他分野に及ぶ多様な課題について発表
平成27年度岐阜県立森林文化アカデミー14期生、エンジニア科の課題研究発表がありました。
この課題研究発表は一般に公開されており、どなたでも傍聴できますし、評価もできます。
クリエーター科の発表は、17日午前10:30からです。
最初に涌井学長からのお言葉がありました。 この課題研究発表には国際園芸アカデミーの
上田善弘学長さんも毎年お聞き頂いています。
今日は林業からポタリングによる地域興し、竹林管理のための簡易集材、日記による危険低減
など、様々な内容について発表がありました。
そのごく一部を紹介すると、小森くんは『枝打ちによるカルスの巻き込み』について調査し、ケヤ
キやクリが巻き込みしやすいのに対して、カツラやコナラ、ホオノキ、ミズメが巻き込みにくかった
こと。
また、枝を切り落とした痕のカルスの成長は、5~7月に最も成長が良く、その後は順次成長
度合いが減少するが、11月以降も続くこと。カルスの成長の仕方が樹種によって違うことを報告。
仙田君は、『林業架線の架設における能力向上の取り組み』について研究し、林業架線では
基礎的な作業はすぐにできるようになるが、全体を捉えるのは経験則によるものであり、自分自身
の能力向上が課題であることを発表。
花村君は、『森林空間の利用 ~プチ木こりツアー~』について発表。
非日常から日常を振り返るための企画を立て、大学生協東海ブロックの学生さんたちに提供す
る中で、いかにプログラム運営が難しいか、その評価をするための意見集約が難しいかをも含め
発表しました。
松本さんは、『アベマキの乾燥スケジュール確立』と題して発表。
出身地の美濃加茂市と共同で実施した「アベマキの学校机プロジェクト」の一環で、机に利用
するアベマキの板の乾燥について研究し、目標含水率8%をクリアする手法を発表しました。
室谷くんは、『荘川町の地域活性化について ~恵那市串原との比較から~』と題して発表。
将来、荘川町に戻るために、荘川町の可能性を探ると共に、人口増加に向けて移住者にとって
なにがネックになるのかを調査研究し、様々な魅力の掘り起こしを行った。
最後に、涌井史郎学長が、今回発表した17名の学生全員について、一人ずつ評価して下さい
ました。
学長は自身が常日頃言われている「現地現物主義」に則った課題研究であったとことを評価
され、また学生が背伸びしすぎることなく、正直にネガティブ評価し、発表する姿を褒め称えて
下さりながら、全員に細やかなアドバイスをして下さいました。
さて、17日にはクリエーター科の発表です。是非、みなさんご来場下さることお待ちしています。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。