10期生が携わった地域連携プロジェクトの小瀬の家のメンテナンスに伺いました。
外周部をぐるっとまわってシロアリや傷んだ箇所が無いかを確認するのはもちろんですが、今回の目玉は、畑で使う竿やネット、わらなどを収納する”さお棚”の製作です。
すでに住まい手の方に塗装いただいた長良杉を用いて、一年生が自力建設の予行演習です。
まずは、設計通りに木材をカットしていきます。丸鋸を全員が体験。初めて触る学生もいましたが、スムーズに加工が終わりました。カットした小口にも再度塗装します。
材料が準備できると、いよいよ組み立てです。垂直、水平を確認しつつ、手際よく?組んでいきます。
途中、無農薬、無肥料の自家菜園で採れた野菜やイチゴをたっぷりといただきました。
特に、イチゴをそのまま冷凍したイチゴ100%シャーベットは絶品。何十個と食べてしまいました。
特に失敗もなく、スムーズに夕方前に完成。こんなに順調でいいのかという感じです。本番の自力建設に向けて、少し自信がついた?
建物と同じプロポーションで色も同じのため、以前からあったかのようになじんでいます。
完成したさお棚の薪置き部分でくつろぐ学生。ちょっと、くつろぎ過ぎ。
実際に住まわれている建物を見れることはなかなかありません。
住まいは竣工した時が完成ではなく、住みながらいろいろな手入れを繰り返して変化していくものです。実際の住まいの様子なども直接聞ける貴重な体験でした。
木造建築講座 辻充孝