昨日に引き続き、森林研究所で古川部長から森林GISの一端を学びました。
最初に昨日の測量データの確認と、紙地図での利用など、復習も含めて説明があり、
続けて、XY座標のデータを平面直角座標に、そして緯度と経度に変換操作します。
最初に基本操作を古川部長がデモンストレーション、ArcMapを使って図化するためのデータ
入力です。
測量データは相対座標で表現されるデータであるため、設定した基準点をゼロ点として、緯度と
経度に変換していきます。
美濃市の磁北偏差は7.2°も勘案して、入力を続けます。
測量データを入力すると同時に、山間地域の「傾斜分布図」、「微地形図」などについても学び
レイヤーとしての活用方法と利点を学びました。
国土交通省からも詳しい地形情報が得られますが、LIDARデータ加工をしたものは相当理解度
がアップします。
昨日の測量データのうち、PDAに集積したものは最初から平面直角座標データに変換されて
いるため、そのまま図化されます。
PDAから取り出したデータは、ArcGIS(ArcMap)に取り込み、適合具合を確認しています。
古川さんからは、途中で何カ所か基準点を取ったポイントの見直しなどが指示されました。
なんとGoogle Earthにデータを組み込むことも可能です。
下の写真で白く抜けているのがアカデミーの既存施設、こうして使えば自分たちオリジナルの
ものも簡単につくれます。
余談ですが、なんと、アカデミーノ学校内の道路までGoogle Earthで見ることができます。
どうも2014年11月に撮影したばかりの画像でした。
さて、ArcGIS(ArcMap)にアカデミーで配布される手書き地図をジオリファレンスするのにも
挑戦しました。
こうして、写真や図、ポイントデータなど、様々な情報を組み込めるのでGISはスゴイ!
昨日の2グループによる測量で赤色ポイント測量班と黄色ポイント測量班の放射測量データを
緯度経度で表示、そして木造建築講座の自力建設を5ヵ所、ポリゴン表示。
最後に、それら全てを合体させ、しかも演習林33haの植生図作成も実施。
今回の植生図は航空写真の画像の違いから林小班を区分けし、その樹種を指定して色分け
して画面表示しました。
さて、森林GISはデータ入力に相当な時間を要しますが、ある程度作り込まれたものにデータ
を追加して利用することは、比較的容易ですが、重要なのはとにかく操作を何度も繰り返すこと。
森林研究所ではコンパス測量のデータ解析、図化のソフトの提供や、GIS処理についての
指導もされています。岐阜県内の方であれば、相談する価値があります。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。