2012年11月1日木曜日

地域のビジネス資源発見フィールドワーク【コミュニティビジネス起業論】

コミュニティビジネス起業論の2回目です。

今日は美濃市の大矢田地区にてフィールドワーク実習です。
どんな地域資源があるかを探していきます。


地域資源を考える際のフレームワークとして,
「ばしょ」「もの」「ひと」「とき」という切り口で考えると,
整理が容易です。

農地や山林,景観,気象現象など【ばしょ:空間資源】

休耕田,荒れた里山,鳥獣,バイオマスなどの【もの:生物資源】

商店主,ガンコ職人,消防団などの【ひと:コミュニティ資源】

遺跡,寺社など直接ビジネスには繋がらないが,
「物語」を与えてくれる【とき:地域遺産】

以上の観点で,ビジネス資源の発見フィールドワークです。

歩きながらいろいろな資源を見つけていきます。

また,のちのちのビジネスプランの計画づくりを考えると,資源はおおざっぱでも
数字で把握する必要があります。

地域に休耕田が1反あったとしましょう。
さて,1反からどのくらいのお米が収穫できるでしょうか?

1畝(10畝で1反)の収穫がだいたい50kgです。
一年間で一人が食べるお米の量が50kg程度なので,
1反あれば,10人分のお米が収穫できます。

こうやって,地域資源を数字で捉えていきます。



1時間ほど歩いた後は,同じ地区の別の箇所で津田先生のマツタケの調査実習です。
こちらも有用な地域資源です。


マツタケとあって,みんな目の色が変わって調査します。
やぶこぎしながら調査です。


そもそも,マツタケを発生するためには,アカマツ林が成立しているだけではなく,
落ち葉かきを行い,腐食層が少ない状態になっていることが必要です。
コシダやネジキ,コナラなどが密生していて,やぶこぎしないといけない状況は,
マツタケの発生条件としては,よいとはいえません。

人の手が入ることによって,マツタケが生えやすい状況が生まれるんですね。



調査が終盤に近づく頃,マツタケ発見か!?という情報が飛び込んできましたが,
残念…    フウセンタケの一種とのことでした。






今回は,大矢田地区を歩き回りながら,地域資源の発見を行いました。

次回は,地域資源を数字で整理しなおし,いろいろなマクロ的な情報(社会の統計情報,業界情報,他地域の状況)を収集しながら,地域資源の位置づけを考えます。