エンジニア科 1年生 森づくり実習で関市洞戸の山に行きました。
今回の現場ではスギとヒノキの造林地でつる切りと歩道づくりです。指導教官は原島先生とジリ。そしてTAの佐藤さんと渕上さん。
最初に本日の日程を聞いてから、恒例の準備体操です。本日の指導者は「加藤くん」というご指名があったので、彼のリードでストレッチ体操をします。
現場の造林木には、クズやツタウルシ、ヤマフジ、サルトリイバラなどが巻き付いています。特に谷部ではクズとヤマフジの進入が激しく、樹型が悪くなってしまっています。
午前中は全員が山の斜面にへばりつきながら、根気よくつる切りしました。
さて、午後からは歩道づくりです。手鋸、鎌はもちろん、唐鍬や掛矢(大きな木槌)を使って歩道を設定まします。測量ポールで間隔を測りながら、不要な立木を切って杭をつくり歩道をつくりました。
しかし、あいにくの小雨模様。そこには山の吸血鬼、ヤマビルがいたのです。
ヒル(蛭: Hirudinea)とは総称で、ここにいるのはニホンヤマビル(Haemadipsa zeylanica japonica)です。
英語ではLeechとかBloodsuckerと呼ばれ、歯で野生動物などの皮膚を切り、にじみ出た血を吸血します。
ヤマビルはニホンザルやイノシシ、ニホンジカなどの増加につれて分布域を広げていますが、もともと石灰岩地質の地域で多く繁殖しています。
ヤマビルが人の血を吸う場合は、衣服や靴に付着して、シャクトリムシのように体の上の方に上がって行き、裾や袖口などの隙間からもぐり込んでこんで肌に吸い付きます。
ヤマビルの唾液には麻酔成分(ヒルジン)があるため、痛みは感じません。そのためふと気がつくと足が血まみれになっていたりします。
またヤマビルの唾液には、血液の凝固作用を妨げる成分が含まれているため、1時間程度は血が止まらないこともあります。毒性は無いとされますが、まれに噛まれて強いアレルギー反応を起こす場合があるので注意が必要です。
今回は数人の犠牲者が出ましたが、こんなのまだ序の口だよ!・・・・なんてね。
今日も一日、みんなご苦労さんでした。以上報告、ジリこと川尻秀樹でした。