2011年6月30日木曜日

和紅茶との出会い旅

��月25日(土)山村づくり講座のプロジェクト授業として、揖斐郡揖斐川町春日で茶

摘みと紅茶づくりを体験してきました。企画&ツアーコンダクターは山村づくり講座の

��年生Yさん。

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、参加者は他の講座やエンジニア科の学生6名でした。

春日には山茶(在来種)の茶畑が多く造られ、受け継がれてきましたが、生産性が低い

ため管理放棄されたり、ヤブキタ種への転換が進み、その独特な景観の維持継承が危ぶ

まれています。

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私たちを受け入れてくださった地域の女性グループでは、「山茶」の特徴を生かした付

加価値の高い紅茶作りに挑戦されており、その時代を先取りした感性と独力で挑戦しつ

づけるその高い志しに、地域づくりの精神を学ぼうという趣旨でした。

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自分たちが手つみした茶葉を天日干し後手揉みし

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、発酵された後、乾燥機にかけ、ついに自分だけの紅茶が完成です。その場でお茶会となり皆そのフルーティーな香りと爽やかな味にご満悦でした。

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2011年6月29日水曜日

国内初!パーマカルチャー実習 報告第2弾

パーマカルチャーでは、とにかくその土地を観察します。
太陽や風、土壌、植生、生き物の動き、水の流れ、地域の文化など
本来は最低1年はかけて観察してから土地のデザインをはじめます。
��今回は、よく知っている場所なので、1時間ほどの観察の後に始めましたが。)
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観察を終え、計測したのち、まずは石垣を積んで段々畑をつくりました。 
等高線に沿って畑の段をつくると、自然がつくった美しいラインが浮き彫りになります。
直線でできた畑とはぜんぜん雰囲気が違いますよね。
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パーマカルチャーでは、植物の遷移に見習って畑を作っていきます。
一年草の作物からはじまり、多年草、木本(果樹)といった形に畑が自然に遷移
していくようにデザインしいきます。
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畑を作るときは、地表が露出しないよう注意します。
自然界でよくある畑のように地表が露出した状態の環境はないからです。
そのため雑草を生やしておいたり、草やわら、石などによるマルチをしいたりします。
地表が覆われていれば保水力もありますし、外界から菌などが入り込むのを防ぎます。
またその空間には生き物が集まりひとつの生態系も出来上がり、微生物たちによって
豊かな土壌が自然につくられるからです。こうして土本来の力が備わるのです。
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今回の場所は、粘土ばかりで植物の育ちやすい土壌がまったくないため
土壌づくりからスタートです。結構手ごわい場所です。
まずは、粘土むき出しの土の上に微生物の入っていそうな土壌を少々、
その上に濡れた新聞紙(炭素補充用)をたっぷりと敷き詰め、更に
その上に枯葉と藁を敷き詰めました。
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これで1年もすれば少しは土壌が多少は出来ていることでしょう。。
次回の講義までに、各自畑に何をどう植えていくかデザインすることが宿題です。
パーマカルチャーでは、畑を世話する人間のエネルギーも最小限に抑えるように
デザインすることが大切です。
そして何よりも、生活を楽しく豊かにしていくこともデザイン時に重要なポイントとなります。
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さてさてどんな畑のデザイン企画が出来上がるのでしょうか。
楽しみ楽しみ。


2011年6月28日火曜日

木育

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5月下旬筑波大学との合同研究で美濃保育園の親子を対象に木育講座を行ないました。続きはhttp://monozukuridiary.blog103.fc2.com/ものづくり研究会ブログで。

2011年6月26日日曜日

「施業プランナー・ステップアップ研修」がスタートしました。

岐阜県の森林文化アカデミーで養成される森林整備の要

「施業プランナー」のうち、昨年までに基礎研修を終えた方と、
「健全で豊かな森林づくりプロジェクト」に参画された方を対象に、

「施業プランナー・ステップアップ研修」がスタートしました。
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研修参加者は森林組合職員から林業事業体、林業・建設業によるいわゆる
「林建協働事業体」の職員、林業関係の協議会の職員、そして市有林など
公有林のかんりをする市役所職員まで様々です。




各自が森林をどうのように管理すれば、理想的な森林になるのか?
また、儲かる山づくり、環境に配慮した森林整備、将来の目標をしっかり
見据えた山づくりはどうすべきかを考えます。


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将来構想は、58年生ヒノキ人工林の現況把握と、その管理方法、そして30年後の林の状況と最終目標です。
管理方法は間伐間隔(年数)、間伐方法(下層・中層・上層・全層)など、また切り捨て間伐か搬出による利用間伐かなど、多岐にわたります。
それを個人設計して、グループ内での討議。

最後に、グループでの提案をプレゼンします。

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さまざまな意見が出て、みな議論すること、山を設計すること、目標をしっかり持つことの重要性を再認識したのです。
川尻秀樹

国内初!「パーマカルチャー実習」始まりました。 報告その1

今年度新設授業「パーマカルチャー実習」を行いました。
おそらく全国の学校でもカリキュラムとして実施するのは初めての試みです。
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パーマカルチャーとは、「パーマネント・アグリカルチャー(持続可能な農業)」と
「パーマネント・カルチャー(持続可能な文化)」から由来する造語で、
オーストラリア発祥の持続可能な暮らしを創造していくための理論と技術です。
なんでこんな横文字のものをアカデミーでやるのでしょうか???
その答えは、授業最後に分かります。(実は日本と馴染み深いのです。)
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今回は、あらかしのだんだん建設時に切り開かれた土地の土砂流出防止と、
コンポストトイレから出るコンポストを活用するための農地づくりが目的です。
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果たしでどんな畑ができるのか? 楽しみです。(続編は第2弾で報告予定)


2011年6月25日土曜日

セルフメイドゼミ~新任の先生の授業を受けたい!~嵯峨先生編

クリエーター科2年生の共通授業、セルフメイドゼミ。
学生の「こんな授業をやりたい!」を学生が企画する授業の第4弾が、6月24日に行われました。

まず、今回の授業内容の経緯です。
��年生になると専門授業が多くなり、他分野の先生の授業が少なくなります。
今年新任の先生がいらっしゃるのに、
授業が受けれない、という残念な結果も生じているわけです。

それに気づいたクリエーター科2年生では、
「ぜひ受けたい!」
「先生たちの専門のお話を聞いてみたい!」
というわけで、
新任の先生の授業を受ける企画を行いました。

今回は、忙しいところ無理を言って、嵯峨先生に授業をお願いしました。
今まで嵯峨先生が取り組んでこられた、
「まちづくりプランナー&ファシリテーター」としてのお仕事を、
事例をあげながら説明していただきました。

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みんな真剣な表情ですね。

ちなみに、皆さん「ファシリテーター」はご存知ですか?
私は、今回初めて知りましたが、
「ファシリ」が、「促す」「容易にする」を意味するそうです。
つまり、話し合いを容易にしてあげる、ときほぐしてあげるお仕事です。
ファシリテーターは、様々な分野で活躍しているそうです。

また、まちづくりプランナーとしては、「聞き書き」という手法や、
地域の食べ物を使ってのコミュニケーションを図った事例などのお話も伺いました。
そのほかにも、本当にたくさんの事例を紹介していただきました。
どちらのお仕事もまだまだ奥が深そうです。
心得なども、他分野にも生かせそうなことがいくつもありました。

嵯峨先生丁寧に説明しただき、本当にありがとうございました!


Cr2. 木造建築スタジオ研究会 北野


セルフメイドゼミ|森林・林業再生プランについて

2年生の授業では「学生たちの興味・関心があること、やってみたいこと」を調べ、発表し、意見交換するという「セルフメイドゼミ」という講義があります。

今回はその3回目(5/27に実施)で、地域林業研究会の渕上が担当です。2コマのうち、前半部分は建築スタジオの部長こと黒岩君の「分かりにくいを分かり易く~建築にまつわるエトセトラ~」でした。

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続いて自身の課題研究テーマでもある「森林・林業再生プランについて」を発表しました(写真は担当の渕上が発表している様子です)。
そもそも国策の一つとして出されたもので、難解な表現、理解しにくい文章で当の本人もまだまだ知らないことや分かっていないことが多いのですが、青息吐息を吐きつつ何とか、担当時間を終えることができました。

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こちらの写真は発表後に皆でディスカッションを行った様子です。

事前に回答してもらった「アンケート」にもあまり期待されてなさそうな雰囲気を受けましたが、関係者の今後の頑張りで何とかいい方向に行ってほしいものです。

プレゼン中、気を付けたことは「できるだけ平易な文章を使って、ポイントを絞り分かりやすく」でしたが、参加したみなさん、どうでしたでしょうか?
早口になってしまったり詰まったりして聞きにくかったと思いますが、お付き合いくださり、また貴重な意見をいただき、ありがとうございました。更にいろいろ調査して自身の理解も深めたいと思います。

C2 地域林業研究会 渕上

2011年6月24日金曜日

生産地での製材業の生き残り戦略

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木のコース、木造建築スタジオの授業で住まいの材料学という授業があります。
今年は県内の様々な製材工場を見学させていただき、製材工場の生き残り戦略について、会社の過去から現在までの扱う樹種や、製品の内容までの変化を通して、経営者の地域での生き残りのための変遷をうかがわせていただきました。
東濃地域といえば、役物和室建材として産地銘柄化がなされてきた製材所が多いのですが、今は和室の需要が衰退しどのような事業展開をしているのでしょうか。お伺いした工場では、大径材から多くの部材を木取るラインや過去から蓄積してきた乾燥技術を武器に寺社仏閣用材へとシフトしてきています。
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東濃地域とはいっても建築用として柱ばかりではありません。横架材需要も当然ある訳で、数年前まではベイマツ大径材を梁桁材として製材してきた製材工場では、岐阜地域のスギ材へとシフトしてきています。これは外材原木価格の変化、地産池消などの動きに敏感に舵を取っている事例です。
建築用中小製材工場にとって製材のみする時代はかなり過去の時代であり、乾燥工程は東濃ヒノキの時代から重視されてきました。しかしこれは画一的な柱製材の場合です。ここへきて、多くの断面・材長の種類の必要な梁桁材の発注に対応すべく、乾燥、仕上げ工程のみ業務として行う工場が地域の中核となりつつある事例もありました。
いずれの工場も独自の生産理念を構築しつつも、販売先としてあらゆる可能性を広げておくという生き残り戦略が見えてきます。
地域の林産業を考えるにあたり、生きている現場(工場)がもっとも身近な先生という印象を受けた授業でした。
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2011年6月22日水曜日

森林・林業のための情報・IT技術

「森林・林業のための情報・IT技術」の授業

本日、二回目の森林・林業のための情報・IT技術を情報処理室Aで開催しました。

・GISはGPSとは違う、何が違うのか?
・また地図の見方はどうすべきか?
・最近はやりのGoogle Earthの使い方とそれが意味するデータは何か?
・世界測地系と日本測地系・・・・などなど

実際にコンピュータを駆使して、みな四苦八苦。
一日中、パソコンと向かっていたのに、学生はみな元気、
さすが若いと吸収力もすごいが、集中力もすごい。こちらが負けそうでした。
川尻秀樹

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2011年6月21日火曜日

「木のスプーンづくり」してみませんか?

森林文化アカデミー生涯学習講座「木育クラフト講座 木について学び、食の道具をつくる『木のスプーンづくり』」を開催します。

アカデミーの生涯学習講座のものづくり講座はただつくるだけではありません。
今回は3日間使って、材料となる「木」の話から「道具の正しい使い方」や「道具の研ぎ」など、基本を学びます。
その後、板の状態からあなたがデザインした世界で一つだけのスプーンをつくります。

まずは「木の話」から・・・。

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「木」といっても、たくさんの樹種があります。


そして、講師の松井の50本以上のスプーンコレクションを参考にデザインを練ります。
勿論スプーンデザインのポイントも講義します。

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さて、どんなデザインにしよか・・・。
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電動糸鋸を使い、板の状態の「木」から、「木のスプーン」をおおまかに形づくります。
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次は、彫刻等を使い、形づくります。
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ずいぶん完成品に近づいてきました。
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良いものを作るには、道具の管理も大切です。
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出来上がったスプーンを手に発表会を行いました。
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印象的なのは、皆さんの笑顔です!
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皆さんも、笑顔になる「木のスプーンづくり」してみませんか?

開催日時:7月16日(土)  13:30~17:00
       17日(日)   9:00~17:00
       18日(月・祝) 9:00~17:00

対 象:3日間通して参加できる方

費 用:2,000円程度(材料代・保険料)

定 員:10人(応募者多数の場合は抽選)

申込締切:7月2日(土)


2011年6月19日日曜日

森林整備の要 「施業プランナー基礎研修」第四回報告

岐阜県の森林整備

 つまり人がつくってきた「山」を整備する

    現時点の要は「施業プランナ-」の育成と 「現場技術者」の育成、最後に大きな問題「採算性」です。
 これらは同一レベルの話ではありませんが、まずは現在育成中の優秀な施業プランナーたちの研修ぶりを紹介します。


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森林文化アカデミーの横井教授から、間伐の意義についての再確認。
そして目標林型を定めるのに必要な情報とその必要性の再確認。




各自が岐阜県森林研究所が開発した「シルブの森」をつかって、前回調査した林分のデータを解析。
その解析したデータを元に、目標林型に向かうための間伐方法をコンピュータ上でシミュレーションして、
グループ内での提案を実施する。
 切り捨て間伐か搬出間伐か? 低層間伐か中層間伐か、上層間伐か、全層間伐か、・・・

 当ては目方によっては、予想外の結果にみな、びっくり!!


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 最後に、各グループで話し合った目標林型や間伐方針を、代表者が発表する。
データに基づく発表だけあって、みな自信に満ち、なかなかの説得力がある。


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2011年6月15日水曜日

目指せ誤差1%未満

 エンジニア科森のコース2年生の授業「測量2」で、
コンパス測量の実習を行っています。

 まずは、平地でコンパス測量の基本的な所作を体に
たたき込みました。次いで、アカデミーの建物の周辺
��凹凸はあるが、見通しは良い)を測量して回りました。

 そして、いよいよ山での測量です。

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 測点の取り方、コンパスの据え方、藪の刈り払いなど、
これまでとの勝手の違いに戸惑いながら、各グループで
協力し合い、また、工夫しながら作業を進めていました。

 この実習では、具体的な目標として「誤差を1%未満」を
掲げました。最初のうちは、信じられないような誤差が出て
いました。その原因(針の読み違い、記帳者の聞き間違い、
などなど)を探り、繰り返し測っていくうちに、全員、この目標を
クリアすることができました。


つながりフェスティバルで木育してきました!

東日本大震災を受けて、人と人のつながりを再認識するためのイベント、
「つながりフェスティバル」が、震災3ヵ月後の6月11日(土)に
笠松みなと公園にて開催され、その会場の一角で、
生涯学習講座「木のおもちゃ広場」を実施しました。
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たったひとりのお母さんが、呼びかけてはじめたイベントですが、
食べ物、ワークショップ、クラフトマーケット、活動紹介、ステージなどなど
��0以上もの団体が参加しての巨大イベントとなりました。

しかし当日は朝から雨。。。。会場を訪れる人は少なく、
このままどうなることやらと心配していたところ。。。

皆の思いが通じたのか、お昼近くからは、朝の雨が信じられないような
青空と太陽が顔を出してくれました。

さあいよいよ森林文化アカデミー「木のおもちゃ広場のオープンです。
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通りがかる人は、積み木の山を見ると吸い寄せられるかのように集まってきます。
しかもその時の口元が、みなさんほっこりとゆるんでいるというのが面白いですよね。
やはり木というのは、本能的に懐かしいものなんでしょうか。。

青空の下、ゆったりと流れる木曽川を眺めながら
芝生の上で木のおもちゃで遊ぶ姿は、とても気持ちよさそうでした。
木のおもちゃと、すぐ後ろに並ぶ並木がセットのようで最高の演出となりました。

積み木で遊ぶ子ども達を見ている間の保護者の方々や、懐かしくて近寄ってきた大人たちに
「木育」に関する聞き取り調査もしてみました。
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アースデイ2011出展時もそうでしたが、調査対象者の約9割の方が、「木育」という言葉を
まだ聞いたことがないとのことでした。

「木育」まだまだ宣伝が足りないですね。。。 やりがいのある結果です。
これからも機会があるごとに出向いて積極的に木育の宣伝をしていこうと思います。

2011年6月14日火曜日

岐阜県の森林をまとめる  岐阜県 『施業プランナー研修』 第3回目の報告

��月から岐阜県森林文化アカデミーで、定期的に開催されている提案型集約化施業を学ぶ、
『施業プランナー基礎研修』の3回目が開催されました。

まず最初に、テクニカルセンターで森林調査に関する事柄を一時間学びます。

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次ぎに、森林文化アカデミーから集約化予定地の森林に移動して、周囲測量や林分調査を実施します。
ヒノキを主体とした人工林の周囲測量は牛方式ポケットコンパスにより、胸高直径は輪尺で毎木調査。
樹高と枝下高は超音波測定器(Vertex IV:バーテックス)で実施します。
研修参加者が4~5人、4班に分かれて調査開始。

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一般的な造林検査では10m×10mの小さなプロットの検査ですが、今回は10m×10mと、樹高より少し長めの20m×20mのプロットをとり、
いかに小さなプロットでは誤差があるかを実感してもらいます。

そして、プロット内の立木を 1.残すべき立木と、2.間伐すべき立木、3.そのどちらか、に分けてもらいます。
20m四方のプロットには90本の立木がある班もありました。

選木にも緊張と、グループ内での意見の相違が続出。

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現場では、グループごとに『どのような視点で間伐木を選木したか?』を発表し、同時に切り捨て間伐か利用間伐か。
その理由は何かを全員で共有します。
みな、様々な考えにうなづき!!

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参加者全員、相当真剣に発表に聞き入る姿、研修をしていて嬉しい一時でした。


川尻秀樹

2011年6月13日月曜日

住育を通じて『地震に強い木造建築を考えてみよう』」を開催しました

��月8日(水)に、生涯学習講座「住育を通じて『地震に強い木造建築を考えてみよう』」を開催致しました。
会場は岐阜駅のハートフルスクエアーG・【研修室50】で、アフター5講座ということで
仕事帰りのひととき(18:00~20:00)に開催致しました。
参加者総数20名で、会場が岐阜駅でしたので帰宅途中に当日フラッと飛び込み参加した方もいらっしゃいました。

前半の1時間は講義を行いました。
��.住育について、2.生活の中の構造を考えてみよう、3.木造建築の構造要素について、などを学びました。
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後半の1時間は実習『強い柱選手権』を行いました。
A4サイズ1枚の紙を自由に用いて(曲げたり、折ったり、切ったり、貼ったり・・・)
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強い柱をつくり、その上に重量を載せるという、単純明快なルールの実習です。
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これまでの最高記録は25kgf(10kgfの米袋を2つと、5kgfの米袋を1つ載せたのと同じ重量です。)です。
※kgf=重量キログラム(じゅうりょうキログラム)はMKS重力単位系における重さおよび力の単位で
キログラム重(キログラムじゅう)とも言いいます。重量キログラムは、1キログラム(kg)の質量が
標準重力加速度のもとで受ける重力の大きさと定義されている。耐荷重の単位。

当日の参加者の記録は、0kgf(重量を載せる前に転倒したり、つぶれてしまったりしたものなど)~16.36kgfでした。
最高記録には届きませんでしたが、充分強い柱ができました。
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課題に対して、同じ材料を同じ量だけ用いて効率の良いものをつくる・・・本講座ではお遊び的な内容かも知れません。
しかし、木造建築に置き換えるならば、同じ量の木材を使用するのであれば、効率よく地震に強い木造建築も
充分建てることもできれば、地震に弱い木造建築も建てることができてしまいます。
効率よく材料を利用していく、『勘』だけではいけません。そこには『学ぶこと』が必要となります。
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日本の大学等の教育機関で木造建築を学んでいる人は絶対数が少ない状況です。
木造建築を学ぶことができる森林文化アカデミーは、日本でも数少ない教育機関といえます。
従いまして、今後もこのような生涯学習講座などを通じて、一般の方にも木造建築について学んで戴き
正しい知識を身につけて戴きたいと考えています。

小原勝彦