2015年12月21日月曜日

「木育・森林環境教育」の現場を見てきました。

エンジニア科1年の「森林環境教育概論」で、「木育」や「森林環境教育」の活動現場を訪ね、お話をうかがってきました。


今回は美濃市片知地区で活動されているアカデミーエンジニア科OBのふじおさんにご案内いただきました。




片知は美濃市の西北部にある市内最高峰、瓢ヶ岳のふもとの地域です。美濃市の中で最も広い森林がある地域の一つです。

初めに、ふじおさんが会員として関わられている、「山の駅ふくべ」という林業グループ(薪やホダ木を作って地域で販売している)が、道路沿いの人工林を間伐した場所で説明を受けました。 川と道路の間の狭い森林で、以前は雑木や笹、枝が茂り間伐されていない過密な状態だったため、見通しが悪く、冬の道路凍結等で、運転される方には悩ましい場所でした。 所有者も複数で、林業をするうえでは面積も狭く、コストもかかるため、結果的に手入れがされないままの状態が長く続いたようです。 

「山の駅ふくべ」では、この森林の所有者から了解を得て、ボランティアで間伐や枝打ちをしてきたため(25年度、26年度~28年度まで継続実施している)、見通しもよくなり、道路凍結も緩和され、地域の皆さんから、たいへん感謝されて、今後もこういう活動を継続してほしいとの要望が地域から上がっているそうです。

 また、片知には、広大な分収林があり、そのかなりの部分の経営、管理について、長年、中心的役割を担われている小椋さんからお話を伺いました。

大正時代に片知川が氾濫し何軒も川沿いの家や田畑が流されたことがあったそうです。地域の人たちは、上流部の山が荒れていたことが水害の主原因と考え、水害復旧工事の費用負担に苦慮した当時の村長が決断し、国や公社との分収林契約によって上流部の人工林造成を行って、水害復旧工事や公共工事の費用負担に備えてきたようです。そのころは木材の価値が高かったため、村有林の分収造林契約による中間収入を、地域の橋や道路の整備、さらに下牧保育園の旧園舎の開設等に充てたのだそうです。

小椋さんは、近い将来、過疎高齢化が進行するなか、地域だけで上流域の森林管理を担えなくなるという危機感を強く持たれ、地域外の人にもこの活動に関わってほしいと考え、薪割りや体験イベントをつうじて、地域の窮状と森林管理の必要性を多くの人に伝えようと努力されています。

そういった地域の状況を踏まえ、「山の駅ふくべ」では、地域外の人たちだけではなく、地域の子供たちや若い世代にも木育・森林環境教育も実践しています。




午後からはそんなかかわりの中からうまれた、下牧保育園における木育活動を見学しました。

園舎に入ると、まず、ヒノキの枝で組み立てられた「かくれ家」が目にはいりました。この遊具はアカデミーものづくり講座OBの平木さんが考案・制作したもので、製作指導し、実際に保育園の木育の遊具として使われているものです。






野倉園長からは、子供たちが将来地域に誇りを持てる大人に育ってほしいので、幼児期から森や木に親しめるよう工夫しているとの事でした。






後半は木育活動のお手伝いということで、森林からいただいてきたヒノキの枝を輪切りにして、木口や角に紙やすりをあて、100円と書いてコインを作りました。

これは、園児たちが「お店やさんごっこ」に使う大事な「木のお金」です。






園児に「木のお金」を贈呈しました。




園児との集合写真です。
みんないい顔をしています。




以上報告      原島幹典

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