今年最初のコロキウム第2部は、在校生と卒業生の森林文化ワークショップということで、今回は岐阜県東濃地域で活躍する卒業生たちに集まってもらい、仕事の話や、アカデミーでの学びについて在校生らと話し合う時間でした。
今回、忙しい中わざわざ参加してくださったのは、以下の5名(写真左から(教員ナバを除く))
中島創造 (中島工務店
/ クリエーター科 10期 木造建築スタジオ)
今井亮 (社会福祉法人たんぽぽ福祉会
/クリエーター科 10期 里山研究会)
近藤芳輝 (マルワイ製材
/エンジニア科 10期 木のコース)
河合美希 (東白川村森林組合 / エンジニア科10期 森のコース)
花井雄規 (株式会社ウッドワークス SORA クリエーター科 12期生 ものづくり講座)
まずは、それぞれがどんな仕事をしているか、写真やスライドを使って紹介してくださいました。
その後、いざ仕事をしてみて感じたギャップについての話になり、県内唯一のバリバリ現場ではたらく林業女子である河合美希さんからは、林業の現場では毎日のように怒られることを想定していたら、就職した森林組合は世代交代が進んでおり、若いメンバーで楽しく仕事ができる環境づくりが進んでいた、という良い面でのギャップがあったり、他の方からは思った以上に仕事が過酷、とにかく現場が寒いといった悲鳴に近いギャップも紹介されました。
また、アカデミーのここが良かったという話では、人とのつながりや世代や価値観が違う人たちとの交流によってコミュニケーション能力や多様性が身につくといった話がありました。多種多様なアカデミーの教員にとにかくいろんなところに連れていってもらったほうがいい、や、学生という立場で試験場の設備をどんどん使わせてもらったり、たくさんのことにチャレンジしたほうがいいといったアドバイスもありました。
その後、卒業生と在校生の交わるトークということで、小グループに分かれてもらい、さらに突っ込んだ話をしたり、質問を卒業生にぶつけてみたりするセッションを持ちました。
学生という学ぶだけの日々ではなかなか想像できない仕事のリアルな話。今回集まってもらったような卒業生のように数年後には自分が卒業生という立場になっているという事実。在校生にとってみれば、先輩の話やアドバイスは親しみを感じることができ、ためになる時間だったのではないかと思います。
::文責 和田賢治