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2016年2月27日土曜日

自力小屋で看護大生とコラボ:ダム作ってしまいました!


看護大プリゼンツ「避難小屋に役立つ機能と配慮」

今日は岐阜県立看護大学の学生さん30名をアカデミーに招いての授業でした。
この授業は「森林文化体験セミナー」という岐阜県立看護大学の授業でもあり、この日は木造建築講座がコラボ担当しました。

今年の自力建設が演習林内の避難小屋としての役割を持っていることもあり、この小屋をテーマに一日授業を行いました。

まずは、自力棟梁木造1年Z氏からの熱い思いと説明。
即席のグループ5つに分かれ
  1. チームハゲミー
  2. チーム黒髪
  3. チーム・ミッキー
  4. チーム山の神
  5. チームGO!!
早速グループワークに入っていきます。

お題目は
「山にあるもので避難小屋に役立つものを作る!」

本当につくれるの?
どうやってつくるの?


不安な表情も。。。。
ただ
10分でどんどん意見が出てきます。
アカデミーにはないスピードかも!?


チームごとに考えをまとめていきます。
各チームが考えたのは以下のようなプランでした。
  • 看板
  • ブラインドorベンチ収納
  • すだれ的なものor冷暗保存できそうなもの
  • 囲炉裏のようなもの
  • 救急箱があるという目印の看板
この考えをもって、いざ現場へと向かいます。

現場につくと、
さっそく作業を進めだすチーム
現場を見ながら考えるチーム
素材を探すチーム

とそれぞれ方向に向かって動き始めます。
本当に、早い早い!!!


さすがに30名もの人がやってくると、
20人用の小屋は手狭ですねー


伐採した木から払った枝を。。。。
すだれの材料に使えないか検討。

こちらは
救急箱などをおく棚
高さが重要だそうです。
そして場所
こちらは温度と光の調整だとか。
アカデミー視点とは異なりますね。
決まると早速サイズの検討です。



囲炉裏の中をどうするか?

看板を作る材料を何にするか?

こちらのチームも別の方向から看板を作っていきます。

最初は戸惑っていた各チーム
しかし、短時間でそこにある材料、道具で、この場に足りないものを発見し、
作成してゆきます。

すごい集中力に脱帽!
お昼を挟んで3時間程度の時間でしたが、各チーム最後まで作り上げることができました。即席チームでも各人が役割を見つけて目的に向かって動いていく、この辺りはさすが普段からチームで命を預かることを学んでいる学生さんたちです。簡単なようでなかなかできることではないと思い、我々も見習いたいと感じました。

それでは、最終的な成果物を見ていきましょう!
  • チームハゲミー:看板
    小枝、コンクリ―ト基礎を打った時のコンパネをつかって、かわいい看板を作ってくれました。
    男ばかりの木造建築講座からは出てこない発想です(笑




  • チーム黒髪:物置棚
    こちらは、屋根の野地板の余りを利用して、救急箱の置き場を作ってくれました。ちょっとしたメモも取れるつくりになっています。短い時間の割に完成度の高い仕上がりです。
  • ミッキー:すだれ、風よけ、目隠し
    枝を集めて風よけ(兼目隠し?)を作ってくれました。曲がった枝ばかりで作り上げるのが難しかったと思います。曲がりから生まれた隙間を持ってきてもらった古着で埋めて完成。地道な作業を続けた結果です。

  • チーム山の神:囲炉裏とダム
    集合写真がなくてごめんなさい!このチームは男性陣ががつがつ掘って、女性陣が石を積んだ上に土と水をこねて塗リ固めて、囲炉裏を作ってくれました。男性陣は囲炉裏は雨がかりが気になる場所だったので、囲炉裏を守るためのダム+水を流す道まで作ってくれました。よくぞここまで!お疲れ様でした。ダムの経過観察行っていきます。

日がなかなか当たらない場所なので、暖が取れる火がありがたかったです。

  • チームGO!!:救急箱があるという目印の看板
    地鎮祭の際に使った後、放置されていた看板を再利用して目立つ看板を作ってくれました。
    赤白は目立ちすぎる??って気もしましたが下地の板が鄙びていたのでいい塩梅です。



実際にイメージしたものを最後まで作り上げることができたので、最後のまとめでも満足度の高い回答や、新たな気づきを得たというご意見を多くいただきました。
逆に、我々にとっても、チーム力、看護を行う人の発想(要看護者のための目隠しなど)が非常に勉強になりました。

みなさん寒い中お疲れ様でした!
また、何かの機会があればアカデミーに遊びに来てください。



2016年2月20日土曜日

「親子で学ぶ家づくり」子供たちと ’すまくらランド’

中日新聞主催 住まいとくらしの総合フェア in Gifuで
子供たちと ’夢のまち すまくらランド’作っちゃいました!

住まいとくらしの総合フェア in Gifuのメイン・エントランス。
出迎えるのは、アカデミーの学生が作ってくれた「夢のまち すまくらランド」模型。
皆さん、この模型に先ずは目を惹かれるようです。
こんな、夢のまちを子供たちと作ります。
今回はイベントの趣旨に沿って、ヒノキとスギでお家作りです。


イベント会場中央舞台の横に、私たちのブース。
子供たちと5つのすまくらランドを作ります。

ヒノキとスギのお家が映えるように
今回のまちは、何とケヤキ!


アカデミーと卒業生の作品の広報。



特に大人の方は、こちらに興味深々。

ワークショップの時間になると、家族総出でお家作りに没頭です。

アカデミーの学生さんたちも、小さなクリエーター達のお手伝い。
綺麗に開口部の焼印を押してあげます。

出来上がったら早速すまくらランドにお家を建てます。

全員できたら一緒に記念撮影

これを今日は5回繰り返し、最終回が終わったのは午後5時。
けが人もなく、無事5つのすまくらランドができました。

そこで、
最後に全員集まって反省会。
明日に備えます。


アカデミーの広報活動も、
ヒノキとスギの木片片手だと、うまく伝わります。
明日は2日目ですが、最終日。
朝9時半集合で、4回のワークショップを頑張りま〜す。



*住まいとくらしの総合フェア in Gifuの詳細は
https://www.facebook.com/sumakuragifu/?fref=ts

2016年2月8日月曜日

里山ビジネスカフェ(第4回) 「廃材がマテリアルになる瞬間」は大盛況でした!


クリエイティブリユースの第一人者である大月ヒロ子さん(IDEA R LAB主宰)をゲストに迎えて、里山ビジネスカフェ第4回が定員25名の倍近くの人数を集めて 2月3日(水)に森林文化アカデミー内で開催されました。


この夜は、岐阜県各地はもとより長野県、滋賀県、大阪府からも受講者が集まり、このテーマに対する関心の広がりを感じました。

参加者の皆さんの自己紹介から整理して、背景を3つ考えてみました。第1に「廃材・端材」に対するニーズや関心の高まり。空き家改修などの際に出る廃材や古家具の行き先に困っているのは共有の課題があること。第2にモノと向き合うことで生まれる「使い手の思い・作り手の技術」への愛着や関心。これは現代の人々が希求している丁寧な暮らしや省資源・循環型ライフスタイルの糸口にもつながりそうです。第3にこうした課題を受けて、廃材を創造的に活用する「クリエイティブリユース」という視点の斬新さ。集めた廃材を分類整理することで、ただのゴミが創造性を刺激するマテリアルに変化していくことに驚きや歓びが湧き上がってきます。



 第一部は大月さんの講演。生まれ故郷である倉敷市の港町にある生家を改修して作った「クリエイティブリユース拠点IDEA R LAB」や「マテリアル・ラボ」で繰り広げられているコミュニティベースの活動。そして東京都美術館や調布市などで展開されているアートプロジェクトの紹介がありました。廃材を通じて町がつながり・人がつながり・創造的な活動が生まれるプロセスが分かりました。



 


第二部はミニワークショップでした。事前に連絡して持ち寄っていただいた「廃材や捨てられないもの」をテーブル上に並べ・分類した物を、各自が1点ずつ選んでユニークな視点から写真に撮ってみる。この画像データを集約してスライド上映しました(これを「マテリアルカード」と言います)。


 
大月さんの活動のオモシロサと広がり、そして自分のオモシロサと可能性にも、皆さん気づいたのではないでしょうか? 参加者同士もいろいろな繫がりを発見したようです。


この日は学内の各講座から林業・ものづくり・木造建築・山村づくりの学生達も参加していました。
普段あまり接点のないアートの視点からも、森林文化のクリエーターとしての刺激を受け取ってもらいたいですね。

 
記 山村づくり講座 教員  嵯峨創平
 

2016年2月7日日曜日

森と木の仕事セミナーin Tokyo:盛況のうちに終了

森と木の仕事セミナーin Tokyo


2月6日本年度最後の仕事セミナーが、盛況のうちに終了しました。
最後ということもあったのかもしれませんが、当日本当に飛び入り・駆け込みで参加なさった方も出るほど。

セミナーとの言葉通り、プレゼンの聞き手と話しての雰囲気は、最初の1時間で払拭。
流石、アイスブレーク技術豊かなNAVAさんです!
話し手からの情報に、いい感じの合いの手質疑が挟まれる、アットホーム+ざっくばらんなセミナーとなりました。
休憩時間、分野ごとに分かれた個人面談時間でも足りず、延長戦に突入。
お世話になった、オスモカラー東京ショールームさんにも
感謝感謝です。

最終的に、三次会へなだれ込んだ8名+アカデミー講師2名。
森林環境とその仕事が、熱く新宿で語られました。




今回は残念ながらこのセミナーを逃した皆さんも、ブログ、HPそしてEverydayオープンキャンパスにと、情報収集の場は、まだあります。
皆さんのご意見とご質問は、非常に有意義な視点。

忌憚なくご連絡ください。

2016年2月1日月曜日

【アベマキ学校机プロジェクト】美濃加茂市山之上小学校の6年生とアベマキの学校机天板をつくりました!



「アベマキ学校机プロジェクト」が一昨年末から始まり、1年前の1月には当時小学校5年生だった山之上小学校の生徒が見守る前で、アベマキの伐倒を行いました。あれから1年、製材、乾燥、加工などさまざまな工程をさまざまな人たちと行ってきました。途中、ウッドデザイン賞優秀賞(林野庁長官賞)を受賞するなどビッグなニュースもありましたが、本日、ついに6年生になった生徒たちとアベマキの天板をつくるワークショップを開催するに至りました。

ここで6年生が作る天板が、4月に入学する1年生 が使う学校机に取り付けられます。


場所は、森林文化アカデミーの森の工房。6年生たちはバスに乗って、アカデミーまで来てくれました。そして、なんと「始まりの会」を生徒たちが仕切ってくれ、一日の目標などをみんなと共有してくれました。

目標⇒「やるべきことを考え、最高の天板をつくる」

素晴らしいですね!



その後、教頭先生や美濃加茂市役所の職員から改めて「アベマキ学校机プロジェクト」の趣旨を説明してもらい、私(和田)から、昨年の伐採から今日にいたるまで、どういう工程をふんできたのか、を写真などを見せながら、説明しました。


 アベマキがとても重いということを実感してもらったり、アベマキという同じ木でも色や模様や重さが違うことなど、サンプルを実際に見て、触ってもらいながら、実感してもらいました。これからの学校机は、一人一人違う模様のもの、これが自分の机だ、といえるようなものになっていきます。みんな一緒ではなく、みんな違う、その多様性を感じてもらえたと思います。

その後、このワークショップで行う作業を一通り説明しました。このワークショップでは、以下の4つのことを生徒たちに経験・見学してもらいました。

1.板矧ぎ(一定の幅の板を接着材を使って天板のサイズに接着する)
2.天板サイズになった板のコーナーを丸くする
3.縁を丸くする(面取りをする)
4.サンディングをして、滑らかな肌触りにする

このうち2は、見てもらうだけでしたが、他の作業はほぼ全員が体験してもらうようにしました。


 手分けして、接着剤を塗ります。


協力し合いながら順番に板を合わせていきます。



 力自慢?? クランプを使って圧締めをします。「こんな風に板ができるんだ!」という驚きの声が上がりました。


 トリマーという電動工具を使って面取りをする工程では、大人がサポートをすることで、全員が体験できました。きれいに面取りができた板は、ふちを触っても丸みを感じ、優しい印象になります。電動工具を使って、簡単にふちを丸くできることも驚きのようでした。


最後に、サンディングです。まずはサンダーを使って全体をきれいにサンディングしていきます。


その後、手磨きで細かく磨いていきます。


サンディングでこんなにすべすべになるんだ!という 驚きの声。

自分たちが手をかけた分だけ、その天板はきれいになり、素晴らしいものになります。直接顔を合わせて渡すことにはならないけれども、新しく入ってくる新1年生はその気持ちを感じてくれることでしょう。

終わりの会では、生徒たちからさまざまな感想が聞けました。みんながきょうの作業が楽しかったと言ってくれました。

中には、
僕たちがこうやってアベマキを使って天板を作っていくこと、それが新1年生に渡ること、そしてそれを毎年続けていくことで地域の里山がきれいになっていくと嬉しい。もっともっと、アベマキを使っていけるようになるといい。といった感想も生徒たちから出ました。

アベマキ学校机プロジェクトはまだ始まったばかりです。新1年生となる今の幼稚園・保育園の年長さんとの交流会で贈呈式が行われ、3月の卒業式後に6年生が自分の机の天板を外し、アベマキ天板を取り付ける予定です。また、並行して今の5年生はアベマキ伐倒現場の見学もあります。

これから、順繰り順繰りこのサイクルを続けて、子どもたちの地域、または里山に対する愛を育んでいきたいと思います。

2016年1月20日水曜日

ドイツの現状を把握せよ!

教員の教員による教員のためのドイツ見聞録


 本年度、岐阜県立森林文化アカデミーの教員4名がドイツなどに調査に出かけてきました。
今回はドイツを中心に先生方の知見を教員全体で共有しました。

 最初は9月に鹿児島大学や岩手大学の人たちと視察に出かけた杉本先生の報告。
 ドイツのBW州は森林面積が140万ha、森林蓄積4.71億m3、素材生産量850万m3、それに対し
岐阜県は森林面積約半分の86万ha、森林蓄積1.67億m3、素材生産量36万m3と、蓄積生産とも
低い。


 ロッテンブルク大学の林業技術関係は募集100人に対し、400人の応募がある。ドイツでは1000ha
に1人くらいの割合でフォレスターがいるため、市町村のフォレスター、民間のフォレスター希望者
が多い。

 授業の中には、有名なデュアルシクテムを組んでいる。


 木質バイオマスに関しては、排気の問題にも取り組んでおり、ペレットストーブや薪ストーブなど
の煙に含まれるPM2.5なども測定して性能評価している。
 
 この部屋の横は、イノシシの解体場になっており、実際に学生が実習する。


 他に、ケーヒニスブロン研修所も訪問し、現場で働きながら学校に通う事例(デュアルシクテム)
なども見てきた。

 ドイツでは当たり前なのだが「経済ベースで成り立っている林業」を学べる。
人と森との距離感が近いことを実感した。


 続いて、2番手はナバさん。
全部で22ヶ所も訪問してきたため、今回はごく一部を紹介。

 まず最初に、「ロッテンブルク大学の卒業生の職場」について

 ロッテンブルク大学卒業後、「青少年 森りの家」という施設で働くパターンがあった。ここは、
13人のスタッフが働き、3~12日間のプログラムが提供され、80人の宿泊が可能な施設。年間の
利用者数が多く、運営も軌道に乗っている。


 BW州の森林法には「フォレスターは森林の管理だけでなく、環境教育もするよう」記されており
実際にフォレスターにもお会いした。

 別の施設では、グリーンウッドワークも指導していた。


 「環境学習センター」では、暮らしを考えるプログラムが主流になりつつある。
「森の総合教育センター」では、環境教育の指導者向けプログラムも実施しており、訪問時にも
実際のフォレスターも混じって研修を受けていた。


 3番手の辻先生
発表は木造建築士らしく、体系だった説明。


 11月の日程や訪問先の紹介から始まり、州有林、バイオマス、森づくり、素材生産、エコタウン
など他分野について説明。

 製材所は、在庫は少なく。でも年間36万m3も製材(これって岐阜県の素材流通量?)。原木納材
から製品出荷まで、通常は1~2週間、最短で2日。

 トレーサビリティもしっかりしている。原木の選別機が3Dスキャナになっていて、瞬時に選別。
効率化の鍵は「山元と製材工場との余計な手間を省く信頼関係の構築」だそうです。


 他にもWeber Haus社、ここは年間800棟のプレハブ住宅(パネル工法)を建設する建築会社で、
ドイツではこの規模の会社が最大級クラス。
 施工から竣工までの速さと簡便性が売り。例えば、施主が一泊二日の合宿で設計の最後までを
完了させる。
 ドイツトウヒのパネル工法で焼く45坪の住宅が、3000万円程度で、30年保証がある。

 パッシブハウスの見学では、その住人の女性がエネルギーについて非常に詳しく、住人の
意識の違いを感じた。

 ドイツでは「仕事一辺倒ではない豊かさ」を感じた。そうです。



 4人目は久津輪先生
冒頭から、ロッテンブルク大学の学長の凄さを紹介。


 ロッテンブルク林業大学は1954年開校の300人程度の学校からスタートした。カイザー学長就任
の時の課題は「2002年には学校閉校」の命を受けて学長に就いた。

 本来は水利関係がご専門だが、「林業と木材加工における起業家精神とマネージメント ビジ
ネス経済学と管理プロセスの原則」という書籍も出している。

  このカイザー学長のマネージメント力の高さがスゴイ。なんと、2012年には1100人の大学で、
修士や博士も輩出できる大学に生まれ変わった。
 林業だけでは女子学生が入らないと感じるや、女子学生誘致のための環境教育を設立し、
学生確保に努めた。

 研究施設が足らなくなれば、民間から寄付を募り、5億8000万円を集めて建築した。


 他にもシカ避けの TUBEX社の製品やチェンソーウエアのPSSなどでも新しい知見を得た。

 木製のおもちゃとして、動物を作っている会社もあり、社員200人が製品を作成していた。
こうした木製おもちゃの一部は、シュタイナー教育でも利用されている。

 販売はSNSを活用した宣伝と、教育活動と連携することが重要。

さて、森林文化アカデミーの教員は日々刺激し合い、日々勉強する中で前進しています。
最新の情報、技術、考え方を学生さんに提供できるようにしていますので、是非、みなさん
森林文化アカデミーにお越し下さい。

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。