2012年12月30日日曜日

木造建築の新しいかたち(その22)

木造建築の構造を勉強したい方々が集まった勉強会「木質構造アカデミー」が始まりました。全6回のシリーズです。第1回目のテーマは、木造建築の構造計画でした。

講義は皆さん熱心に聞いてくださってました。

休憩を挟んで、A3サイズの紙から、2階建てをイメージした簡単な模型を制作しました。建築関係者だけあって、皆さん模型の精度が非常に高いです。気のせいか、講義よりも皆さん熱心に模型制作をして戴きました。

最後に、制作した模型を利用して、「力の流れ」を見て戴きました。実物大の木造建築を指で押しても変形しませんが、紙の模型ですのでちゃんと変形してくれます。
耐力壁の有無、水平構面の有無、下屋での力の流れ、接合部での力の流れなどを、自分の指を使って確認しました。気のせいか、皆さんはこの日で一番楽しそうに見えました。


講義の様子:みんな熱心です。

模型制作:講義よりも熱心です(笑)
模型で見る「力の流れ」:この日一番楽しそうでした(笑)







2012年12月28日金曜日

木造建築の新しいかたち(その21)


こどもたち向けの建築に関する職業体験の講座【その3】


こどもたち向けの建築に関する職業体験の講座を視察に伺いました。まさに「住育」における職業体験ですね。

電気屋さん、水道屋さん、鉄筋屋さん、地盤屋さん、設計士さん、土木屋さん、足場屋さん、造園屋さん、瓦屋さん、左官屋さん、測量屋さん、内装屋さん、タイル屋さん、畳屋さん、大工さんなどなど、木造建築に関わる多くの方々が、こどもたちに職業体験をしていました。

大工さん:小さい木造建築の建て方をしています☆

内装屋さん:上手に内装貼れるかな?

土木屋さん:こどもたちがユンボで砂袋を運んでいます。

瓦屋さん:瓦を並べています。

私の小さい頃にもこのような職業体験ができる機会があると良かったなぁと感じています。

次回は、私も仲間に入れて戴きまして、是非『木質構造設計者』ブースを創設したいと考えています。関係者の方、宜しくお願いします。


園児や小学生たちの「将来つきたい職業」で、ベスト5ぐらいに『木質構造設計者』がエントリーするようになることが、私の夢でもあり、私の使命であると考えています。


(こどもたち向けの建築に関する職業体験の講座シリーズ  これにて 完 )


2012年12月27日木曜日

短期技術研修「インタープリタースキルアップ研修」の参加者を募集します


森林文化アカデミーでは「東海IPネットワーク」との共催で

「『インタープリタースキルアップ研修』インタープリターにもっとパフォーマンスを!~インタープリテーションmeetインプロ!?~」を開催します。
 
 

人前で話すことの多いインタープリターにとって、パフォーマンスは重要な要素のひとつ。
すでに海外ではそうした演劇的技巧を取り入れたプログラムが数多く展開されています。

そこで、演劇やインプロの技術を取り入れ、参加者の興味をひきつけたり、より深いメッセージを伝えられたりするようなインタープリテーションプログラムを創り出すワークショップを企画しました。

人前で演じるのは恥ずかしい!
演じてるけど、なかなかうまくいかない!
人をひきつけるための技法を身につけたい!

なんて人、この機会にパフォーマンス力をアップして新たなインタープリテーションプログラムにトライしてみませんか?

遠方で宿泊希望の方は、施設内コテージ(別途シーツクリーニング代1,000円必要。前泊可)にも泊まれます。 

  付: 201322(土)~3日(日) 
      2(土)930分受付開始 /3(日)16:30 解散予定
会 場: 岐阜県立森林文化アカデミー(岐阜県美濃市)
対 象: ご自身のインタープリテーションのスキルを磨きたい方
定 員: 20名程度(申込多数の場合は先着順)

参加費:  5,000円(保険代込み。食費含まず)
     *宿泊される方は別途1,000円かかります。
     *食事は各自で済ませていただくか、仲間同士で自炊もできます。
講 師: 小林 毅(帝京科学大学 アニマルサイエンス科 教授)
     嵯峨 創平(森林文化アカデミー 山村づくり講座 准教授)
申込締切:2013年1月20日(日)必着(申込多数の場合は先着順)


研修の詳細やお申込み方法について詳しくは → こちらのチラシ ← をご覧ください。

短期技術研修「プレーパークのつくりかた」の参加者を募集します。

森林文化アカデミーでは「みのプレーパークの会」と「美濃市」との共催で
「『プレーパークのつくりかた』~今なぜ必要?つくり方は?リーダーのスキルとは?~」を開催します。

「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーに全国に300団体以上もあるプレーパーク(冒険遊び場)が、岐阜県内にも誕生しました。

そして今、「私たちもプレーパークを作りたい!」「研修会をして欲しい!」という声が県内のあちこちで聞かれるようになりました。

そこで、全国初のプレーパーク(羽根木プレーパーク/1979年設立)で初代プレーリーダーとして活躍し、現在は日本冒険遊び場づくり協会の理事の天野秀昭(あまのひであき)さんを講師にお招きして、



 
 
 

 
 
 
 
1、今なぜプレーパークが必要か(講演会) 
 ※1日目の講演会については公開型で実施します。

2、プレーパークのつくり方(ワークショップ)

3、プレーリーダーの心構え(講義&実習)


の3本柱からなるプレーリーダー研修会を実施します。

2日目は、実際に「みのプレーパーク」を特別オープンし、研修参加者がナマの子供たちを相手にプレーリーダー体験しながら天野さんからのアドバイスを受ける実践研修も行う予定。

 
施設内宿泊施設(別途シーツ代1,000円が必要)もご利用できます。

   付: 2013210(日)~11日(祝)
         10(土)9時30分受付開始 /11(祝)16:30 解散予定
会  場: 岐阜県立森林文化アカデミー 森の情報センター(岐阜県美濃市)
対 象: プレーリーダーもしくは、プレーパークをつくろうとしている方
定 員: 20名程度(申込多数の場合は先着順)
     ※1日目の講演会については公開型で実施します。
参加費:  無料
     ※施設内コテージに宿泊希望の方は、別途シーツクリーニング代として1,000円かかります。
講 師: 天野 秀昭さん(日本冒険遊び場づくり協会 理事 大正大学特命教授) 
共 催: みのプレーパークの会
        美濃市
     岐阜県立森林文化アカデミー 短期技術研修
締め切り:2013127日(日)必着 (申込多数の場合は先着順)



研修の詳細、お申込み方法については → こちらのチラシ ← をご覧ください。

 

2012年12月26日水曜日

まだ、終わっていなかった!?~冬も!もりもりキャンプ!続編!~


エンジニア科2年生のノブさんこと佐藤誠昴君からの報告です。

先日、アカデミーで行われた「冬も!もりもりキャンプ!」(過去のブログ参照)も無事終了。
 
と思いきや数日後、キャンプディレクターを務めた、なっきーこと齊藤なつきさんの口からまさかの一言が...!?
 
「私もキャンプの時の子供たちのように山で寝袋だけで泊まりたい!!」
 
 
実はキャンプ中、「秘密基地を作りたい!」という子たちと「狩りをしたい!」という子たちで山の中に寝袋だけで泊まったのですが、 本人はディレクターだったためどうしても一緒に行けませんでした。
 
それが心残りだったみたいです。
 
しかも、まだ一度も山で寝袋だけで泊まったことがないとのこと。
 
そこで、私たちはさっそくそんな素朴な夢を叶えてあげるべく、なっきーとキャンプで班のリーダーを務めた、こんちゃん(こんけん)こと近藤健太郎と、私の3名で演習林に入りました。
 
まず、子どもたちが寝た場所へ向かったのですが、ここですぐ寝るのはもったいない!ということで演習林内を少し探検。
 
夜の真っ暗な森での体験は新鮮でした。
今まで知らなかった夜の森の世界を堪能したあとは、さっそく川の字になって寝ることに・・・
 
そして、無事朝を迎えたのですが、あまりの寒さに寝袋や靴などすべて凍りつき、冷凍庫の中にいるような世界でした。
 
なんとか、帰る用意をして、下山。
 
 
すると、その途中、なんとリスに遭遇!
 
演習林にいることは聞いていましたが、初めてはっきりと確認することができ、野生動物との思わぬ遭遇に皆、興奮してしまいました。
 
たった一晩だけでしたが、いろんな体験ができ、学びや発見もありました!森の楽しさは、無限大だと思います。

今度は、年明けの12日の朝からまた演習林へ行って林道・歩道めぐり、ロープワーク、動物観察、野宿などなどいろいろチャレンジしていきたいと思います!
 
私たちの「冬も!もりもりキャンプ!」はまだまだ続きます!!
 
エンジニア科 2年生
佐藤誠昴 談 
自然体験活動指導者・インタプリター養成コース 講師
ナバこと 萩原 裕作 編 

P.S. ナバより
ナバも暇を見つけてはよくひとり夜の森に包まれて寝袋だけで寝ていました。そして野生動物との素敵な出会いがたくさんありました。これからもこういう体験をどんどんしてくださいね。お次はたった独りでのソロ体験してみてね。素敵ですよ。
 
 
 

2012年12月25日火曜日

【外部連携授業】『木造建築の総合デザイン演習』【3日目:施主へのプレゼン】

『木造建築の総合デザイン演習』最終日は施主へのプレゼンを実施しました。改修計画案は2つです。
徹夜した甲斐があって、図面、パース、模型などを利用して施主へのプレゼンを行いました。

既存建物について、「住まいの診断レポート」の報告

既存の状態では、大地震(震度6強程度)にたいして、「倒壊」するという判定が出ました。コンピューターのアニメーションを利用すると倒壊する過程が分かります。・・・この状態では耐震補強しなければなりませんね。

既存建物は、大地震(震度6強程度)を入力すると、「倒壊」してします。
 改修計画案1についてプレゼンしました。

改修計画案1の説明(模型を使って説明しています。)

改修計画案1の説明(大判印刷の図面を使って説明しています。)
 改修計画案2についてプレゼンしました。

改修計画案2の説明(改修計画のコンセプトを説明しています。)

改修計画案2の説明(模型を使って説明しています。)
どちらの計画案も施主からは活発に質問をして戴きました。どちらの案も気に入ってもらえたようです。

質疑応答もたっぷり実施しました。

最後に、施主の関心が最も高い、改修コストを提示しました。

「木造建築の総合デザイン演習」では、実質作業時間は1.5日で、
   1)既存建物の図面作成
   2)診断レポートの作成
   3)改修案の立案
   4)改修計画図面
   5)耐震補強計画
   6)温熱改修計画
   7)バリアフリー改修計画
   8)模型(ラフですが・・・)の製作
   9)パースの作成
   10)3次元CADの作成
   11)見積書の作成など
を実施しました。

成果物の厚さは(両面印刷ですが)18mmになりました (汗)


短時間でよく頑張ったと思います。
学生の皆様、参加者の皆様、今日はゆっくり寝てくださいネ。

2012年12月24日月曜日

森のようちえん通信 「もちつき&しめ縄づくり」したよ!


  アカデミー&周辺で毎日実施している森のようちえんプロジェクトの活動団体「森のだんごむし」の今年最後の日に、毎年恒例のもちつきをしました。

今年も中之保のとっさん(加納吉廣さん/アカデミーOB)の田んぼで子どもたちが田植えしたもち米を使ってのもちつきです。

今年は、さらにしめ縄作りもしたい!というお母さんの声から、やはり自分達で収穫したもち米の稲藁を使ってしめ縄づくりも行いました。

しめ縄の先生として、山県市の神主さん(今は環境教育指導者を目指すおにいちゃん)であるカトちゃん加藤さん)が駆けつけてくれました。

 



木の蒸篭(せいろ)からはもち米のいい香が、あたり一面に漂います。湯気がホカホカ出ているふかしたての餅米を、皆で思いを込めてついていきます。

お父さんも、お母さんも、子供たちも、
みんなで、そして一緒につきます。

今年は、アカデミーのせんせい、ジリさん(川尻さん)が買ってくれた臼を使わせてもらいました。今までアカデミーには石の臼しかなく、いつか木の臼でつきたいなぁと思ってたら、ジリさんが買ってくれました。

まるでサンタのようなジリさん、ありがとう~。





そして子供用の棒杵は、やはり中之保のとっさんが手作りしてくれたもの。お月様の中のウサギのようにぺったらぺったん、小さな子どもたちも自分でつけます。

もちつきの合間に、カトちゃんに教わりながら、みな思い思いに
しめ縄をつくりました。

しめ縄にまつわるいろいろな話を聞いてお母さんたちも「へぇ~」の連発。
日本人と自然とのつながりに改めて気づかされます。
森林文化ってこういうことなんですね。







いろんな人たちの力と、気持ちがひとつになってできた
今年のおもち。

おいしかったのは言うまでもありません。

来年もよい年になりますように!

自然体験活動指導者・
インタープリター養成コース 講師

野外自主保育
「森のだんごむし」
言いだしっぺ

ナバこと 萩原 裕作 











【外部連携授業】『木造建築の総合デザイン演習』【3日目】

木造建築の総合デザイン演習も3日目をむかえました。模型の制作や、プレゼンの練習をしています。
施主へのプレゼン時間まで、もう少しです。時間の許す限り、成果物の精度を高めましょう♪

模型制作中

模型制作中
プレゼン練習中

プレゼン練習中




2012年12月23日日曜日

【外部連携授業】『木造建築の総合デザイン演習』【2日目】

第2日目が始まりました。
初日に徹夜で基本方針とプランを練り上げた様ですので、2日目は耐震補強計画、温熱改修計画、防耐火改修計画、バリアフリー改修計画などを基本計画に合わせて摺り合わせ&微調整しています。
それぞれこだわっている提案部分は引けませんので、議論は白熱しています。・・・流血は無しでお願いしますね。


耐震補強計画、温熱改修計画、防耐火改修計画、バリアフリー改修計画などの打ち合わせ中です。

模型を制作し始めました。施主に充分に理解して戴くプレゼンをするためには「模型」も有効な手法のひとつですね。


模型を作っています♪

模型を作っています☆

3次元のCADデータを作成しています。ぐんぐんまわしながらプレゼンすると、「乗り物酔い」しやすい私は、「画面酔い」しちゃいますヨ ☆~☆~

3次元CADデータを作成中です。

明日午後プレゼン開始です。
効果的なプレゼンを期待しています。もちろん時間厳守で資料作成をお願いします。

2012年12月22日土曜日

【外部連携授業】『木造建築の総合デザイン演習』はじまる


外部の方々と連携して進める外部連携授業として、『木造建築の総合デザイン演習』が本日始まりました。12/22(土)~12/24(月)にわたり、2泊3日で開催される授業です。
この3日間で、現地調査、基本設計などを行い、最終日に施主へのプレゼンを実施します。結構タイトなスケジュールです。

基本設計では、構造設計、温熱環境設計、概算見積、模型作成なども行います。通常の学校等での設計課題と違いまして、若干ラフではありますが、そのまま実施へ進めることができるレベルの成果物になります。

申し込まれた外部の方も参加して、早速、課題説明を実施しました。
課題は【グリーンウッドワーク工房のデザイン】です。

知らない参加者は、グリーンウッドワークって何?、工房って何?・・・というところから調査開始になります。
既存建物の改修が課題となりました。


課題説明:どんな課題か、ドキドキです。

第1日目の午前中に現地調査を行いました。必要な図面作成、施主へのヒアリング調査、柱傾斜調査、床傾斜調査などを実施しました。

私の専門(木造建築構造)では、常時微動測定による建物の耐震性能の把握、周辺調査による地盤の状況把握などを実施しました。


現地調査1:建物調査中です。

現地調査2:【グリーンウッドワーク】の説明を受けています。 
さて、今日から3日間、参加者は徹夜の日々となりますが、素敵な成果物を創りましょう♪




木造建築の新しいかたち(その20)


こどもたち向けの建築に関する職業体験の講座【その2】


こどもたち向けの建築に関する職業体験の講座を視察に伺いました。まさに「住育」における職業体験ですね。

電気屋さん、水道屋さん、鉄筋屋さん、地盤屋さん、設計士さん、土木屋さん、足場屋さん、造園屋さん、瓦屋さん、左官屋さん、測量屋さん、内装屋さん、タイル屋さん、畳屋さん、大工さんなどなど、木造建築に関わる多くの方々が、こどもたちに職業体験をしていました。


足場屋さん:足場を組み立てています。(階段の段板をハンマーでコンコンしています。)

足場屋さん:こどもが自分で作った足場(階段の段板)を昇っています♪

左官屋さん:こどもたちがコテ塗りしています☆

タイル屋さん:色を組み合わせながらタイルを設置しています。

造園屋さん:こどもたちが枝をせん定しています。

畳屋さん:こどもたちが畳を作成しています。(コースターなどに利用できそう?)

御参加したこどもたちも職人さんたちも大変お疲れ様です。(次号へ続く)

2012年12月21日金曜日

学生”なっきー” からの報告「楽しかったよ~。冬ももりもりキャンプ」

夏のもりもりキャンプに引き続き、
「冬も!もりもりキャンプ」を開催しました。
参加者は61人、スタッフは37人!
わいわいとってもにぎやかな2泊3日(12/14~12/16)のキャンプとなりました。
 
自分で決めて自分でつくる
ちょっぴり自由なもりもりキャンプ!
 
あらかじめ決められたプログラムをするなんてつまらない!
遊びに行く前に全員でミーティングをします。
さあどんな遊びをしようか!となげかけると、
たくさんのやりたいことがでてきます!
 
 
山に入って狩りがしたい
自分たちで秘密基地を作りたい
木で楽器を作りたい
何かで何かをとにかく作りたい
ハンモックで静かな時間を過ごしたい
テントで寝たい
チャンバラ、もちつき、料理の手伝いなどなど~
 
子どものやりたいことに耳を傾け、
大人の都合で、ダメ!っていわないのがこのキャンプの魅力!
子どもたちからでてくる「やりたい!」という気持ちにリーダーたちも真剣に寄り添います。
 
今回は、子どもたちだけでなく、リーダーも「やりたい!」ことに挑戦!
みんなで「食べること」を一緒に考えたい!と思い、
豚の丸焼きと鶏の解体を行いました。
 
キャンプのはじめに5羽の鶏を飼い、しめる前にみんなで話し合いました。
可愛そうという子や1羽だけにしてほしいという子もいました。
でもいつも誰かがしめた鶏を食べているんだという子も。
 
結局、子どもたちで相談して5羽ぜんぶの鶏をしめることになりました。
鶏解体は全員が必ず見るのではなく、見るか見ないか決めるのも自由。
狩りに行くという遊びを選んだ子たちは、
しめるところを見ながら動物の命をいただくことを体感。
 
 
そして、料理された鶏の入ったダッチオーブンのふたを開けると・・・
美味しそう!という声。
 
普段のお肉と違ってちょっぴり筋肉質でかたいお肉をよく噛みしめてみんなでペロリといただきました。残った鶏のガラも次の日のもりもり汁のダシにして最後までおいしくいただきました。
 
3日間、思いっきり笑って遊んで挑戦して食べて
あっという間に時間が過ぎていきました。
 
 
今回このキャンプを企画・運営してみて、
はじめてのことも多く、至らない点が多かったと思います。
そんな中でも、3日目の最後のふりかえりの時間に子どもたちが興奮しながらキャンプでの出来事を話してくれたのを聞いて、やっぱりキャンプって楽しい!やってよかった!と感じました。
 
きてくれた参加者のみんな、準備・本番・片づけと一生懸命に頑張ってくれたスタッフのみんな、
本当にありがとうございました。
 
今後もよりよいキャンプをもりもり目指していきたいと思います!
 
 
自然体験活動指導者・
インタープリター養成コース
1年生 キャンプディレクター 
なっきーこと 齊藤 なつき 談



 

2012年12月19日水曜日

クリエーター科1年生「森林情報(GIS)」のため岐阜県森林研究所で講義

 クリエーター科のGPSGISについて学ぶ森林情報」、今回は岐阜県森林研究所の古川部長
さんから、試験研究機関としてどのようにGISを駆使されているかを講義頂きました。


 
 


 地理は情報を持っていますが、これは書籍の目次や索引と同じようなものです。そうしたデータと
ソフトを結びつけることが重要で。GISの機能を発揮させるには、データや機械を操作する人、解析する人が作業フローを含めて考える必要があります。

 

 ●ベクトルデータは①位置のみを示す ポイント(山の頂上など)
            ②距離がある ポリライン(谷や路網)
            ③面積がある ポリゴン(面、多角形) 
         このベクトルデータには属性テーブルがある。
 ●ラスタデータ点で連続的に変化するものをセルで表現し、標高、傾斜、写真など表します。
 

 私たちが普段目にする森林基本図は1/5000で、500m間隔でメッシュが入っています。このため
地図上で概ねの距離感は分かりますが、それが曲がりくねった作業道などになると全く違います。
 GISならば簡単に距離が示されます。





 GISでは主題図の重ね合わせによって、簡単に瞬時に様々な画像を見ることができますが、
そのためのデータ入力は相当大変です。

 注意点は利用するデータの「測地系」・・・日本測地系世界測地系JGD2000、WGS84)か。
座標系は何か、平面直角座標系か。日本の19座標系のうち、岐阜は第7座標系を使うこと。




  古川さんが実際の現地データを基に解析した結果を学生に見せて説明してくれました。


GISで重要なこと
 ・実世界をモデル化してデジタル化するところに最も経費が要する。そのデジタルで可視化する
  までは何とかできる。
 ・しかし可視化したものを意思決定して、その次のアクションに結びつけて、実世界に反映できな
  いのが(フィードバックできないのが)現状の問題。



 上の写真は山の傾斜角を図式化したもの、作業道を作設する場合の構造物の関係で、傾斜角
が32度以上37度未満は黄色、傾斜角が37度以上の急傾斜地は赤色で示してあります。

 やはり日本の山は急なのが、図示されて良く理解できます。


 受講して学生からは、「農業委員会のように行政自体が農業計画を把握しているように、林業で
も行政と森林所有者が委員会を作って山を地域全体で管理する意識感覚を目覚めさせるような
仕組み作りが必要ではないか」という意見もありました。

 次回はレーザーレンジコンパスとGPSを駆使して、カシミールソフトの操作などを実施する予定
です。
 今回は森林研究所の古川部長さん、いろいろ有り難う御座いました。

 以上報告、ジリこと川尻秀樹でした。