2011年11月30日水曜日

自立循環型住宅アワード

自立循環型住宅...何のことだ?と聞きなれない言葉かもしれません。
これは、国土交通省や建築研究所がすすめる完結型のエネルギー受容・消費システムを確立した住宅を目指すプロジェクトです。ですが、まずは省エネを見える形にしていくことです。

この自立循環型住宅のすごいところは、
・難しい話しなしに、地域の建築実務者でも十分実践可能なこと。
・省エネ効果が定量的に把握できること。
・土壁などの伝統工法なども評価できること。
などが挙げられます。

このプロジェクトに共感し、全国各地の温熱や省エネに先進的に取り組まれている建築実務者を集めて、勉強会をしたり取り組みを発表する研究会があります。主宰はアカデミー非常勤講師の野池さんです。
ここまで、実践的に取り組まれている集まりは他に無いでしょう。

今月、年に1度の北海道から鹿児島まで100社を超える設計事務所、工務店が集まり、実践例を発表しあうアワードがありました。

「既存住宅における温熱改修促進ツールの提案」として、今回の発表者9名に混じってアカデミーの学生の中島さん(2年)が課題研究の一部を抜粋して発表させて頂きました。

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30分の発表と質疑ですが、はじめは、ものすごく緊張している雰囲気が伝わって来ました。途中で笑いがとれるといつもの調子で、最後まできちんと説明しきりました。
質問では、普段実務を行なっている方々から鋭い質問や意見も頂きました。

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参加者の投票による今年の賞が発表されると、なんとプロの方に混じってゲスト審査員賞(南雄三さん)をいただきました。南さんは住宅の温熱環境の世界では知らない方はいません。鋭い視点で斬り込む住宅評論家です。記念に南さんと一枚撮影。

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また、参加者全員の方から、コメントシートも頂き、時間内に聞けなかった質問やご意見が詰まっていました。実際にこれから入っていく建築業界の第一線で働いている方々のご意見は非常に貴重です。

��年生の課題研究もそろそろ大詰め。この経験を活かて良い成果を期待しています。


いよいよ開催!「森の上映会」

「森の上映会『さぁ のはらへいこう』」の開催がいよいよ今週末に迫ってきました。

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一足先に映画を観られた方の感想をご紹介します。(パンフレットより)


大人にこそ観てほしい映画だと思います。
大人の既成概念から解き放たれた子どもたちはこんなにも素敵だったんだなと感じました。
��20代・男性・大学生)

子どもたちが自分で社会を作り、関係を作っていく、自分の気持ちを相手に伝え、
状況を変えていく・・・驚きでした。子どもを信じて見守っていく勇気を持ちたいと思いました。
親として、先回りして、失敗しないように、傷つかないようにしている自分を感じました。
��40代・女性・主婦)

この3年間は大人の10年、15年分くらいの価値がある。
��30代・男性・会社員)

子どもたちがとてもたくましく育っている。3歳児とは思えないほど、身体も心も育っている。
��30代・女性・保育園長)

自然の中で、危なっかしく遊ぶ子どもたちの姿がよかった。
��60代・男性)

地球環境が人を育てると実感できる映像でした。
次世代に自然を残す大切さが100のスローガンよりスッと伝わってきます。
��70代・女性)


映画を観ることで、きっと「大切な何か」を発見していただけると思います。


上映会は12月3日(土)です。

詳しくはこちらをご覧ください。


川と山のぎふ 自然体験活動の集い 大盛況でした

��1月26日、27日の2日間、岐阜県内の自然体験活動指導者が
一同に集まる「川と山のぎふ 自然体験活動の集い」が初回会場
でもある森林文化アカデミーで実施され、なんと130名以上もの
指導者たちが大集合!

今年で8回目となる大会のテーマは 「人がつどい、木に学び、森とつながる」。
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分科会は、
「森と人をつなぐ教育のための話し合い」、「森林散策」、「竹細工」
「グリーンウッドワーク」、「パーマカルチャー」、「ヒデ細工」、「餌飼鍋づくり」
「ムササビ観察」、「トントンカチカチコーナー」、「木のオモチャづくり」、「火起こし体験」
「Eボートで知る川と山」、「うだつの町並み案内」、「身近な自然観察」    と盛りだくさん。
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自然観察、自然体験、ものづくり体験、川や山の体験と、
つながりとバランスがよく展開され、森林文化アカデミー色たっぷり出てました。

夕食や昼食の弁当も地消地産。夕食のお米は地元でとれた
龍の瞳、おかずは「猪鹿ちゃん」と、地元のおばちゃんが手作り
してくれた「お母さんの味オードブル」。食べるお箸は「郡上の間伐財割り箸」と
こだわりまくりです。
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アカデミーからは、服部副学長をはじめ、川尻先生、松井先生、
久津輪先生、嵯峨先生、そして私ナバと、6名が参加。

さらに森林づくりサポートセンターのメンバーや、
岐阜県林政部や環境生活部のメンバーも参加しました。

「自然体験活動」の地域の集会でこれだけの人数が集まるのも
岐阜県が元気な証拠。人と人が、しっかりとつながりはじめています。

最終日は「森と人をつなぐ人づくり」について皆で真剣に語りましたが
残念ながら時間切れで終了。もっと話したかったですが、課題も
うっすらと見えてきました。課題が見えたということは、それをクリアすれば
よいだけですからやりがいはありますよね。
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ちなみにこのイベント、ゼロ予算で実施してます。スタッフも当然、手弁当での参加。
つまり、企画も、運営も、料理も、み~んな「手づくり」。
手づくりでも、いや、手作りだからこそ、こんなに素晴らしいイベントができるのかもしれませんね。

みなさん本当にお疲れ様でした。

森と人をつなぐための人づくり、岐阜県から全国に広めていきましょう!木の国山の国ですから。
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ペレットストーブ始動!

みなさん、こんにちは。
ものづくりの工房には早くも冬到来です。
とっても寒いですが、ついに暖房をいれてみました。
さて、どんな感じになったかは、こちらでチェックしてみてください。

写真をクリックすると、ものづくり講座日記へとびます。
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ものづくり講座


2011年11月29日火曜日

クリエーター 林業再生講座 「森林情報」 で郡上森林組合を訪問

森林文化アカデミークリエーター科1年生
林業再生講座の 「森林情報」 という授業で郡上森林組合を訪問しました。

郡上森林組合は森林組合の中でも大所帯の中核森林組合であり、一般的な森林組合の仕事以外にも木材加工や販売、測量などもできる組合です。

今回は 「森林組合が事業上、どのように森林GISを利用しているのか?」 を教えて頂くため、郡上市八幡町にある郡上森林組合本所を訪問して、現在、森林GISを主に操作している山内喜康さんから指導をうけました。

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郡上森林組合の一階事務室です。このフロアーに約40人近くのデスクが並んでいますが、経理や計画の仕事の方以外は、現場に出ていました。


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最初に山内喜康さんから、GPSとGISの違いなどの理解確認をして頂きました。この中では、業務以外にも登山などでの利用価値であったり、機種によっての使い勝手、単三電池で良いものなど、付随する色々なものについて教えて頂きました。


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次に、実際森林組合としてどのような利用がなされているか。具体的には大きく2点、
(1)造林補助金申請書類などの作成に反映させる。
(2)集約化のための座談会資料に反映させる。

そこで、最初に間伐などの造林補助金申請の書類をどのように作成して、市役所や県に提出するのかなどを、実践してもらいながら学びました。
間伐するためには、担当者が事前に現地確認して、その間伐対象地を作業してくれる森林技術者に伝える必要があります。この段階でGPSがあれば、初めて行く現場でも迷うことなく現場確認でき、なおかつ作業者に簡単に伝えることができます。
その伝える内容の中に、GISデータである地況や林況データをつけて渡すこともできます。
そして間伐終了後に、色々なデータを組み込んだGISデータを利用して、補助金申請するのです。


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もう一つの利用が、集約化施業のための座談会資料づくりです。これまでデータとして配布された森林簿の内容や、航空写真、1/5000の施業図を各々個別に見て、それをもとに色鉛筆で色分けしたりして、所有者に見せていました。
しかし、森林GISを利用すれば、それらを複合的に組み合わせた資料を作ることができ、その中に森林所有者名も記入できます。

そうしたものを一枚の大きな罫紙にプリントアウトすると、座談会に集まった方々が一緒になって山を見つめることができ、大変有効であると教えて頂きました。山内さん、有り難うございました。

郡上森林組合でお話し頂き、帰路につく頃にはあたりは暗闇が迫っていたのでした。 ジリこと川尻秀樹でした。




プレーパーク 4回目 報告

去る11月21日に4回目のプレーパークを実施。
今日は、冷たい風も吹いていてとっても寒かったです。

そこで。。。たき火が登場。遊びに来た子どもたちは火を見て大興奮!!
子どもたちは火の中に一生懸命木を入れて火を大きくしていましたが、
やがて木がなくなり、火が小さくなってきてしまいました。
薪はわざと少なめに用意してあるんです。
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学生のクマちゃんが、「リアカー担いで薪拾いにいこっかなぁ」とつぶやくと、
子どもたちは、みな薪拾いへまっしぐら。自分たちの手で拾った薪を積んだ
大きなリヤカーを引っ張りながら皆いい顔して戻ってきました。

ちなみにこのリアカー、ご近所の美濃保育園さんからいただきました。
リアカー大活躍してますよ~。ありがとうございました!
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他にも、イスを作りたいと言う子がいたので、一生懸命ノコギリやトンカチを使って
作っていました。デザインもつくり方も、すべて子どもが自分で考えます。
どんなに曲がっててようが、座ると壊れちゃいそうだろうが、子どもが「自分」でつくる
ことに意味があります。だから大人は余計なアドバイスはしません。
いろいろがんばっていましたが、時間切れで未完成。続きは、家でやる!と材料を
持って帰っていきました。いつか完成したイスを見せてくれるのが楽しみです。

プレーパークの開園時間は15:00~日没までです。
日に日に遊ぶ時間が短くなっています。そんな短い時間でも思いっきり遊んでいる
子どもたち、いつも終わりの合図を出すと「えっ!?もう」と言う心苦しい言葉が、
それでも帰る時には「また来るね」とうれしい言葉も。

子どもたちがまた来たくなるような場所になるためこれからも頑張ります。
��環境教育・インタープリテーション研究会2年 澤田雄喜 談)


2011年11月28日月曜日

環境教育ミーティングで各地で活躍する卒業生5人と再会

11月19日(金) ~21日(月)にキープ協会(山梨県北杜市)で開催された
日本環境教育フォーラム清里ミーティングに参加してきました。
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日本全国の環境教育関係者が集う日本最大のミーティングです。
今年は「これからの日本の復興に環境教育がどういう役割を果たすのか」
をテーマに実施され200名以上の関係者が集いました。

修験道や農的暮らしなど「日本」や「暮らし」をキーワードにした
分科会があったのが印象的でした。
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うれしかったのが、全国の自然学校や環境教育施設、ビジターセンターで
活躍しているアカデミーの卒業生と再会できたこと。しかも5名も!
中には、このミーティング自体を切り盛りしている卒業生もいました。
森林文化アカデミーが環境教育や自然体験活動の業界に着実に人材を送り
出してきた成果でもあります。

それだけでもよい広告になるのですが、さらに他の参加者にアカデミーの
良さを宣伝してくれている姿を見ると本当にいい学校なんだなぁとつくづく
思ってしまいました。

今後もどんどん素晴らしい人材を輩出していきたいものですね。
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2011年11月26日土曜日

最新の林業機械 オイルクイックとロングリーチグラップル

本日、岐阜県郡上市で「第18回森林生産システム研究会」が開催されました。

現地視察は郡上市白鳥町石徹白の林建協働による森林整備推進現場です。

最新の林業機械について、住友林業の楢崎達也さんが説明し、油圧ショベル(バックホウ)の先端部分を簡単に交換できるオイルクイックや、アームが伸びて12m先の木材をつかめるロングリーチグラップルを現場で紹介して下さった。

最初に、オイルクイックは静岡県の天竜でフォレストテクニックを経営されている吉良さんが、オペレーターをしながら説明。

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なんと左のバケット、右のブレーカー、そして中央のグラップルがものの5秒くらいで交換でき、すぐに動作できる。


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グラップルのアタッチメント側には4つの油圧ホース連結部がある。
これに対応するように本体のアーム先端にも、4つの油圧接続部があり、本体からは常時油圧が作動していますが、油漏れなどは全くありません。


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先日来日したドイツ人フォレスターたちが、このクイックチェンジ方式でないと仕事がはかどらない。と言っていたのが実感できました。
よく聞くと、この装置はドイツが最も輸入しているらしい。



次に、0.25クラスのグラップル、045クラスのグラップル、0.45クラスのロングリーチグラップルを動作比較しました。
ここで0.25とは油圧ショベルのバケットの大きさを意味し、一回で0.25立方メートルの土砂を掻き出すことができるものを指し、重量的には8tonの重さがあります。
0.45は約12tonの重さがあり、日本の林業の現場ではこの両者が主流となっていますが、ドイツなどでは30ton級が利用されています。

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最初に0.25クラスではブームとアームで4m先をつかむのもおぼつかない状態です。



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次に0.45ですが、フォレストテクニックの吉良さんがうまく操作されていますが、なんとか7m先のものがつかめたのでしょうか。



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最後に、関西から来て下さった八木木材の八木浩専務さんの実演によるロングリーチグラップル操作。こちらはアームが伸縮するため最大12m先のものがつかめます。
また、アームの伸縮を利用して長尺材(長い全幹)のまま、縦にひっくり返したりすることが可能で、想像以上に利用勝手が良い。
CAT製で同じ0.45クラスより300万円高くなるようですが、使い勝手は雲泥の差です。

林業機械も日進月歩で、新しいものが導入されつつあり、大変すばらしいのですが、機械が高性能化することだけに目が向けられる現実に、寂しさを感じます。

本来の「山」はどうあるべきで、私たちはそのために「何を」すべきか。現実の間伐が行き届かない「山」を前に林業再生の将来を見据えたいものです。

報告 ジリこと川尻秀樹

◆後日の追記
クイックチェンジについてオイルクイックを紹介しましたが、他の機械式の手法もあります。操作の簡単さなどを考えるとオイル式、頑丈さから考えると機械式という見方もありますが、重要なのは使用される方自身にあると思いますので、よく勉強して下さい。



寝たら死ぬぞ!(自力建設2011:森のインターチェンジ)

本日の作業は、デッキ材加工の準備。
世間は祝日でも、我々は関係ありません。えぇ・・・

大引きの上にデッキ材を載せるわけですが、
90cm角のデッキ材をそのまま載せたのではあまりにも見た目が厚ぼったくなるので、
デッキ材の大引きが載る部分に切り欠きを入れて、デッキの厚みを押さえることとしています。
今日は、切り欠く予定の箇所に墨付けをしていきます。
墨付けだけとはいえ、何しろ数が多いのでなかなか大変。

しかし、何より大変なのは寒さ。
今日は急に気温が下がった上に、風が強い。
こんな日に屋外作業してたら、夕方には全員切り干し大根になるんじゃないだろうか。

風除けの涙ぐましい工夫。

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中はどうなっているかというと、

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こうなってます。
これで風はある程度防げるものの、気温が低いのはいかんともしがたい。
耳が出ていると寒いので、みんなフードをすっぽり被って、ネズミ男な姿で作業。

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「鬼太郎、そこ寸法間違ってるで」
「あじゃぱー・・・」


こんだけ寒かったら寸法も間違えるわ!
事務局と消防署に怒られてもいいからフォリーの廃材で焚き火したろか!
いや、いっそ抜本的シロアリ駆除の名目で校舎を燃(以下略)
などと、寒さが理不尽な怒りに変わってきたところで、作業場所の移動を決意。
風を完全に防げる倉庫の中で続きをやることにしました。

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倉庫の入り口から中を覗くと・・・

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こんな感じで作業しとります。
相変わらず寒いけど、屋外よりは随分マシに。

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・・・いや、やっぱ寒いわ。
本当に校舎に放火しかねない自分が怖くなってきたので、休憩することに。
ココアと紅茶を飲んで温まり、校舎は焼失の危機から逃れました。

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温まって満足したところで、デッキ材の上で惰眠を貪るネズミ男。
寝たら死ぬぞ!という制止は無視された。


冬に入ればもっと本格的に寒くなるはずですが、これから一体どうなるのでしょうか。
来年の春まで、校舎は残っているのでしょうか。
今後の成り行きが注目されます。


記:伊東(木造建築講座1年)

2011年11月25日金曜日

オーストラリアの学生が「森のようちえん」を学ぶ

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森林文化アカデミーはオーストラリアのシドニーにあるニューサウスウェールズ大学(UNSW)との交流を行っています。
今年もUNSWから5名の学生と引率者1名がアカデミーで短期教育プログラムを学んでいます。
今日(金曜日)は学内周辺で行われる「森のようちえん」の開催日です。
UNSWの学生たちも子どもたちと一緒に山に入り、このプログラムを学習しました。

2011年11月24日木曜日

「グリーンウッドワーク指導者実践研修」が実施されました

��0月8日(土)・9日(日)、22日(土)・23日(日)、11月5日(土)・6日(日)の計6日間かけ
短期技術研修「グリーンウッドワーク指導者実践研修~丸太からの人力の椅子づくり~」が
実施されました。

西は九州の熊本県から東は東京まで、総勢10名の参加者が集まり、丸太を割るところから始め
すべて人力の道具で生木を削ってラダーバックチェアをつくりました。

研修の詳しい様子については、この研修を共催で実施した「NPO法人グリーンウッドワーク協会」のHP
に掲載されていますのでご覧ください。

研修の参加者からは
   「生木からつくること(グリーンウッドワーク)の良さを知ることが出来た。」
   「手仕事の楽しさ、感動を皆さんと共有できうれしかった。」
   「いろいろな道具を使うことができ、とても分かりやすかった。
    手入れ方法も教えてもらったので、今後も自分でつかえます。」
   「治具や制作工程に工夫があり、集中すべきポイントが明確でストレス無く作業できました。」
といったような感想・意見をいただきました。

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地元に帰ってグリーンウッドワークを広めたいという方や研修の間中熱心に記録を取られ方など
みなさん前向きで勉強熱心に取り組まれ、全員が椅子を完成させることができました。
人や環境にやさしいグリーンウッドワークが拡がることを期待して研修は終了しました。

プレーパーク3回目

去る11月18日に第三回プレーパークを開園!!
今回は二回目を上回る30人以上の子どもたちが来てくれました。
プレーパークをやっている学生もびっくりするぐらいの賑わいでした。

受付を済ませた子どもたちの第一声は「トンカチどこにあるの?ノコギリは?」
来る前からつくるものを決めていたらしく、すぐに端材を使った自由木工コーナーの
「トントンカチカチコーナー」が大賑わい!
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小学生の中には、「はじめてノコギリをさわった」と言う言葉も???
確かに、最近では「危ないから」と工具などをさわらせてもらえない子どもがたくさんいるのかもしれません。

でも危ないことを自分でやらないと、いつまでたっても自分で身を守れない大人になってしまったり、痛みを分からないがために相手にケガをさせてしまったりするのだと思います。

僕自身も小さい頃、ノコギリをさわらせてもらえませんでした。だからこそ、危険も含めた様々な体験を「自分の責任で自由に」できる場所を大人がつくるべきだと感じ、プレーパークをはじめました。
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前回からはじまったロープによる崖登りも大人気。列を作ってみんな順番を待ちながら、登っている子を自然に応援していました。相手を応援したくなる気持ちも「やらされる」のではなく、「自分から」出てくるのが一番ですよね。
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土に水をかけて泥遊びや落葉広場で相撲大会など、今回もいろんな遊びが子どもたちの力で生まれていました。そんな、楽しい場所プレーパークは、毎週月・金曜日開園してます!!

��環境教育・インタープリテーション研究会2年 澤田雄喜 談)



2011年11月22日火曜日

グリーンウッドワーク視察報告会を開催します

みなさんは「グリーンウッドワーク」をご存知ですか?

「グリーンウッドワーク」とは足踏みろくろや削り馬などの人力の道具で
伐ったばかりの生の木を削って器や椅子をつくる木工です。
電気を使わないので地球に優しく、子どもからお年寄りまで楽しめるため
人気を集めています。

森林文化アカデミーでは全国で初めてこの木工を教育に取り入れ
海外との交流や研究を続けてきました。

今年の春にはイギリスの第一人者たちを訪問してきました。

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今回はその訪問の様子を
生涯学習講座「『イギリスの楽しい木工を知る』グリーンウッドワーク視察報告」
と題して、たくさんのスライドや作品をお見せしながらお話します。

つくるだけではなく、木と森のつながり、人と森とのつながりを考えることのできる
技術「グリーンウッドワーク」の魅力にふれてみませんか?


講座名:イギリスの楽しい木工を知る「グリーンウッドワーク視察報告」
開催日:12月16日(金)
時 間:18:00~20:00
場 所:みのかも文化の森(美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299-1)
定 員:20名(抽選)
参加料:無料
申込期限:12月2日(金)

お申込はこちらから(ハガキ、FAXでも受け付けます)
��チラシはこちら


クリエーター科 「森林情報」 で県庁のGISを見る

クリエーター科 「森林情報」 で県庁のGISを見学し、そこでGIS操作の研修を受けました。

今回のメイン講師は林政部林政課の園山技術主査。前回に引き続きの講義と演習です。

向かった場所は岐阜県庁10階にある県庁GISルーム、ここは誰もが自由に出入りできる県庁の中でも、事前に入室申請をして入室パスをもらえた者しか入室できない場所です。

窓も何もない閉鎖的な狭小空間に無機質なパソコンとサーバが並んだ部屋の中に、
��.森林GIS
��.農村振興GIS
��.治山防災GIS の中枢が入っています。

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最初に園山さんから、ハードウェア環境の説明を受けました。なんと全員に配られたノートパソコンは一台 200万円以上する高級品。これだけでびっくりです。
次に、統合型GIS、農村振興GIS、治山防災GISについて順次説明を受けました。


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たまたま仕事に来ていた応用地質の方から、治山防災GISの利用方法や利点について説明を受けました。これを利用して、例えば200mmの降雨があった場合に、どこから土砂が流出して、どこまで被害が出るのかの予測もできます。

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さて、ここからが演習です。一台200万円以上もするパソコンを操作して、測地座標系の設定、Shapeファイルの取り込み、TIFFファイルの取り込み、ラスタデータとベクタデータの表現をしました。

具体的には美濃市の森林文化アカデミー周辺の森で、林道から200m以内の小班を抽出し、人工林と天然林に分けて表示させるもの。
みな四苦八苦しながら、あっという間の半日が過ぎたのでした。お疲れ!

林業再生講座 ジリこと川尻秀樹でした。

「ついに完成!スパイラルガーデン!」

前期後期の4日間にわたって実施された「パーマカルチャー実習」ですが、
最後の課題の「スパイラルガーデン」づくりが、時間内に終わらず、
ゲスト講師の設楽さんに先週の15日に補講(ボランティアで!)をしていただきました!
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早速、未完成のスパイラルガーデンに着手。表情(石の)を見ながら石をらせん状に積み、
隙間に土を入れて丁寧に固定していきます。

日が傾き始め、ようやく最後の石を置くことに。「てっぺんの石はかっこいいのがいいよね!」と、
学生みんなでいろんな石を仮置きしてあらゆる角度から眺めて見ては、あーでもないこーでもない
と議論を重ねました。
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作業すること4時間。てっぺんの石も決まり、ついにスパイラルガーデンが完成!
仕上げに、石についた土を、ひとつひとつ洗い流しました。ただの石なのに洗う手つきが、
まるで大事なものを扱うかのように丁寧にやってる自分に気がつきました。

でも、ここで終わりではありません!この空間のコンセプトを決めなくてはいけません。
今後この空間にどんな機能を加え、どのように使っていくか、コンセプトに沿って空間を
作ることではじめてこの場所に意味が生まれ、快適に過ごせる空間となるのです。
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が。。。これまた今回も時間切れで決定できませんでした。
なので今後学生間で話し合って決めたいと思います。

自分たちで作ってきた空間なので、愛しさもひとしおです。
これからも、たくさんの学生に関わってもらえるような空間になったらいいな。

設楽さん、本当にありがとうございました!
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��環境教育・インタープリテーション研究会 2年 西岡 里子 談)




製材体験 思いの外のボリューム木造建築 -クリエータ科林業・林産業体験実習-

本授業はアカデミーだからこそできる授業ではないでしょうか。多分どこの学校も真似できない。
植林から製材までのすべてを手がけることで、その体験を各学生が体験として各自の分野で必ずやためになると確証します。
今回はその最終回。搬出した原木を製材し、建材としてまでの流れを体験します。
まずはお題。伐採した3本のヒノキ。これを何倍して家が1棟建てられるのでしょうか。学生の答えは20倍とのことでした。立木、原木、製材品それぞれの段階の材積を写真で2人の学生が掲げた表で取り纏めます。家1棟分の材積から製材品材積を割ればでますが、さて、正解はいかに。思いの外の量の多さにびっくり。皆さんの関心は・・・・ところで、この木どうなるの?心配しないで、来年の自力建設で活用します。それまでじっくり乾燥しなくちゃネ。
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2011年11月21日月曜日

常時微動してますかー!?(自力建設2011:森のインターチェンジ)

翔楓祭の興奮も冷めやらぬ今日は、
構造の小原先生による「森のインターチェンジ・常時微動測定の日」!
建物は常に人間が感じない程度の小さな振動をしていて、その固有の振動数(Hz)を測定するんですねー。
すると、大地震のときその建物がどのように振舞うか、おおまかな破壊の様子が推定できちゃう!らしいです。
うむむ、すごい。

それでは森のインターチェンジの常時の微動を測定してみます!

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データロガーと呼ばれる、スパイの道具のようなパソコンinアタッシュケースを持ち現れた小原先生・・・ごくり。
センサーと呼ばれる、3つ脚のかわいいこの子らを建物の4方に取り付け、

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感知した揺れはこのようにパソコンに記録されます!
おぉー!!

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この調査の結果をベースに、今後屋根やデッキを張っていくにつれどのように建物が強くなっていくかどうかを追いかけて行きたいと思います。


記:山本(木造建築講座1年)