2013年12月29日日曜日

毎年、1年生の12月はばたばたと忙しくなるものです。
今年最後のものづくりのブログを1年生日露さんが書いてくれました。

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今年最後の授業が先週の20日まででした。

 授業として、「商品化と教材化/説明」「課題研究中間発表」「祝いの形/発表会」「木工の経営/工房見学」「商品化と教材化/外部講師」等です。こうしてみると、結構な内容があり、1年生からみれば2年生に向けての内容と、3月の展示会に向けての内容が、そして卒業に向けての内容が入っているのが判るでしょうか。下記に説明します。
 
 「商品化と教材化」は、3月の展示会に向け課題制作品を、展示会のテーマに沿うように1年生6人で相談して何を制作するかを決めて、それに向けて商品リサーチ・試作・制作していく行程が含まれています。展示会そのものはクリエーター科全員で行う為に、既に動き出していますが、ものづくり講座としての展示販売品の制作です。これらの調査方法・内容が、課題研究などにも反映されていきます。


 「課題研究中間発表」は、2年生になって研究をしてきた内容を、来年の本番と同じ20分間で行うプレゼンテーションです。1年生は2年生の発表を見聞しどんな内容でどんな風に発表するかなどの勉強をします。年明け早々から少しずつ課題研究に向けて動き出す為、この冬休みはその為の準備・検討時間となるので、安閑と過ごせないのです。


 「祝いの形」は、12年生の12名が各自制作した箸置き1組をテーブルに並べて発表し、良いと思う順に番号を振って上位6名の作品を販売業者さんにみてもらい、販売してもらえるかもしれないという授業の一環です。ネット検索をしてそこにないモノを独創的に制作したのもあり、なかなか楽しい授業でした。流石2年生、5名が入りました。1生は健闘空しくと言ったところでしょうか。


 「木工の経営」は、今回は個人工房の見学で、2工房回ってきました。10数年遣っている人。1年目の若手の人です。学校で設置している装置を新品から揃えるのは資金的に無理なので2工房とも中古品を揃えていました。何を作るのかで必要とする装置の設置も変わってきますが、頑張っているなと思いました。
 工房経営に必要な此処では書けない内容のノウハウも教えて頂き、大変勉強になった一日でした。


 最後に、遅れているテーブルの制作も大詰めを迎え、脚切り・塗装・隅木取付けまで進みました。2台製作をしているので、1の天板の修正が遅れている為、天板取付けは来年に持ち越しです。
こんな授業が今週続いたので、忙しくも充実した日々でした。

2013年12月28日土曜日

トッサンダ!?が乱入! 食育いらずのおもちつき



みなさんお餅つきしましたか?

年末に餅つきをする家も随分と少なくなってきた
時代ではありますが、
森林文化アカデミーで活動している
森のようちえん「森のだんごむし」の子どもたちは、
毎年恒例の餅つきを、
一足早い12月20日に実施しました。

もち米は、毎週水曜に炊事のためにお邪魔している
寺田地区(関市中之保)のとっさんこと加納吉廣さん
(エンジニア科OB)に見守られながら子どもたちが
育てた「自分たちで育てたもち米」
(田植え&草抜きちょっぴり&稲刈り&はさ掛けだけですが。。。)です。




つまり、子どもたちは、米作りから餅ができるまで、
材料生産から目の前の食べ物まで、全てのプロセスを体感するワケです。

今回は、籾摺り機ではじかれてしまったくず米もなんとか使ってあげたい!
そんな思いから、お母さんたちは根気よく手で籾をむいて玄米餅用に準備。

多少ついた餅がモソモソ(籾が残ってる)していようが誰も文句言わず、美味しくいただきました。
子どもたちに「モッタイナイ」なんて教える必要ないですね。だって自分たちで植えて、育つところ見て、刈っている訳ですから。






というわけで、学生も交えて、わんやわんやと餅つきが終わりました。

我がコースの学生は、もちつきの準備・段取り・運営まですべて覚えてもらいます。
だってそれ日本の文化でしょ。

ちなみに臼はアカデミーのジリさんこと川尻先生からのプレゼント、杵は、これまたとっさん(加納サン)の手づくり。




森のだんごむしの子どもたちは、お母さんたちだけでなく、いろんな大人たちの愛情に囲まれて育っています。
ありがたいことです。

さらに、臼も杵も木、木のせいろで薪を使い、自分たちで育てたもち米で餅をつく。
これって「森林文化」だよな〜。

なんてこと、しみじみ思いながら餅を食べていたら会場がなんと予想外の展開に!




なんか見たことあるような
ヘンテコなサンタが突然乱入!

子どもたちが群がり、プレゼントを配ると
ギターとハモニカで歌い始めました。

子どもたちはあっけにとられて目が点に・・・







一曲歌い終わり、颯爽と帰るギターケースを見ると
先ほどは「サンタ」と書いてあったのに、
「とっサンだ!」と書きなおしてありました。

芸が細かい!ちゃんとオチを用意しているあたりが
アカデミーOBらしいです。

とっさん(加納さん)本当にありがとう。
子どもたちは本当に愛されてます。

みなさんよいお年を!
そして来年もよろしくお願いいたします。

自然体験活動指導者
インタープリター養成コース
なんちゃってせんせい
萩原ナバ裕作

2013年12月26日木曜日

うわぁ、部長が木にのぼった! 森林空間活用モデルの視察団が、森のようちえんを見にきました。

12月初旬、とある市の市役所チームが里山利活用モデルの視察のために
アカデミーを見学しに来てくれました。 
今回のお目当ては森のようちえんの視察と里山の先生方との打ち合わせでした。




午前中、市役所職員チームが到着。スーツではなく、作業着やジャージ姿&運動靴で来てくれました。

実は、子どもたちがビックリしないよう、ナバから事前にお願いしておいたのです。

ちなみに昨年、同じ市の市長さんは、長靴はいてプレーパークを視察しに来てくれました

短い説明を受けたあと、視察団は、森林文化アカデミー内や周辺で毎日活動している森のようちえん「森のだんごむし」の様子を午前中たっぷりと見学していきました。







森の神様に挨拶したあと、演習林のいつもの山道を一緒にのぼり、木造建築の学生が建てた四寸傘と呼ばれる小屋に到着すると、子どもたちはいつもよりちょっぴり興奮気味で遊び出します。

でもみなうれしそう。
だって今日は、遊んでくれそうなオトナが沢山いるんですもの。

市役所の皆さんは、子どもたちに混ざって思いっきり遊んでくれました。
あちこちでオトナも子ども「わっはっは〜」「きゃっきゃっきゃ〜」とうれしそう。

そして時には一歩離れて子どもたちが森の中で自由に遊ぶ様子を見てくれていました。



理屈や口頭の説明ではなく、同じ空気を感じながら、肌で理解してもらいました。

そんな中、視察団のリーダーである部長さんがいつのまにか、木に登ってニコニコ顔!木の上から叫ぶその姿は◯◯十年前の子ども時代に還ったような感じでした。

こんな素敵な部長さんがいる市役所、いいですね。

その後も、市役所の皆さんは子どもたちと一緒にお弁当を食べながら、

「お金をかけて遊具をつくらなくてもいいんですね」
「森の中ではすべてが遊び道具になるんですね」
「また来たいな〜」


そんなコメントを残して名残惜しそうに帰っていきました。

理屈より何より、こうして体感するのがイチバン。
地元に帰ってからも、この日の体験を思い出して、素敵な里山を市民の皆さんと一緒に創っていってください。

市民の方々の思い、力、知恵、そしてたっぷりの遊び心と楽しみながら手間をかける気持ちさえあれば、そんなに沢山お金を使わなくても、素敵な空間ができますよ。


自然体験活動指導者・インタープリター養成コース
なんちゃってせんせい
萩原ナバ裕作






2013年12月25日水曜日

またまたタンタカタン!今度は学生のナマの声です。

昨日アップした「タンタカタンきゃんぷ」の報告を
キャンプディレクター初挑戦のトヨくん(豊吉くん)が
書いてくれたのでせっかくなのでご紹介します。
トヨ君、一年生&初経験ながらなかなかイケてました!


(以下、豊吉くんからの報告)

音がテーマのタンタカタン♪きゃんぷの報告を豊吉がお伝えします。

1日目(金)。集合時間は18時。
放課後の子供たちが続々と会場に集まり、オープニング開始。
トヨが言葉を使わずに指揮をして、みんなで手拍子演奏会。
手を叩くだけでも、音が生まれ、リズムになります。
そしてタンタカタンのテーマ曲(童謡「ピクニック」替え歌)を歌います。
盛り上がった後は班に分かれての夕食。
調理スタッフみのちゃん特製のトマト鍋をつつきながらの自己紹介。
その間になんと外には雪が!
明日はどんな日になるかな〜、とドキドキしながら就寝。
雪の中、テントで寝た子もいました。

2日目。予定変更し、朝から雪遊び。
いまここにある子供たちの思いに沿って活動することはとても大切です。
気が済むまで遊んだあとは、森で音を探したり、楽器を創ったり、音を鳴らしたりと、
タンタカタンきゃんぷならではの音をテーマにした遊びが展開します。
楽器を創る中で、子どもたちから

「これも楽器だ!」「なんでも楽器になるんだね!」という声も。

既製品のような楽器でなくていいんです。
叩けば音が鳴る
吹けば音が出る

その発見から、子どもたちの想像力に沿って私たち大人が力添えをする。

最終日3日目は、みのプレーパークでおなじみのケンちゃん担当の餅つき大会。
餅をつく度、ぺったん、ぺったんといい音が鳴り、よいしょー!と掛け声が入ります。
餅つきも日本の伝統的な音がある風景です。

そして午後にはみんなが創った音、発見した音で演奏会。
お迎えのご家族が演奏会場に集まります。
リズムをみんなで創りながら会場を音でいっぱいにします。
そして迎えのご家族も混ざって音を鳴らしながら会場を行進。
みんなが創った楽器で奏でます。

そしてそして最後は隠し玉!
地元アーティスト集団(と言っていいのでしょうか)
「竹竹(チクチク)バンブー隊」の乱入!
竹竹バンブー隊は、竹の特性を活かしていろんな楽器を創って
オモシロク演奏しちゃう素敵な人たちです。
見た目もファンキー!こんな大人たちが居るってこと、音楽が楽しいってこと
子どもたちに少しでも感じてもらえたかな。


子どもたちを見送る時、たくさんの笑顔を見ることができて本当に嬉しかったです。

今回、音をテーマにしたのは音を通した自己表現や創造の面白さを知ってもらい、
それを否定されない空間を作りたかったからです。

「なんでも鳴らしちゃう」「自分の音」「みんなの音」
音楽は誰でも奏でられる。

キャンプディレクターを初めてやって至らない点もかなりありました。
それらは反省点として次に、そして将来に生かしていきたいと思います。
今回のキャンプに参加してくれた子どもたち&ご家族、ジュニアリーダーとして参加してくれた中学生たち、エンジニア科、クリエーター科の学生スタッフ、教員のナバさん、調理スタッフのみのさん、ふみふみ、そして竹竹バンブー隊のみなさん、本当にありがとうございました!

クリエーター科
自然体験活動指導者・インタープリター養成コース
1年 豊吉 暁詩 談






2013年12月24日火曜日

お母さんもお父さんも、みんな踊っちゃった! タンタカタンきゃんぷ大盛況でした。



12月20日〜22日まで、森林文化アカデミーを舞台に
毎年恒例となった冬の自然教室をやりました。

今年のテーマは「音」
(毎年担当学生がテーマを決めて実施してます。)
森の中の音を聞いたり、自分で音を出してみたり、
楽器をつくっちゃったり、みんなで一緒に鳴らしたり!

小学1年生から6年生までの43人が集い、
アカデミーの学生リーダーと一緒に
2泊3日、いろんな「音」を出しながら、過ごしました。
森の音、楽器の音、笑い声、泣き声(ホームシック)、
料理する音、餅つきの音、いろんな音で溢れました。



途中、「餃子作りたい!」なんて音(声)もありまして、
即座にスタッフはメニューをちょいっと変更して対応。
この「現場主義」さがステキです。

餅つき大会や100人鍋(たぶんもっといたでしょうね)もありまして、
いろんな世代が混ざって、それぞれの音を互いに共鳴させてました。

もちろん、プログラムも子どもたちの声に合わせて随時変更していきます。

さらに今年は途中で雪が!!
となればさらにプログラムは変更です。



子どもたちに合わせて
自然に合わせて
流れに合わせて
そしてもちろん
我々スタッフの気分にも合わせて





キャンプはまるで生き物のように形を変え、
動き始めます。

空き缶、竹、段ボール、木の棒、フライパン、
鍋、波板、割り箸、ゴム、ネンド、ペットボトル…
コドモたちの手にかかると
いろんなものが次々と
楽器に変化していきます。

ひらめいたものを
自由につくるコドモたちは真剣でした。
中には、一日中楽器作りしている子の姿も。。



最後のまとめは、みんなでつくった楽器で大盛り上がり。
最後は、岐阜が誇るアーティスト「竹竹バンブー隊」も
乱入してのパーティーとなりました。

迎えに来た保護者の方々も輪に入り、
みんなでグルグル回りながら、音を鳴らし、歌を歌い、
踊りました。

アカデミーの学生さんたち、おつかれさま。
お手伝いに来てくださった方々、本当にありがとう。
そして授業(実習)とはいえ、
企画から運営まですべてを中心になってやってくれた
トヨくん(クリエーター科1年生)おつかれさま。


そして参加してくれた子どもたち、ありがとう。



みんなの力や応援に支えられながら、
素敵な、素敵な時間を過ごせました。
またアカデミーに遊びに来てね!

メリークリスマス!

自然体験活動指導者・
インタープリター養成コース
なんちゃってせんせい
萩原ナバ裕作












2013年12月23日月曜日

脱!環境教育!? ナバが東京でカフェやります。




「教えない」
「とにかく子ども とにかく自然」
「混ぜる&つなげる」


をキーワードに、学内で創った森のようちえんやプレーパークなど生の現場で環境教育の指導者を育成している
岐阜県立森林文化アカデミー
自然体験活動指導者・
インタープリター養成コース。



その活動の様子について紹介するトーク(カフェ)を1月9日(木)
19:00〜東京渋谷のモンベル渋谷店(東急ハンズ渋谷店の斜め前)にて開催します。























コースを担当する「なんちゃってせんせい」の萩原ナバ裕作が、
(プロフィールはこちら http://www.forest.ac.jp/教員紹介/環境教育系/萩原-裕作/
森林文化アカデミーの人材育成の中でどんなことを大切にしているのか
現代の環境教育について思うこと、課題などについて
ご紹介しながら、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

ご都合の合う方、是非お越しください。

詳しくは以下リンクをご参照ください。

http://www.ecotourism-center.jp/article.php/cafe_tk140109
(日本エコツーリズムセンター エコツアーカフェ)

皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。






















自然体験活動指導者・インタープリター養成コース
なんちゃってせんせい
萩原 ナバ 裕作


2013年12月22日日曜日

木造建築の新しいかたち(その44)【短期技術研修:木造建築AWARD(表彰編)】

第2回木造建築AWARDの表彰式を開催致しました。
アカデミーからの表彰は、最優秀賞1点、優秀賞点、特別賞2点です。
その他にも、外部組織からも表彰頂きました。

アカデミーからの表彰の他、外部組織からの表彰もあります。
受賞者一覧は以下の通りです。


【第2回「木造建築AWARD」】
  ・最優秀賞
「ECO・カーステーションK」
村上 修二 村上建築設計事務所
 
 ・優秀賞
「木もれ陽保育園」
青木 一実 atelier-fos一級建築士事務所
藤田 大輔 岐阜工業高等専門学校

  ・特別賞
「木もれ陽保育園」
青木 一実 atelier-fos一級建築士事務所
藤田 大輔 岐阜工業高等専門学校

・特別賞
「はつが野の家」
中塚 啓貴 スエロ建築研究所
栢木 伸悟 スエロ建築研究所
高橋 智也 スエロ建築研究所
安江 一平 ()ワークショップ犬山分室
 
・加子母森林組合「HINOPI賞」
LK GALLERY
神谷 義彦 神谷建築スタジオ
中島 大地 株式会社中島工務店

・岐阜県建築士会「岐阜県建築士会会長賞」
「ECO・カーステーションK」
村上 修二 村上建築設計事務所

・日本建築学会東海支部岐阜支所「日本建築学会
 東海支部岐阜支所長賞」
「下有知の家」
田口 智樹 T-PLAN建築工房

NPO法人WOOD ACWACWAC賞」
「ECO・カーステーションK」
村上 修二 村上建築設計事務所

NPO法人WOOD ACWACWAC賞」
LK GALLERY
神谷 義彦 神谷建築スタジオ
中島 大地 株式会社中島工務店

・自立循環型住宅研究会「自立循環型住宅研究会賞」
「ECO・カーステーションK」
村上 修二 村上建築設計事務所

・住宅医ネットワーク「住宅医大賞」
     第2回は該当無し


涌井学長から「最優秀賞」を表彰して頂きました。

涌井学長から「優秀賞」を表彰して頂きました。

岐阜県建築士会会長・藤井氏より表彰して頂きました。

NPO法人WOODAC代表理事・河本氏より表彰して頂きました。

懇親会も盛り上がりましたヨ
『この「木造建築AWARD」は応募のハードルが非常に高い』と多くの方々から御意見されますが、すばらしい木造建築を設計している方々にとっては、それほど高くないハードルであると、私自身は思っております。

 受賞者の方々、表彰者の方々、大変お疲れ様でございました。

2013年12月21日土曜日

木造建築の新しいかたち(その43)【短期技術研修:木造建築AWARD(みんなで審査編)】

 短期技術研修「第2回木造建築AWARD」を開催しました。
 木造建築AWARDでは実際に建設された建物をパネルや口頭発表などでプレゼンして頂き、多くの方々に審査をして頂くものです。

 まずは、一般審査会場(パネル展示会場)にて、一般の方々に投票して頂きました。得票数に応じて特別賞を選出します。投票に御協力頂いた方々には「こんなにすばらしい木造建築が実際に建築されているんですね。」と、コメントを頂いております。

 一般審査では、237票を御投票頂きました。御協力頂いた皆さんありがとうございました。

一般審査会場です♪

 続いて、実務者・専門家審査を行いました。口頭発表&パネル展示です。岐阜県木造住宅アドバイザー研修のスキルアップ講座とのコラボ企画でもありましたので、非常に多くの建築の実務者および専門家が審査に駆けつけてくれました。最優秀賞、優秀賞を参加者全員の合意により決めました。


実務者・専門家審査の様子(応募者プレゼン)
  パネル展示による個別質疑も非常に盛り上がりました。応募者の皆さん、参加者の皆さん、大変ありがとうございました。

個別質疑応答(その1)

個別質疑応答(その2) 
個別質疑応答(その3)

個別質疑応答(その4)

個別質疑応答(その5)
来年は応募しますという参加者の方々や、来年も応募しますという応募者の方々もおりました。
 来年度「第3回木造建築AWARD」を実施するべく、ちょうど今、企画書を作成しているところです。しかし、実施できるかどうかの判断は短期技術研修を統括している会議で決定されますので、私も分かりません。

 もし、開催できた暁には、多くの方々の応募&参加をお待ち致しております。
 もし、企画が通らなかったら、すみません。

木造建築の新しいかたち(その42)【生涯学習講座:ひとりでできる『我が家』の建物性能チェック】

 先日、生涯学習講座「ひとりでできる『我が家』の建物性能チェック(前編)」を開催致しました。

 耐震性能のチェックについて小原が、温熱省エネルギー性能のチェックについて辻先生がお話しさせて戴きました。

 参加者数は少なかったのですが、アットホームな感じで開催され、非常に活発な質疑応答になりました。



 次回は、1月11日(土)に生涯学習講座「ひとりでできる『我が家』の建物性能チェック(後編)」を実施致します。

 その際には前編で出た宿題(自宅の建物性能をチェックしてきて頂きます)を参加者の方が実施したものを持参して頂き、辻先生&小原がコメントする予定です。

 お・た・の・し・み・に。(おもてなしをイメージしました。)

2013年12月20日金曜日

ワサビ田落ち葉感謝祭&ワサビ漬けづくり体験


127()、郡上市明宝で、「ワサビ田落ち葉感謝祭&ワサビ漬けづくり体験」というイベントが開かれました。約30人の参加者が、ワサビ田にたまった落ち葉の除去、ワサビの収穫、とれたワサビを用いたワサビ漬けづくりを体験しました(アカデミーからは、教員1名、OB1名、学生4名)。そのワサビ田は、このイベントの企画者であるYさん(アカデミーOB)とその奥さんが、今年の春からご高齢の持ち主に代わり管理されているものです。
アカデミー山村づくり講座では、地域の方と一緒に活動をすることで、当事者意識で学ぶことを目指す「地域プロジェクト実習」という授業で、5月と7月に一度ずつ、掃除、畔の草刈、田起こし、苗の植え付け、鹿除けのネット設置といった作業をさせて頂きました。順調に育ち収穫できる状態になったワサビが増え、今回のイベントが企画されました。






 

 


今回のイベントの目的は、1) ワサビ田の落ち葉の除去、2) Yご夫妻の知り合いの方々による収穫・ワサビ漬けづくりの体験、3) Yご夫妻がお歳暮や広報のために配る大量のワサビ漬けづくり、4) 多くの人にワサビ田に出入りしてもらうことによるワサビ盗難防止、5) ローカル誌の取材によるYご夫妻の活動紹介、と多岐にわたりました。イベント参加者は、お土産のワサビ漬けと同額に設定された参加費300円を支払い、珍しい体験ができました。イベント企画者としても、ワサビの根元に引っ掛かり腐りの原因となったり、水の循環の妨げになる落ち葉を処分するための人手を確保できました。派手さはありませんが、参加者・企画者の双方にとって嬉しいイベントだったと思います。

 
 
 


参加者の顔ぶれは様々でした。ワサビ田を持ち主さんが管理されていた頃に手伝っておられた主婦の方々、Yご夫妻の前にワサビ田を持ち主に代わり管理されていた地元の主婦の方やIターン者、現在は他の山村に住んでいる元住人、Iターン者、週末に農業などの体験に通ってこられている方々…、多様な人が一緒に作業をし交流ができました。最後に、Yご夫妻やアカデミーによる春からの活動についてプロジェクターで紹介させていただきました。春にほとんど丸坊主だったワサビ田が、収穫ができるまでに回復したことに驚きの声があがりました。






 
 
この自然環境を活かしたワサビ田は、郡上市明宝という山村の一つの財産だと思います。Yご夫妻を中心としたワサビ田の手入れは、活動としては小さいかもしれません。しかし、地元の方やIターン者が協力して、手間はかかるが直接収入に結びつかない地域資源を手入れできたという意味で、大きな成果のように感じました。






以上報告  山村づくり講座 松浦でした。