2016年2月29日月曜日

リサイクル小屋造りラスト・スパート


景観林活用:桐のアク抜きにトライ!

木の建築概論実習も、いよいよラスト2回となりました。

27日(土)朝9時、早速実習の開始です。
とは言っても、かなり寒く3度。
体を温めるために、ラジオ体操から始めます。




本日の大きな作業は4種類です。
l   杉皮葺 
l   三和土作り
l   日干しレンガの囲炉裏
l   大工・窓枠作り


確認したら、早速作業に散ります。



杉皮葺

先ずは、ちょっと乾かして

竹釘で固定

  
三和土作り

 トップコートの部分に入り、
慎重に土を選別



日干しレンガの囲炉裏

 もう一つの土間班
こちらは、冬用に少し暖かい場所作り



大工・窓枠作り

分からなくなったら、実際手にとって
目の前で見て考えます。
ちょっと
途方に暮れているのかも!?

<今日の訪問者>
スギの板材とスギ皮を生産されている
山県市の長野さん
エンジニア科の皆さんの作業風景を見に来てくれました。


そして、差し入れまで!!!

この日は、土曜日ということもあり、続々と差し入れが続きました。


 お昼には豚汁まで



<今日のおまけ作業>
桐のアク抜き

 景観林の処理が話し合われた地域での実習ということもあり、是非そんな材をこのリサイクル小屋にも活用してみようということになりました。
今回は、桐です。
使える材にするには?!
アク抜きです。



この授業後半戦ということもあり、テストに出そうな情報も
桐の比重は?

思いついた効果的な方法ということで、
重石をのせます!


さてこんな2月27日でした。

明日も晴れるといいな〜
と作業は翌日も続きます。

3月4日夜・子どもたちの放課後を変えた秘密を公開!?     福岡市から仕掛人たちが 一晩だけ勢揃い!

「放課後ランド・なるほど!サロン」




ゲーム、テレビ、ネット、習い事に埋め尽くされ、
外でほとんど遊ばず、
「時間」「仲間」「空間」や、
本当の「居場所」や「遊び」を失ってしまった
現代の子どもたちの放課後。。。。

このままで大丈夫なんでしょうか?
 
 そうした中、私たち放課後ランド実行委員会は、昨年7月に試行&2016年3月12日〜15日にも開催予定の「放課後ランド」の、常設化(平日継続開催)の実現に向けて奮闘中です。

 その一環として、市内90校以上の放課後の校庭で、子どもたちがランドセルを置いたまま週3回も自由に遊べる遊び場づくりを官民の見事な連携で実現させた、福岡市の「わいわい広場」の仕掛人をお招きして、この優れた先行事例に学ぶ機会を設けました。

*ランドセルを学校においたまま
*校庭で週3回、自由に遊べる
*しかもそんな空間が、市内90校で同時開催されている!?

そんな福岡市の驚くべき放課後を創り、今なお支え続けている仕掛人たちが、はるばる
福岡市から、森林文化アカデミーに1日だけ勢揃い。



一体どんな背景から生まれたのか?
どんなシステムでやっているのか?
そもそもそんなスゴイこと実現させちゃった秘訣は?
行政との連携はどのようにしているの?
これからの課題は?

などなど、いろいろ聞いてみたいと思います。

 今後子どもたちの放課後を改善していくために、保護者の方はもちろん、興味のある方、学校、教育、行政関係者の方、是非ご参画ください。

*「わいわい広場」を紹介してるサイト:


開催日時:2016年3月4日(金)18:30〜20:30(18:00受付開始)
会  場:岐阜県立森林文化アカデミー内 テクニカルセンターA棟2F
     (美濃市曽代88番地) HP:http://www.forest.ac.jp/index.html   
               *学内は迷いやすいので学校HP内「構内地図」を必ず事前にご確認ください。

講  師:古賀彩子さん(PLAY FUKUOKA代表)
     横山正幸さん(福岡教育大学 名誉教授)

     松本信一さん(福岡市こども未来局こども部 放課後こども育成課遊び場づくり係長)
       その他(PLAY FUKUOKAの若手の皆さん)

参加無料:(定員 80名程度)

* 遠方の方で宿泊希望の方は、森林文化アカデミー内の森のコテージに宿泊可能です。
  事前にお申し込み下さい。(先着15名。シーツ代1,000円別途必要です。)

お申込み:サロン参加の方は、申込み不要(当日直接会場にお越し下さい)

宿泊申込: *宿泊を希望される方は、以下申込み先まで 
       ①氏名(ふりがな)②年齢 ③性別 ④住所 ⑤連絡先 を明記の上、
       「なるほどサロン宿泊希望」と宛名を書いて、以下メールアドレスまで
       お申込み下さい。(3月2日〆切) 
       宿泊申込み:navanava@pop02.odn.ne.jp 
    

主  催:放課後ランド実行委員会
協  力:美濃市、岐阜県立森林文化アカデミー


お問合せ:放課後ランド実行委員会 担当(萩原:090−9239−9187)


当日予定:18:00    会場
     18:3019:30 「わいわい広場」事例紹介

                講師:古賀彩子さん(PLAY FUKUOKA代表)
                   横山正幸さん(福岡教育大学 名誉教授)
                   松本信一さん(福岡市こども未来局こども部)
     19:3020:30  質疑応答タイム (21:00 終了予定)


<担当>
自然体験活動指導者・インタープリター養成コース
なんちゃってせんせい
萩原ナバ裕作 

2016年2月27日土曜日

自力小屋で看護大生とコラボ:ダム作ってしまいました!


看護大プリゼンツ「避難小屋に役立つ機能と配慮」

今日は岐阜県立看護大学の学生さん30名をアカデミーに招いての授業でした。
この授業は「森林文化体験セミナー」という岐阜県立看護大学の授業でもあり、この日は木造建築講座がコラボ担当しました。

今年の自力建設が演習林内の避難小屋としての役割を持っていることもあり、この小屋をテーマに一日授業を行いました。

まずは、自力棟梁木造1年Z氏からの熱い思いと説明。
即席のグループ5つに分かれ
  1. チームハゲミー
  2. チーム黒髪
  3. チーム・ミッキー
  4. チーム山の神
  5. チームGO!!
早速グループワークに入っていきます。

お題目は
「山にあるもので避難小屋に役立つものを作る!」

本当につくれるの?
どうやってつくるの?


不安な表情も。。。。
ただ
10分でどんどん意見が出てきます。
アカデミーにはないスピードかも!?


チームごとに考えをまとめていきます。
各チームが考えたのは以下のようなプランでした。
  • 看板
  • ブラインドorベンチ収納
  • すだれ的なものor冷暗保存できそうなもの
  • 囲炉裏のようなもの
  • 救急箱があるという目印の看板
この考えをもって、いざ現場へと向かいます。

現場につくと、
さっそく作業を進めだすチーム
現場を見ながら考えるチーム
素材を探すチーム

とそれぞれ方向に向かって動き始めます。
本当に、早い早い!!!


さすがに30名もの人がやってくると、
20人用の小屋は手狭ですねー


伐採した木から払った枝を。。。。
すだれの材料に使えないか検討。

こちらは
救急箱などをおく棚
高さが重要だそうです。
そして場所
こちらは温度と光の調整だとか。
アカデミー視点とは異なりますね。
決まると早速サイズの検討です。



囲炉裏の中をどうするか?

看板を作る材料を何にするか?

こちらのチームも別の方向から看板を作っていきます。

最初は戸惑っていた各チーム
しかし、短時間でそこにある材料、道具で、この場に足りないものを発見し、
作成してゆきます。

すごい集中力に脱帽!
お昼を挟んで3時間程度の時間でしたが、各チーム最後まで作り上げることができました。即席チームでも各人が役割を見つけて目的に向かって動いていく、この辺りはさすが普段からチームで命を預かることを学んでいる学生さんたちです。簡単なようでなかなかできることではないと思い、我々も見習いたいと感じました。

それでは、最終的な成果物を見ていきましょう!
  • チームハゲミー:看板
    小枝、コンクリ―ト基礎を打った時のコンパネをつかって、かわいい看板を作ってくれました。
    男ばかりの木造建築講座からは出てこない発想です(笑




  • チーム黒髪:物置棚
    こちらは、屋根の野地板の余りを利用して、救急箱の置き場を作ってくれました。ちょっとしたメモも取れるつくりになっています。短い時間の割に完成度の高い仕上がりです。
  • ミッキー:すだれ、風よけ、目隠し
    枝を集めて風よけ(兼目隠し?)を作ってくれました。曲がった枝ばかりで作り上げるのが難しかったと思います。曲がりから生まれた隙間を持ってきてもらった古着で埋めて完成。地道な作業を続けた結果です。

  • チーム山の神:囲炉裏とダム
    集合写真がなくてごめんなさい!このチームは男性陣ががつがつ掘って、女性陣が石を積んだ上に土と水をこねて塗リ固めて、囲炉裏を作ってくれました。男性陣は囲炉裏は雨がかりが気になる場所だったので、囲炉裏を守るためのダム+水を流す道まで作ってくれました。よくぞここまで!お疲れ様でした。ダムの経過観察行っていきます。

日がなかなか当たらない場所なので、暖が取れる火がありがたかったです。

  • チームGO!!:救急箱があるという目印の看板
    地鎮祭の際に使った後、放置されていた看板を再利用して目立つ看板を作ってくれました。
    赤白は目立ちすぎる??って気もしましたが下地の板が鄙びていたのでいい塩梅です。



実際にイメージしたものを最後まで作り上げることができたので、最後のまとめでも満足度の高い回答や、新たな気づきを得たというご意見を多くいただきました。
逆に、我々にとっても、チーム力、看護を行う人の発想(要看護者のための目隠しなど)が非常に勉強になりました。

みなさん寒い中お疲れ様でした!
また、何かの機会があればアカデミーに遊びに来てください。



2016年2月25日木曜日

伐倒よし、集材よし、荷積みよし!

危険アカマツの伐採とスギ丸太の架線集材


 みなさん、JIRIです。今日もエンジニア科1年生と2年生の合同授業。

 本日のメニューは、 1.アカマツ危険木の伐採、 2.スギの架線集材 です。

 最初に池戸先生と、杉本先生から、架線集材で何を気をつけるべきか? について、ポイント
毎に説明を受けて、全員が「安全第一」にどのように行動すべきかを復習します。




 例えば、ワイヤーを股がないのは当然ですよね。 そして索張りの内角には入らない。これまた
当然です。

 お互いのアイコンタクト、声掛け、手振り、危険箇所のシェアリングなど、様々な注意点をおさらい
します。

 さて、アカマツ危険木の伐採班は、JIRIと河合君、長屋君の3名です。

 森林文化アカデミー自力建設第一号の「四寸傘」に傾いた、直径約34cmのアカマツが松枯れ
になってしまいました。このままでは、相当傾いているので、四寸傘直撃です。

 仕方なく、河合君がThrow Lineを投げて、幹の2ヶ所をロープで引き込んで、歩道沿いに伐倒
することにチャレンジしました。

 写真でも分かるように、アカマツは根元から四寸傘めがけて傾倒しています。

 受け口はうまく切断し、次は追い口です。 このアカマツは枯れ始めて、既に材内部に青変菌
進入していました。

 伐採は順調で、見事に歩道沿いに斜面上部にピッタリ倒しました。・・・お見事!

 伐ったアカマツの木口面を見ると、うっすらと黒っぽい染みが見られますが、これが青変菌です。
この青変菌が入った木材はシロアリの大好物です。
 枯れたアカマツはシロアリや菌類によって分解され、自然に還っていくのです。・・・素晴らしい!


 次に、今倒したアカマツの隣にある枯れたアカマツです。

 下の写真で、手前にある切り株が、先ほど伐採したアカマツの切り株です。 今度のアカマツも
見事に曲がっており、クサビを打ち込みながら、伐採しました。


 伐採したアカマツは当然、枝を払ってきれいに整理しました。

 幹部分はできる限り、40cm程度に玉切って、薪利用できるように歩道沿いに配置してきました。


 さて、伐採現場と平行して、エンドレスタイラー式集材架線でのスギ材の集材は進んでいます。

 今回は集材機が小さいので、完全に吊り上げて集材するのではなく、少し地面を引きずるような
手法を入れながら、集材しました。


 中継の合図は、伊藤さんの「無線と手合図」。 この合図係も神経を使うため、相当疲れます。

 架線の状態はどうか、吊っている丸太の状況はどうか、林内の人の動きはどうか。確認項目も
多岐にわたります。


 集材機運転は荷下ろし場まで、エンドレスラインやリフチングラインなど四苦八苦しながら
レバー操作し、丸太を集材しました。

 慣れないレバー操作に、冷や汗もたっぷりかきました。


 最後、荷下ろし場は重機運転資格者たちの独壇場。

 スギを下ろして、トラックに積み込みます。 今日は何度もトラック移動を繰り返しました。


  さて、みなさん、ご苦労様でした。 今回の架線実習・伐木実習は今日で終了ですが、明日は
移動式クレーンの法令講習です。私と一緒に明日からも頑張りましょう。

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。