GPSデータや林分のデータを総合した森林GIS(森林の地理情報システム)に関する授業をエンジニア科2年生が受講しました。
講師には岐阜県森林組合連合会顧問の中島義雄先生、それにジリです。
エンジニア科は森林林業の現場技術者を目指す人たちの「養成が課題ですので、より実践的な業務を体験しています。
今回の午前中は情報処理室Aでパソコンを操作して、この森林文化アカデミーの演習林の3D画像に作業路や林小班界をレイヤーとして重ねて行きます。
最終的には3D化した航空写真に等高線も配置して、測量現場で利用しやすい図面を作成しました。

午後jからは演習林に出掛けて、最初は測量に使用するレーザーレンジファインダーTruPulse360のキャリブレーションです。先週も使ったのに、すでにキャリブレーション方法を忘れておおわらわ。

キャリブレーションがパスしたグループは、林道の幅を測定して精度を確認します。このレーザーレンジファインダーTruPulse360を使用するときのポイントは、機械の位置を変化させないことですが、どうしても上下して精度が低くなる傾向があります。

情報処理室で作成したデータを基に、一つの小班を測量したのですが、なんと2時間ほどを要しました。演習林でさえ小班界がみつけづらいのですから、多分一般の民有林はもっと大変ですね。
学生が就職させて頂く林業事業体などでは、これ以上のご苦労をされて施業集約化に取り組まれているかと思うと、ほんとに頭の下がる思いでいっぱいですね。などと学生と会話して、薄暗くなった演習林を後にしたのです。
以上、ジリこと川尻秀樹でした。