2012年1月31日火曜日

課題研究内審査完了しました

課題研究(いわゆる「卒論」や「修論」の様なものです。)の内審査が1月30日(月)をもって完了致しました。該当学生の皆さんは、各教員からの審査を受けた後、1月30日(月)の提出期限までに内審査報告書を事務室へ提出したことと思います。無事に内審査合格して、指導教員の捺印を戴いて書類提出できた学生は、2月21日(火)~2月23日(木)の公表会でめでたく発表ができます。

逆に、何らかの都合(先生が捺印してくれなかったなど・・・)で内審査報告書を昨日までに出せなかった学生さんは、即「留年決定」ですね。来年度も宜しく御願い致します。

公表会へコマを進めることができた学生も、残念ながら来年度再チャレンジが決定してしまった学生も、時節柄、御風邪など御召しになりませぬように、お気を付け下さい。

尚、2月21日(火)~2月23日(木)の公表会(会場は、アカデミー内施設「森の情報センター」。時間は日によって若干違いますが、概ね9時~17時です。)は一般の方の参加も可能となっております。御都合が宜しければ、アカデミーに御興味のある方や入学希望の方は是非参加してみては如何でしょうか。

もちろん、私は全ての学生の発表を拝聴させて戴きますし、難しい質問も考えておきますので、該当学生の皆さんは百全な、千全な、もとい「万全な」準備を徹底して下さいね。楽しみに致しております。

下牧保育園で親子自然体験会を実施してきました。

前回、アカデミーの演習林に森のようちえん体験をしに来てくれた下牧保育園さん
(当日の模様は、過去ブログ→山村づくり講座 2011年12月5日に掲載) に
今度はこちらからお邪魔して、親子のための自然体験会をしてきました。
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「日本の山をなんとかするために、森と人をつなげたい」という思いを胸に
アカデミーに入学した私は、実習を重ねるうちに幼児期の自然体験の重要性を
痛感するようになりました。
そのためには、お父さんやお母さんたちが、もっと気軽に子どもと自然の中で
遊ぶようになって欲しい!と感じ、そうするためにはどんな仕掛けが必要か
検証していくことを卒業研究の課題としました。今回はそのための実践調査です。
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先週末、保育園で行われていた「下牧ふれあい祭り」の終了後、希望者親子を
募り実施したところ、20組以上もの親子が集合してくれました。
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今回のテーマは「葉っぱだけで楽しむ1時間半」
しかも会場は、「身近なところ」ということで、保育園の裏山。お墓も沢山
あり、平らなところもあまりない、一見すると理想的なフィールドではありません。
でもこんなところでも、視点さえ変えれば充分遊べちゃうんです。
道端だろうが、大都会のまんなかだろうが関係ありません。
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落葉を使って、ジャンケンをしたり、似顔絵をつくったり、作った似顔絵を集めて
美術館を開いたり。。もちろんチケットも葉っぱです。オモチャや特別な知識や技術
なんかなくても、一時間半、あっという間にすぎ、最後には小さな芸術家たちによる
素敵な作品ができあがりました。
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お父さん、お母さん、今度の週末は自然の中でのお散歩いかがですか?

私ももうすぐ卒後です。
これからも、森と人をつなぐことために、がんばり続けたいと思います。

今回ご協力いただいた下牧保育園の野倉先生をはじめスタッフの皆さん、保護者のみなさn
本当にありがとうございました。

(環境教育・インタープリテーション研究会 2年 新津裕 談/講師 萩原裕作 編)




2012年1月30日月曜日

入学試験-エンジニア科・クリエーター科

岐阜県立森林文化アカデミー

エンジニア科・クリエーター科 入学試験

平成24年度に入学を希望される学生さんを対象として、28日にはエンジニア科、29日にはクリエーター科の入学試験がありました。


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エンジニア科は主に高校生が受験され、クリエータ科は主に大学生や社会人が受験されます。

エンジニア科は「森林・林業・木材利用」分野で活躍できる技術者を養成するもので、高校の新卒者もいれば大学卒、定年後という方も入学し、各方面に輩出しています。

クリエーター科は「林業再生」「山村づくり(環境教育)」「木造建築」「ものづくり」の専門知識と問題解決のための企画力、創造力を持ったスペシャリストを養成するもので、大学新卒者や社会人(高卒でも経験があればOK、大学を出て無くても受験できます。)が数多く入学されています。

その入学試験が本日ありました。クリエーター科は、もう一回3月11日に試験があります。ちなみに受付は平成24年2月15日(水)~平成24年3月6日(火)【17:00必着】です。

これからでも遅くないですよ!

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森林文化アカデミーは木造の校舎であり、この写真の案内板右端のように間伐材を格子状に組み合わせた「面格子」という特殊な構造でできています。


それと今朝は、学校の事務局上から太陽が出てきました。今回の受験生に「きっと良い知らせが届きますように」とお祈りしながら、試験会場に向かいました。


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以上、報告 ジリこと川尻でした。

2012年1月28日土曜日

アフター5講座「遺伝資源の保全と利用」を開催しました

1/27(金)に土岐市のセラトピア土岐にて,生涯学習講座のアフター5講座「遺伝資源の保全と利用」が開催されました。前日には雪が降り,開催が危ぶまれていましたが,参加していただいた皆様,ありがとうございました。

本講座では,アカデミーの教員の玉木と森林研究所の茂木が,樹木の保全と利用に関する最新の研究を遺伝的な視点から紹介しました。遺伝的な研究というと,難しく聞こえがちですが,それを市民向けに分かりやすく伝えるのが今回の講座の役割となります。

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まずは,玉木から「天然林における遺伝子の流れ」というタイトルで,天然林に生育する樹木が,花粉や種子の散布を介して,どのように遺伝子をやり取りして世代を重ねているのかについての話をしました。遺伝子の流れのメカニズムを簡単に紹介したあとで,トチノキやシデコブシ,ブナ,ヤマザクラ,ハナノキなどの研究を紹介しました。

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次に,茂木から「少花粉スギ・ヒノキ品種の利用」というタイトルで,全国的な花粉生産の少ないスギやヒノキに関する話や,岐阜県の取り組みを紹介しました。岐阜県はヒノキ人工林が多いのですが,少花粉ヒノキに関する情報はスギと比べるとまだまだ少なく,先駆的なヒノキの育種や増殖に関する研究を紹介しました。

またこのような機会があれば,最新の研究トピックや,アカデミーや森林研究所の研究成果を紹介したいと思います。

キツネの季節?

今年もやってきました、特別授業。。
美濃IC近くで車に轢かれたキツネの死体を
ものづくり講座の1年生Iさんが、発見し拾ってきてくれました。(ありがとう)

普通の人なら、動物の死体を見たら避けてしまいますが、
それを生きた(死んでますが)教科書にしてしまうところが、森林文化アカデミーの面白いところ。
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動物は死体として動かなくなってからも多くの情報を残し様々な事を教えてくれます。
また、生きている時には見られない体の細部をよく見るチャンスでもあります。
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今回のキツネは、骨格標本として新たな姿に生まれ変わってもらう事にしました。

そういえば、覚えている方はいるでしょうか?実は1年前に骨格標本として埋められたブログ記事
http://blog.forest.ac.jp/blog/2011/02/post_643.html

実はその後、掘り起こす前に、野生動物に掘り起こされていました。。。
野生動物の力強さを改めて感じました。これも学びです。
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薬品を用いず、自然のサイクルを利用した標本作りは、徐々に
分解されていく様子や、もう少しで完成という所での野生動物に
よる盗掘など、様々な気付きや学びを与えてくれます。
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このキツネに関しては今後の報告ブログをご期待下さい。
それにしても、この時期になるとキツネが車に轢かれた姿が多く発見されますね。
キツネが住んでいる場所ではこの時期に何が起きているのでしょうか?

��環境教育・インタープリテーション研究会 2年 新津 裕 談/萩原 裕作 編集) 


2012年1月27日金曜日

テーブル作り、続き…

雪がちらつくアカデミー。
工房では寒さに負けず、黙々と作業に打ち込む学生たちの姿が。
今回はテーブル作りの様子をお届けします。

写真をクリックすると、ものづくり講座日記へとびます。

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原島 幹典 教授(教員紹介)

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エンジニア科では、「森づくり実習」等、森林管理の基礎技術を、クリエーター科では「山里に聞く(聞き書き入門)」等の共通科目と、「地域生活実習」等、山村づくり講座の専門科目を担当します。

過疎高齢化等により「限界集落」と呼ばれ、存続の危機にある日本の農山村は、持続可能な循環型社会の原型であり、貴重な実証事例です。私は、人と自然が共に持続可能な関係を回復するための多くの答えが、農山村に眠っていると感じています。それらを少しでも引継ぎ、理解し、社会に反映してゆくことが、今の時代を生きる私たちの責務であり、チャンスだと考えています。まだまだ職種として確立していない領域ですが、都市と農山村を結ぶために中間的な立場で動ける人材ニーズや、山間地域への移住定住ニーズ等、農山村地域についての関心は各方面で徐々に高まってきていることから、授業、研究を通じて、担い手人材の育成や、地域ビジネスの研究・提案等により、農山村地域の活性化に寄与したいと考えています。


��経歴、受賞歴等)
東京都西多摩郡奥多摩町出身。明治大学経営学部経営学科卒業後、東京農業大学農学部林学科に編入、卒業後実家の林業経営に携わるも経営難により中断。地域振興目的の第3セクターに11年勤務した後、林業家・森林インストラクターとして独立、実家の林業経営と「東京都・奥多摩体験の森」の指導業務受託の他、森林環境教育プログラム開発や山村文化に触れるツアー等を通じ、都市山村の交流を図り、新たな時代に適応可能な林業経営と地域社会の姿を模索。2005年、森林文化アカデミー教員となる。NPO森づくりフォーラム元理事。林野庁事業・「森林環境教育推進委員会」委員としてプログラム事例集作成、全国シンポジウムに関わる。
 

��論文、研究、著書等)

論文
林業と森林教育   森林科学第49号 2007年2月

共著
森林環境教育プログラム事例集  全国森林組合連合会 平成11年度
森林環境教育プランニング事例集 全国森林組合連合会 平成12年度


2012年1月26日木曜日

プレーパーク 第13回報告 再開!

地域のみなさんからの「続けて欲しい!」という声にお応えして、
1月からプレーパークが再開。 1月20日に実施した新年初回の報告です。
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子ども達が来るとすぐにトントンカチカチに夢中です!!
廃材を使ったこの遊び、こどもたちを魅了します。
製材された四角い木なんかよりも、廃材の不規則な形が
想像意欲と創造意欲を書き立てるようです。
ドングリの滑り台やバイクのジャンプ台など作品が次々と出来上がります。
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他にもプレーパーク中、一人でひたすらコマを練習する子どもの姿も。
何回も何回も練習して、やっと回すことができ大喜び!!
その後3回も回せたと、自慢げに帰っていきました。
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今までやれなかったことに、自分からチャレンジする。
当たり前のようで、子どもの成長の中ではとても大きな自信につながると思います。

今回も山たんけん隊が活動。ウラジロでつくるバッタの材料集めに行く途中、斜面からの飛び降りにチャレンジ。なかなか飛び降りれなかった子どもも、思い切って飛べたあとは、自信満々の表情。飛ぶ前はあれほど躊躇していたのに今は「もう一回やる!」とのこと。
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山からの帰り道、獣道のようなところを歩いていると、先頭の子どもが不安になって前に進めなくなってしまいました。そんな時、後ろにいた子が「前に光があるから大丈夫!!」という何気ない一言で先頭の子はまた歩き始めました。
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ちょっとした「光(物理的な光だけをさすのではなく精神的な意味でも)」が見えるだけで、
子どもたちは大きなチャレンジに挑み、そして成長していくんでしょうね。

次々とチャレンジし、成長を獲得していく子どもたちのたくましい姿は、
プレーリーダーとして関わっているアカデミーの学生たちにとって
非常によい刺激&学びの場となっているようです。(これはナバ談)

��環境教育・インタープリテーション研究会2年 沢田 雄喜 談/ 萩原裕作 報告)


もう少し!!(自力建設2011)

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今日は本当にいい天気♪

・・・ですが明日の昼から雪!!!!

なので今日は時間との戦いです。

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いつもはカメラを意識する棟梁もまじめにやってます。


そして今日は現場の前にある教室を使っていたものづくりの学生や先生が見に来てくださいました!!


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「すごいなぁ。できるもんだねー」といわれました。

僕らも同じ気持ちです。

ここまで素人でもできたと笑

ついにあと1面を残すだけ!!

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ポリカだから安っぽく仕上がるかなとの不安もありましたがなかなかいい仕上がりじゃないですか!?

個人的には満足してます。


で、僕は屋根を担当していたので屋根貼りばかり書いてしまいましたが、裏ではわれらがデッキ隊長けいちゃんがデッキを着々と進めてくれているのです!!

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丸ノコさばきはお手の物!!

あまりうまくお伝えできないのが残念です。

でも一人でももくもくと作業してくれるのは本当にありがたいことです。

材料担当でもあり、今後進めていくデッキへの階段材の手配もいつの間にかしてくれてました。

ありがたい。

俺らも屋根を早く終わらして合流せねば・・・

てことで明日も頑張ろー!!


記:堤(木造建築講座1年)

2012年1月25日水曜日

「枝打ち実践」 森林文化アカデミー エンジニア科森づくり実習 in 洞戸

「枝打ち実践」 in 関市洞戸ヒノキ人工林

森林文化アカデミー エンジニア科の森づくり実習で1年生と2年生の一部学生が「枝打ち実践」をしました。指導者は原島先生とTAの藤井さん、そしてジリです。

雪のちらつく寒い中、関市洞戸のヒノキ人工林で、全員が気合いを入れて「枝打ち」に取り組みました。

枝打ちは無節の良質材生産だけのためでなく、枯れ枝を除去することでスギノアカネトラカミキリの進入を防除し、生きた枝を取り除いて林床に光を入れたり、樹冠のバランスを整えたり、さまざまな効用があります。

また、枝は単に切ればよいものではなく切断方法や枝打ち時期を誤ると、材内部に腐朽菌が侵入したり、材内部に異常な着色現象(ボタン材)が発生したりします。

今日は 1.ワンタッチラダーで登る枝打ち
2.ぶり縄で登る枝打ち
3.河野式登降機で登る枝打ち
の3種類で、手ノコによる枝打ちを実践しました。

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最初は木に登ると、何とも言えぬ不安な木の揺れに戸惑い、ワンタッチラダーでさえうまく登れなかったのですが、1時間もしないうちに全員が慣れて、見事な木登り姿を見せてくれました。

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単に登るだけでなく、手ノコで軽快に、かつ丁寧に枝打ちをして行きました。
手慣れてくれば、登っている立木から体を離して、枝を充分観察する余裕も生まれてきました。

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ぶり縄でもなかなかの登りを見せてくれた人も多く、ハシゴよりもぶり縄の方が扱いやすいと感じた学生までいました。
最後に、河野式登降機です。これは片足ずつ固定して、チェンを幹に巻き付けて登っていくものです。上に登って行くのはなんとかできますが、下に降りてくるのに苦慮していました。
しかし、これも慣れでしょうから、人によっては河野式登降機がお気に入りになります。

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「枝打ち」は最近ではほとんど実施されなくなってきましたが、良質材生産以外にも様々な効用がある枝打ちを「身をもって経験」したのです。
みんな、寒い中、ご苦労様。
綺麗になった「ヒノキ林」を見ると、気持ちいいよね! 充実感いっぱいの実習でした。

報告、ジリこと川尻秀樹でした。 

2012年1月24日火曜日

アカデミー・ニュースレター第7号ができました

ものづくりの教員の久津輪です。
森林文化アカデミーのニュースレター最新号(2012.2月号)が完成しました。こちらからPDF版をダウンロードできます。転送・転載歓迎です!ぜひ多くの人に目にとめていただきたいです。

表は4月から新設される「自然体験活動指導者・インタープリター養成コース」や、アカデミー在校生が中心になって設立した「林業女子会」について。
裏はいよいよ2月下旬に行われる、アカデミーの学びのクライマックス「課題研究公表会」について書いています。
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このニュースレター、教員たちの手づくりです。今年度は4回発行することができました。無事ノルマ達成でほっと一息です。

2012年1月23日月曜日

雨ですね(自力建設2011)

今日は雨です。


屋根の状況が心配です。


作業はしんどいしいやになることもありますが、自分達で作ったものなんでなんだかんだめっちゃ気になります・・・。


でもしゃない、今日はデッキ加工!!

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この写真めっちゃあやしないですか?笑


粉まみれでも頑張ってるんです。


そして次の粉まみれな作業はこれ。

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全然大したことなかったですね。


てなかんじで作業してる間に雨があがりました!!

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まだコーキングはできてないんですが、しっかり雨を防いでくれてます!!

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うれしくなりますね。


屋根のあるとこは雨がまったく当たってない!!

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月曜日は屋根はるぞー!!!

記:堤(木造建築講座1年)


2012年1月21日土曜日

平成23年度の

 第8回 施業プランナー ステップアップ 研修 

が森林文化アカデミーの情報処理室Aで実施されました。
今回テーマは、1.収穫の保続
       2.森林経営計画の認定基準
       3.森林経営計画の策定
で、講師は森林文化アカデミー林業再生講座の横井教授、森林整備課の土屋技術主査、技術支援担当の大重技術主査、それに下野技術主査と川尻です。

 「森林・林業再生プラン」の目玉でもある「森林経営計画」。これは従来の森林施業計画が変革したもので、面的な森林整備を推進する上で重要な計画になります。

 しかし、森林を整備するには、まず最初に「収穫の保続」の理論を理解する必要があるので、横井教授から講義をして頂きました。
 簡単に言えば、現在でも
          「無計画な皆伐」 が横行しているからです。

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 森林経営計画は40年の長期にわたる方針を決定する必要があります。
  1.秀抜をいつ実施するのか。どのような伐採収穫方法を考えるのか。
  2.間伐の間隔や手法はどうするのか。
  3.作業路など路網計画はどぷするのか。架線集材は?

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 より良い森林経営計画を立てるにはどうしたら良いか?
資源の管理計画、資源把握、成長予測、収穫計画、更新計画、さまざまな問題があります。

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 さて、次に土屋技術主査から「森林経営計画の認定基準」について説明がありました。標準伐期齢以上で主伐できる「公益的機能別施業森林区域外」と標準伐期齢+10年もしくは標準伐期齢の2倍以上の年齢に達しないと主伐できない「公益的機能別施業森林区域」があり、それが更に細分化されて基準が示されます。

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 また属地計画、属人計画など、今まで以上に現実的である分、複雑です。


 続いて、大重技術主査から、森林経営計画作成の前に重要な「長期の方針作成」についてお話しがありました。

 特に、自伐林家は集約化が進むと、経営権が無くなってしまうようなイメージが先行していますが、所有者が共同して計画を立てる道もあります。
 作業道設置や維持管理の方法など、森林施業の共同化を調整して策定すれば良いことも講義されました。

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 最後に、森林経営計画を立てる際に必要な「施業森林の一覧表」の作成手法を、土屋技術主査の指導で、研修生がコンピュータ処理の練習を実施しました。

 エクセルを基本ソフトに使用しており、森林簿データの移動方法などを研修して、長い一日を終えたのです。

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 さて、ステップアップ研修は残すところあと一回となりました。みなさん忙しい仕事の合間を縫って、よくここまで来て下さいました。

 講師を務められました先生方、また研修に参加して下さった研修生に、お礼申し上げます。次回は、2月9日です。

 以上、報告はジリこと川尻秀樹でした。
 
 

2012年1月20日金曜日

プレーパーク 第12回 報告 ホントにこれで最終回????

昨年最後、12回目のプレーパークの報告です。
今回が最後のプレーパーク。最後だからこそいっぱい遊びます!!

たき火をしていると薪が少なくなってきました。
そんな時は、リアカーの登場!!
みんなで、山に薪を拾いにリアカーを引いて出発です!!
山に入って、燃やしやすそうな枝や、一人では持てない枝を
みんなで協力して楽しそうに運びます。子どもにとっては、薪拾いも立派な遊び!!
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大人はただ見守るだけ。
自然に仕切る子ども、年下の子の面倒を見る子どもが生まれ、
何も言わなくても協力して薪を拾い、力を合わせて重たいリアカーを
ひっぱって得意げな顔して戻ってきました。

他にも、思いっきり遊びたいと言う子どもの声から
リーダーから「やまラソン」を発案!
やまラソンとは、山に中に入ってのマラソン大会です。
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こちらもルールもコースも子ども達が自分で決めて
楽しそうなかけ声とともに、誰が先頭で誰がビリだか
まったく分からぬ状態、つまりみんな一等、みんなビリ
の状態でぐるぐるぐるぐる山の中を走っていました。

そんなことをしている間にとうとう終わりの時間。
たき火で焼いた焼き芋を食べながら片付けをしていると
重大発表が!?
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今回で終わる予定だったプレーパークですが。。。。
子どもたちの遊んでいる姿や、保護者の方からの続けて欲しいと言う声に
お答えして、1月以降も継続してやることを発表!!

なので、プレーパークは、まだまだ続きます。
少なくとも卒業するぎりぎりまでがんばります。
これからも頑張っていきますので応援よろしくお願いします。
��環境教育・インタープリテーション研究会 2年 澤田雄喜 談)


雪の残る瓢ヶ岳でのフィールドワーク

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昨日,まだ雪の残る市内の瓢ヶ岳へ,エンジニア科の2年生とフィールドワークに
出かけました。ブナの生育している辺りの標高を目標としていたのですが,路面
の凍結により断念。その下のあたりの登山道を歩いてきました。

雪の残る登山道では,サルやウサギなどの動物の足跡やフンを観察することがで
きました。

この時期は,樹木の冬芽や樹皮を観察するのに適しています。花芽では,シロモ
ジやカナクギノキ,マンサクなどを観察しました。樹皮では,シデ類やナラ類な
どの見分け方を学びました。

その他,まだ木に残っている種子や枯れ葉など,意外と観察できるものは多いで
す。次はブナまで到達したいです。

2012年1月18日水曜日

 岐阜県では、県下の森林の施業集約化の核となる人材育成を目指して、約8ヶ月間にわたる施業プランナー研修を岐阜県立森林文化アカデミーで実施しています。

 岐阜県の施業プランナー研修は(1)養成基礎研修 と (2)ステップアップ研修の2つがあり、今回は「第7回 施業プランナー ステップアップ 研修」を開催しました。

 本日のお題目は「森林・林業再生プランと森林経営計画の概要」として県庁森林整備課の藤下定幸技術課長補佐から、「国内外の林業・木材市場の動向」として林材ライターの赤堀楠雄さんにご講義して頂きました。

 最初は、平成23年度の国が進める准フォレスターの講師でもある藤下さんから、森林・林業再生プランの概要を説明され、森林計画制度が具体的にどのように変革するのか。今後市町村の仕事の内容がどうなるのかをお聞きしました。

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 これまでの森林計画制度では、(1)全国森林計画 (2)地域森林計画 (3)市町村森林整備計画 (4)施業計画となっていました。
 しかしこの計画自体が上位計画のひな形を基にした机上のものであることも多かったので、今後は市町村が森林管理委員会などと一緒になって、独自のマスタープランを作成する方向となりつつあります。

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 また、これまでの森林施業計画は、「森林所有者が権限を有する森林の内、施業を行う森林について作成する計画でもよかったです。(つまり歯抜け状態に点在した林地を結んだ団地設定が可能でした。)
 しかし今後は、森林経営計画になるので、「森林所有者または森林経営の受託者が作成する面的なまとまりの下で森林経営を行う計画」と変わります。

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 研修参加者は大幅な変更に、どのように集約化に取り組むべきか頭を悩ませていました。今後は林班単位(約50ha)でその林班の1/2以上の所有者から同意を得て、面的な計画を立てる必要があります。


 午後からは赤堀楠雄さんの講義、赤堀さんは「現代林業」「木材情報」などの記者としても有名で、著者にも「よくわかる最新木材のきほんと用途」、「変わる住宅建築と国産材流通」などがあります。

 赤堀さんからは最近の素材や製材の流通の変革を模式図や工場事例を挙げてわかりやすく解説して下さいました。

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 例えばプレカット工場は仕口を加工するだけでなく、重要なのは長さである。工場によっては長さ別に1550段の部材収納ラックを備えて、注文に合わせてそうした木材が出てくる。ただしこうした工場は無垢材ではなく、集成材やLVL材を使っている。
 製材工場も大規模化が著しい。他にも曲がり材を専門に挽く、カーブ製材の工場もある。

 平成22年までに目指してきた「新生産システム」これは、どうしてうまくいかなかったのか?

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 当時は、想定したほどの成果が上がらなかった。これは山元と製材の間をつなぐシステムがなかったからだ。
 山側も森林整備だけに目を向けた山づくりでなく、もっと木材生産に目を向けた山づくりが必要なのかもしれない。

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 この絵は左上のものは角材に挽くには少し径級が小さい丸太を角材にしたたため、斜線部分のような樹皮(「のた」)がついたものです。ある製材工場ではこうした角材も挽いて、それだけ選別するそうです。

 なぜなら、大工さんが建築現場で加工するときに、「のた」の部分は切り落として加工するので、実際には何の影響もない。一般的には柱材に製材する径級よりも末口が小さければ、他の用途に回されて安価に買いたたかれるか。取引されないことが多くあります。
 しかし木材価格が多少安くなっても、有効利用できるようにして、山元にお金を返せる努力をすることが重要なのです。


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 次は木造建築での利用の話です。私たちは木材をたくさん使った木造建築が良いと考えているが、設計士によっては「できるだけ木材を少なくして、木材と親しみ、木材の良さを知って頂く設計をしたい」という方もいる。

 また他の事例では、高島市立朽木小学校の体育館の事例では、特殊な工法で木材を大量に使用してある。多くの木造施設は、デザインや斬新さなどといったことに注目が行き、利用者側にとってメリットのある提案がなされていない。しかしこの学校の体育館は本当に利用者のメリットも随所に考えられていた。

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 最後に、昨年末に視察されたドイツやオーストリアの話もして下さいました。これを書くと長くなるので省略しますが、どの話も面白く、来年も是非にもお願いしたいと考えた次第です。

 藤下さんも、赤堀さんも、本当に有り難うございました。

           報告ジリこと川尻秀樹