2014年5月14日水曜日

現場で学ぶ 野生動物の防護と罠

野生動物の生態を知り、防御し、罠を仕掛ける


 クリエーター科の野生動物管理実習。今回は郡上市大和町でNPO法人メタセコイアの森の仲間
たち理事長で、猪鹿庁の長官でもある興膳さんと、岐阜県森林研究所の岡本さんに、ニホンジカとツキノワグマを中心に、被害や対策方法などについて指導を受けました。


 ニホンジカの食害は 1.枝葉採食害、 2.樹皮剥皮害(①角こすり害、②樹皮採食害)
があります。ちなみに、ニホンカモシカは樹皮採食害しません。


 現場に行くと、いきなりニホンジカの足跡が、至る所に見られました。


 岡本さんからは現場で野生動物のフィールドサインについて、様々なパターンの見分け方
を指導して下さいました。


 学生は一週間前に自分たちで設置した防護策の周辺に、定点観測のためのセンサーカメラの
設置について、興膳さんから指導を受け、実際に試行錯誤しながら2週間設置することとなりまし
た。



 約300m張った防護ネットとの距離感やニホンジカの採食ルートの見極めなど、その都度
どうすべきか相談しながら作業をしました。


 最後にはくくり罠の設置体験です。

 どのような場所に設置するのか。穴はどれくらい掘ればよいか。罠を隠す土や枝葉はどの
程度にすべきか。


  一度設置してみてから、その罠の感度の良さに、感動! 次回28日にはこの現場のセンサー
カメラ映像の確認も含めて、狩猟について学びます。

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。