2015年4月29日水曜日

アウトドアチームビルディングとしてのラフティング

豊かな森が育んだ清流長良川、ダムもない長良川を体験せよ


 
 今日は長良川や吉野川、海外などでもラフ
ティングやネーチャーガイドを企画運営さいて
いるODSSの北川さんやスタッフの皆さんの
指導で、ラフティング体験です。


 今日は森林文化アカデミークリエーター科
1年生と2年生の幾島さん、そして引率のJIRI
がラフティングに参加。

 私だけではなく、他にも名古屋の専門学校生
が授業で参加しました。



 昨日からのアウトドアチームビルディング、
それは何を意味するのか?

 チームワークが一つにならないと成果が出
せない。

 今日のラフティングは単に川流れではない。

 各所に設定されたチェックポイントを、地図と
ヒントを参考にこなす。
 だから事前の作戦会議は重要!




 作戦は? 足の速い人はボートを下りて
チェックポイントめがけて走る。
 地図の読める人は、地形図からポイント
を読み解く。

 力のある者はみなと息を合わせて漕ぐ、
 声の出る者は号令を掛ける




  なんと、チーム名は

● 『オイッサアー』 船頭はゲンちゃん

● 『ダンニャバル?』船頭はウッタム








 船頭のゲンちゃん(白ヘル、グリーンウエア)
はインドネシア出身と紹介されたが、生粋の
日本人、すごく冷静で楽しいガイドさん。

 もう一人の船頭のウッタムはネパールから
きている船頭。今回、ネパールで大地震が
発生してしまい親族とも連絡が取れない状況
にも関わらず、私たちには楽しく接してくれま
した。

 私たちも何かネパールにできることを探さ
ねば・・・・

 さて、出船準備完了。アカデミー2チームと
他の専門学校生2チームの4チームで競争
です。

 単にスピード競うのではありません。
1.楽しみながらチャックポイントをこなすこと
2.ラフとボートによるサーフィンの出来具合
3.仲間同士が認める本日のヒーロ-

 これらが重要なのです。







 最初のホワイトウォーターポイント、ラフ
ティング初体験の学生さんにとっては、どん
な場所も刺激的、怖々通過です。

 ラフとボートのロープに手を掛け、しかり
かがむこと。

 あとはガイドさんがうまく誘導してくれる。




 右のチーム「ダンニャバル」はウッタムの指示
に従って、パドルをあげて荒波に対する準備
万端。

 ニュージーランド産のインセプトは大変良い
ラフティングボートなので安定して流れます。









 次の難関は何か、チーム「オイッサアー」は

川を下る途中で、かけ声を美濃市の花御輿
の掛け声「オイッサアー」に替えた途端に、
チームワークがよくなり、力強くなった。


 掛け声って大切だなぁ~!


  チーム「ダンニャバル」はウッタムの安定した
操船技術のお陰で、うまく流れていきます。

 ゲンちゃんも、ウッタムもチームメンバーだけ
でなく前のボート、後ろのボート、全体をよく
見ている。・・・素晴らしいガイドだ!


 途中の静水域では橋の上から、ODSSのこんちゃんが写真撮影してくれる。

 今日は山も空も、長良川もきれい。 こんな時に、一緒にラフティングを楽しめる仲間と
一緒なんて、最高だろう~!・・・・・そう感じないかい?



 静水域が終われば、またホワイトウォータがやってくる。みんなが少々ビビリ気味のことを
どういう訳か、私だけが「ガッツポーズ」・・・思いが空回りか?







 再び静水域、ここはODSSリバーベースの前
いつもならここで船上げするのですが、今日は
道の駅まで流れていきます。

 それとここに、今回最大の難関であるチェック
ポイントが2つあります。

 




 ★1つのチェックポイントは
    「リバーベースのサクラの樹」

 ★1つのチェックポイントは
    「長良川鉄道の橋脚の下」
      ・・・・・これは難しいポイントで
  この2つを探すために、ゲンちゃんとノブが
  上陸して走り回りました。







 さて、最後のポイントは「サーフィン」です。
サーフィンポイントに上流から入ると、ボート
が大きすぎてすんなりと「通過」

 ウッタム懸命に舵取りしていますが、上船して
いる「ダンニャバル」メンバーはお休みモード。


 チーム「オイッサアー」もゲンちゃんの号令
にあわせて上流に向けて漕ぎだし、サーフ
ぽいんとを目指す。

 波に乗れるかどうかは、タイミングとボート内
での加重バランスもある。

  






  もう少しでサーフィン成功か?

 というところで、舳先が少し曲がり、反時計
方向に船体が回転し始めました。


   チーム「ダンニャバル」もサーフィンに挑戦

4チーム中では最高得点を獲得。

 よく見ると舳先にはパドルを持たず、顔面
水しぶきを浴びた美女が2人。

 前の女性二人は、長良川の美味しい水を腹一杯堪能したことでしょうね!

 とにかくこれもチームワーク
    各人がそれぞれの役割を認識し、それを実践することで
               チームとしての仕事が完結する。
このこと判ってくれましたか?
 
 

 すべては1つのために、
    1つはすべてのために

  私はあなたのために、
     あなたは私のために





 水の上ではいろいろあったが、地に足がつくと

一安心、今日の思い出は一生の思い出

 この仲間と過ごす2年間を大切に!

 
 あとはODSS北川さんによる体験学習の重要性、楽しさのお話。
 
 そしてお待ちかねのチーム対抗の結果発表です。 



 なんとチェックポイント10ヶ所のうち、すべてを
クリアできたところは無し。

 少ないところで6ヶ所、多いチームで9ヶ所、
それにサーフィンのボーナスポイントなどを
加えた合計で、

 優勝はチーム「オイッサアー」、ハイタッチ!







 そして最後は本日のラフティングと今回の
アウトドアチームビルディングを通しての
反省会と分かち合い。








 さぁ、森林文化アカデミークリエーター科1年生。来月からはそれぞれが軸足におく専門分野を
中心に短い2年間を充実あるものにするよう頑張って下さい。

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

2015年4月28日火曜日

クリエーター科1年生のアウトドアチームビルディング

自分のため、仲間のため、チームで成し遂げよ!

 森林文化アカデミークリエーター科1年生の『アウトドアチームビルディング』、本日はJIRIととも
に山梨で「風と土の自然学校」を主宰されている梅崎靖志さん(ウメちゃん)をお迎えして、仲間と
の共同・協働について体感します。

 最初はサークルになって隣の人の名前を呼び上げる自己紹介。続いて、フラフープを人差し指に
載せて、それを上から下に下げてくる。

 簡単そうだが、息を合わせるのはなかなか難しい。声を出したり、膝を使って、チーム毎に必死
に取り組んで、自分のために、仲間のために、チーム全体のために精神を統一する。


 ちょっとしたアイスブレイクが終われば、「他の人と自分との共通点探し」。 一人一人をインタ
ビューしながら、他の人との共通点を探る中で、他の人を知り、仲間意識も生まれる。

 続いて、全員が手を繋ぎ、フラフープをいかに早く潜って、全員を一周させるか?

   最初は一人ずつが、フラフープに「足を入れ、体を通し、足を抜く」要領で、一周が2分30秒
 程度でしたが、どうしたらもっと早くできるかを皆で考える。


 そうか2人ずる通れないか、いやフラフープの通り方を変えればよいのでは、それとも一ヶ所に
みなが集まれば早くなるのでは?

 様々な意見を集約して、そいれを実践していく過程で、チーム意識が芽ばえます。


 結局、まだ潜る予定のない人がフラフープを一ヶ所で固定させ、それを潜り終えた人にバトン
タッチしてフラフープを固定してもらい、サークル全体が移動する。

 そう、フラフープを動かすのではなく、サイクルになった人間の輪が回転する。
     その結果、1分22秒と1分以上の時間短縮に成功。


 昼からはツリークライミングも体験。
   JIRIがもともとプロであるアーボリスト技術であったこと、それを中部大学教授のジョン・ギャス
   ライトさんがチャレンジャーである彦坂利子さんの願いを叶えるため日本に運んできたこと。
   「木と友達になろう」という思いを伝え、クライミング開始。


 全員が初めての樹上空間に感動。しかし、これはチームワークでないないような?

  いえいえ、これとて樹上で感動を分かち合える仲間がいるから楽しいです。それを実感しまし
た。

 このほかにも、梅崎さんからはビー玉を利用したチームビルディングなども指導して頂きました。




 最後に本日の締めとして、梅崎さんから「わかちあい」指導。

 各チームが模造紙に、各自に手形を繋げて描き、
    その内側に「仲間に伝えたいこと、共有したいこと」、外側に「避けたいこと、嫌なこと」を
      書き出してみます。


 そして、書き出した項目について、各チームの発表を聞きました。チーム毎にカラーが出て面白
い発表が続きました。

今日は梅崎さん、有り難う御座いました。
明日はODSSの北川さんを代表にみんさんからラフティング指導を受けます。

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。 明日もガンバレ!

今年の植林実習は本日終了!

エンジニア科1年の森づくり実習で、郡上市高鷲に行きました。

10日ほど前に、地拵え実習をさせていただいたのと同じ民有林です。 実習で片付けきれず、山に残っていた薪材は、山主さんがすべて片づけてくださいました。今日は400本のヒノキ苗を植え付けします。


初めに準備体操です。十分にストレッチをしておきます。





苗の梱包を解き、長すぎる根を切りながら、苗袋に小分けします。 根を乾かさぬよう、日陰での作業です。 梢部分は柔らかいので、特に扱いに注意しなければなりません。





同時に、植栽密度を正確に保つため、1.8Mの尺棒を作ります。 ノコ、ナタの練習も兼ねています。 他の枝と見分けがつくよう、あらかじめ皮を削って目立つようにします。




準備が終わり、いよいよ植林です。



作業中は汗が流れる暑さでしたが、昼時には、さわやかな風が流れる木陰で食べる弁当のうまさがたまりません。




植林は二度目なので、少しは手際もよくなりました。





午後は山主のY先生も駆けつけてくださり、無事に400本の苗を植え終わり、記念写真を撮りました。 皆満足した顔をしています。




最後に、隣接地で雪の重みで、傾いてしまったヒノキの起こしかたについて、横井教授から指導を受けました。




すぐに学生も実践しますが、なかなかうまくゆきません。植林木が小さいうちには一人で楽にできる作業なのですが、ある程度成長した木を起こすには、かなりの力で引き起こしながら同時にひもを固定するので、かなり重労働であることがわかりました。


しかも、春のうちに起こさないと、幹が傾いたまま、新芽が真上に伸びてしまうので、おおきな曲がり材になってしまいますから、待ったなしの作業であり、山主さんが林業経営上大変な苦労をされていることも理解できたのではないでしょうか。

Y先生には貴重なフィールドをご提供いただき、心より感謝申し上げます。

以上報告は原島でした。








 

グリーンウッドワーク指導者養成講座を開講します!

グリーンウッドワークを学び、自分たちの地域で生かしたい。
そんな声に応えて、
グリーンウッドワーク指導者養成講座を開講します。


 身近な森から生の木を伐り出し、人力の道具で割ったり削ったりして、小物や家具を作るグリーンウッドワーク。全国の森林ボランティア団体や自然学校などから、「自分たちの活動にグリーンウッドワークを採り入れたい」という声をたくさんいただくようになりました。
 そこで2015年度から森林文化アカデミーで、「グリーンウッドワーク指導者養成講座」を開講します。年間6回の講座を通じて、道具の使い方や手入れの仕方、森の見方や材料の選び方、作品の作り方などを総合的に学びます。
 指導者養成といっても、参加条件はありません。グリーンウッドワークに興味があり、まわりの人にもっと広めたい!自分の仕事に採り入れたい!と思う方ならどなたでもご参加いただけます。
 6回すべて受講しなければならない、というわけではありません。それぞれの講座を単独で受けていただくことも可能です。また、(1)から(6)までを順に受けなければいけないわけでもありません。ご都合の良い順番で、年度をまたいでの受講も可能です。6回すべてに出席した方には「修了証」を発行します。

▼主催
岐阜県立森林文化アカデミー
グリーンウッドワーク研究所

▼講師
久津輪 雅(岐阜県立森林文化アカデミー准教授)
加藤 慎輔(大同大学プロダクトデザイン専攻技術員)

▼スケジュール
5月24日(日)
(1)グリーンウッドワークの基本(小物を作りながら学ぶ)

6月28日(日)
(2)スプーンを作る
※定員に達したため締め切りました。

7月12日(日)
(3)皿を作る
※定員に達したため締め切りました。

9月13日(日)
(4)森を見る・材料を選ぶ
※定員に達したため締め切りました。

11月8日(日)
(5)刃物を研ぐ
※定員に達したため締め切りました。

1月9日(土)〜11日(祝)
2月6日(土)〜7日(日)
(6)椅子を作る 前半・後半



▼会場
岐阜県立森林文化アカデミー・森の工房
501-3714 岐阜県美濃市曽代88

▼費用
(1)〜(5) それぞれ3500円
(6)・(7) あわせて40000円

▼テキスト
「はじめてのグリーンウッドワーク」
グリーンウッドワーク研究所編・800円

▼お問合せ
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