2013年6月27日木曜日

自力建設の塗装メンテナンス

 昨日は、エンジニア科の授業で、第五期自力建設「駐輪場:switch」の塗装メンテナンスを行いました。

 まずは、塗料の基礎知識として、和信化学工業さんのお話をお聞きしました。

 塗装の目的は、「美しく」、「保護する」という2つの目的であり、条件によって最適な塗装を選択する必要があります。
 屋外なのか、屋内なのか、用途や色目は、予算や工期など、いろいろ考える必要があります。

 塗料には溶剤の種類によって主に2つに分けられ、シンナーなどの有機溶剤系塗料と、水を溶剤とする水系塗料があります。溶剤は、乾燥過程で大気中に蒸発していき、残るのは顔料や樹脂分などの主剤です。

 今回は、匂いも少なく、大気を汚さない水系塗料を選択しました。


 実際に現地に行って状況を確認します。


 竣工後、7年以上が経過し、幾度も台風を経験してきました。いたるところで、水ジミが見られます。側面では、表面が紫外線劣化によって浮造りのように木目が出て、カビの発生なども確認できました。


 塗装の下処理として、長年の汚れやほこりを払うために、紙やすりで表面を整えます。
 エンジニア科に交じって、木造建築講座や林業再生講座の学生も参加しています。


きれいに仕上がってきました。サンディングによって、塗料の食いつきも良くなります。
このままでも綺麗なのですが、今回は、防腐、防カビ効果や紫外線対策も兼ねて塗装をしていきます。


 実際に、塗料を塗るための説明です。水系塗料のため、まったくと言っていいほど匂いがありません。


 今回は、手の届く範囲を中心に塗装をしていきました。


 上の写真のように、実は朝から夕方までずっと雨でした。水系塗料にとっては条件は良いとは言えませんが、スムーズに作業が進んでいきました。
 片づけは、有機溶剤系の塗料と違い、ハケの余分な塗料を新聞紙で除去したあと、水洗いだけという簡単なものです。
 両サイドのフレームは雨のため次回の塗装に回しましたが、中心部の特徴的な卍型のフレームがきれいに際立ちました。
 
 建物の状況を見ながら少しずつ手を入れることで、建物はずっと長寿命になっていきます。他の自力建設も見て回らなれば。

木造建築講座 辻充孝

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