2012年11月30日金曜日

第5回 施業プランナー上級研修 山長商店の榎本副社長とともに親和木材工業見学など

平成24年度 岐阜県施業プランナー研修 上級研修 その第5回目を開催しました。

 今回は和歌山県田辺市の株式会社 山長商店副社長である榎本崇秀さんをお招きし、二日間
にわたる研修を実施しました。
 初日は岐阜県で最初に新生産システムを導入したことでも有名な親和木材工業株式会社
古田元社長から、親和木材の取り組みを事例をご紹介頂きました。
 続いて県産材流通課の中通技術主査による「製材工場が求める原木規格」を講義してもらい、
翌日に榎本副社長から株式会社山長商店の取り組み」についてご講義頂きました。


 最初に親和工業です。前日に林野庁の視察、本日施業プランナーの視察、明日は県庁職員や
森林審議会関係の視察と、大変忙しい中で古田社長さんから会社の概要やものづくりの考え方
などにyついてお聞きしました。


 もともとは外材利用のドアメーカーであった親和さんですが、現在はスギを中心に国産材のドア
も多数制作されており、年間6万枚ドアを出荷しています。他にも、フローリングやウッドデッキ、
ログキットハウス、中空木材などでも有名です。
 針葉樹は2ヶ月天然乾燥して、広葉樹は5ヶ月天然乾燥して、各々人工乾燥させて含水率を12%
程度に落とすそうで、乾燥機は20基がバイオマス燃料などを利用して稼働していました。


 親和さんでは「木材は資源である。それを如何にうまく使うかが木工屋の仕事」ととらえており、
スギ材はA材もB材も、C材も受け入れて、自社で仕分けして、挿し木スギでも、イボスギでも、枝虫
材でも木材を有効利用できるような商品開発木材の付加価値付けをされています。


 この会社には約70人の従業員さんが働いていますが、皆が目にする場所に生産管理の進捗状
を一目でわかるように示してありました。
 この見える化、林業では進んでいないですよね!


 親和さんでは、エンドユーザーの直接注文にも対応されており、ウッドデッキなどは初心者でも
簡単に組み立てられるようにして、かつクライアントの名前まで印字して出荷してくださいます。


 またフローリングや階段板などには、注文に応じて加工も細かに対応し、この製品は発泡スチロ
ールをサンドイッチされたものでした。
 こうした商品を売り込むために広告宣伝費を800万円から1000万円ほど使われているそうです。
親和さんのように、国産材の他用途な有効利用を考えてくださる加工業者さんが日本中で増えて
下さればありがたいのです。

 続いて、場所を森林文化アカデミーに移動して、県産流通課の中通さんからお話をして頂きまし
た。
 木材流通のネックは何か? 製材工場が求める原木規格は? など、加工側からの視点で、
木材について深い見識を伝えてくれました。


 ここでは伐採や造材時にもづける欠点。アテ材や髄割れ、水割れ、黒心、モメ、アカネトラカミキリ
など、そして年輪幅に対する誤解、川下から提案する山づくりなどについて、熱く語って頂きまし
た。


 研修二日前は前夜に熱く語ったのを引き継いだまま、榎本副社長からの講義です。
山長商店は和歌山県田辺市にある会社で「顔の見える国産材の産直供給体制」をいち早く確立さ
れたことでも有名で、自社有林の管理から木材生産、加工販売などでも知られ、首都圏を中心に
年間900棟分のプレカット加工をされるなど、全国的に知名度があります。

 榎本副社長さんは、山長の歴史が記された「山林収利簿」の説明から始まり、山長商店の事業
体制やプレカットの重要性、販売店とつながることの重要性について指摘されました。
 ここのプレカットは「無垢の木材を最大限に活かす木配りの心」が重要で、木を判る人をプレカッ
トにはいちさせることの重要性、新鋭機械と熟練職人による現しのプレカットについて語られまし
た。


 
 また、製品は安定供給が基本であり、いつ頼んでもちゃんとした商品がすぐ届くことが当たり前の
世界であること。そしてプレカット加工が山長商店に与えた影響について、
 
 ①工務店と直接つながりをもつことで、ものづくりの視点が変わった。
 ②アッセンブル機能を持つことで品質に対する意識の向上  などについて、事例を入れて、
わかりやすくお話ししてくださいました。

 木材乾燥も高温蒸気式減圧乾燥することで、低い温度で乾燥でき、木材の特性を損ねることなく
平角材を出荷できるようになったことも述べられました。
 そうした製品に産地証明やJASマーク表示、強度表示、社名、シリアルNoなど、性能品質の見
る化、履歴の見える化をされています。


 「優秀な木材の蓄積は地方の林産地に、木造住宅の需要は都市に偏っている」、こうした考え
は聞いてみると当たり前のようで、見落としていたことだと感じました。
 山長グループの経営理念は
    「山の恵みを通して、人々の幸せと豊かさの実現に寄与すること」、こうした社会貢献を常
   に意識することが重要なのだと思いました。


 最後に、二日間、私たちとご一緒してくださった榎本副社長さんを囲んで、意見交換会です。
岐阜県の誇るべき施業プランナー上級者たち、この方たちが実質の民間フォレスターとして、
川上から川下まで網羅した森の価値や利用について常に考え、表舞台で活躍されることを
願いつつ研修を終えたのです。

 みなさん、ご苦労様でした。

 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

2012年11月29日木曜日

山村づくり講座 実習レポート




「山村づくりゼミ1、2」 実習レポート

山村づくり講座の実習で大垣市上石津の時山地区を訪ねました。

今回のテーマは、以下のとおりです。

●今年の夏に発生した土砂災害について、現状の確認とその原因について考えてみること。

●「時山炭」について、地域に伝わる伝統的里山利用とその施業をまなぶこと。


午前中は、時公民館を訪ね、館長さんから時地区の歴史や地域活動の様子を伺いました。



 場所を時山伝承館に移し、館長さんのお計らいで地域の古老の方々からお話を伺いました。



この方々は現役の炭焼き職人さんと地域の自治会長さんです。
今でも定期的に出荷され、時山炭ブランドは高い評価を受けています。
全員同じ川添姓なので、名前で呼び合っておられました。


話は水害、山の様子、昔の生活、炭焼き窯つくり、択伐方式、売買、流通、多岐にわたりました。
皆さん大変お元気で、お話もたいへん面白く、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

午後は、時地区内数箇所を訪ねました。
災害の爪痕が各所に残っており、特に住居の罹災は生々しいものでした。
 
川原にはかなりの厚さで全面に土砂が堆積しており、大量の土砂が流入したことがわかります。



古老の皆さんが口を揃えて「こんなひどい土砂災害は初めて、親からも聞いたことはない」と話しておられたのが印象的でした。歴史的文献まで調べられてないが、この集落は3度大火にあっており大半の古文書は焼失しているとのことでした。

私たちは事前学習の中で、断層による崩れやすい地形が多い地域なので、そこが集中豪雨によって沢抜けしたのだろうとか、人工林の表層土が沢に流出し堆積したものが溢れて土石流のように押し出したのではないか等、推測していました。

それらは現地でも確認できたのですが、今回のような人家被害や大規模な災害は、少なくとも100年来、経験のなかったことだったようです。
    
                 


 
昼食後は地域の森林の状態を観察しました。
各所にニホンジカのフンが見られ、おそらくシカの影響と思われる、林床植生の消失、単純化と裸地化が見られました。
               



シカの生息密度が高い地域の指標植物の例

       オオバノイノモトソウと 林床群落
       
              

       クサギと単純群落  

             
               
 

これらはいずれもシカが嫌う植物で、他の植物は食いつくされた状況です。

その結果、雨の多い夏期の間も、表土が剥き出しとなるため、雨滴による掘り起こしと流出が起こるのです。

伐採後数年経過した林床です




























本来、広葉樹であれば、萌芽更新が可能なのですが、萌芽してもすぐシカに食べられてしまうため、光合成ができず、いずれは枯死に至ります。株が枯死すると、根が抱えることで安定していた土石が不安定になります。表土流出はやがて表土崩壊を招く恐れがあります。

シカの問題は田畑の作物被害、人工林の立木被害にとどまらず、森林生態系を劣化させ、その結果として表土崩壊を誘引するおそれがあると言うことです。
今年から岐阜大学では、森林環境税による頭数管理の本格的研究が始まっていますし、県も条例に基づき、市町村も捕獲活動を強化しつつありますが、この現状をみるとさらに頭数を減らす対策が必要であるように思います。

最後に、かつて水力発電所があったという場所を訪ねました。


整備された車道でしたが、予想通り各所で崩落が起きており、
あらためて水と土砂の破壊力を見せつけられました。
 
 
発電所跡はあるのですが、構造物等はすでに無く、地域の潜在的観光資源としての期待感もありますが、道路復旧とストーリーが必要条件だと思われました。
 


以上原島が報告しました。

エンジニア科 特別入試 追加実施決定



来年1月にエンジニア科の特別入試の追加実施が決定しました。

今回の特別入試は、試験方法が一般入試とは異なりますので注意してください。
特別入試の試験科目は「作文」と「面接」になります。受験資格等はこれまで通りです。

※来年3月の一般入試2の試験科目はこれまで通り「日本語の文章理解」と「面接」です。


2012年11月28日水曜日

粗朶づくりの実習


今日の里山プロジェクト実習は関市の粗朶生産現場にお邪魔して、粗朶づくりを体験させていただきました。

粗朶は里山の広葉樹を伐って規格に沿って束ねたものです。粗朶の材料には、細い木や大きな木の枝の部分が使われるので、若い林が必要なのですが、里山が使われなくなって久しい昨今、若い林をみつけるのは難しくなっています。今回の現場は6年前に粗朶の利用のため伐採された履歴のある林ですので、細い木がほとんどで、粗朶の生産に適した林です。

現地で作業している方に教えていただいて、早速作ってみます。特に高度な技術は必要ありませんが、効率よく粗朶を生産するためには、作業の手順を理解した上で、ある程度の慣れが必要です。今回のサイズの粗朶の場合、慣れている人なら条件によりますが一日で30束作ることができるそうです。

上に見える林が伐採後6年


できた粗朶はトタン板に乗せて道まで引き下ろします。色々方法はありますが、昔からやられてきた方法が、シンプルで作業効率もよく、お金がかからないんだそうです。

トタン板に載せて引いています


どんどん林が切り開かれていきます。6年後には、一番上の写真のように5〜6mの高さの林になります。学生も頑張って作業してくれました。

慣れた人の作る粗朶はキレイです


単に木を束ねたものが粗朶の製品ですが、きれいに作るには、それなりのコツが要ります。学生もやっているうちに段々要領がわかってきたようでした。
上の写真は出荷を待つ粗朶の束です。今回作った粗朶は、滋賀県の土地改良区の工事で使われるそうです。里山の資源が有効に利用されるのを見ていると、気持ちがいいですね。

森の「へんだぁランド」OPEN! 藍見地区の子どもたちが森に遊びに来たよ!  


地元藍見地区の小学生40名と保護者スタッフが、アカデミーの森に遊びに来てくれました。

ミステリーツアーと名づけられたこのイベント、子ども達はどこに行くのかまったく知らされていないんだとか!?

到着すると我々スタッフの挨拶。ここは、アカデミーではなく、今日一日だけ森のなかで様々なアトラクションが待ち受けてる森のテーマパーク「へんだぁランド」がOPEN。

ロープで作られたシャトルバスに乗り込んで、森へ出発!

薮こぎ、草笛、つめた~い水の中の沢歩き、草花遊び、はだし歩き、ちゃんばら、すもう、葉っぱ集め、木登り…。





森の中は、ちょっと工夫するだけで、特別な道具を持たなくても遊びのワンダーランドになっちゃうのです。

お昼ごはんは、四寸傘(演習林内に学生が建てた東屋)周辺で、おいしいお弁当。

黄色、赤、オレンジに色づいた紅葉をみながら皆で楽しくいただきま~す。

午後は、森で見つけた枝や葉っぱを使って
「へんだぁアニマル(想像上の森のいきもの)」を作ってもらいました。

また森にあそびにおいで!

自然体験活動指導者・インタープリター養成コース
講師 ナバこと 萩原裕作 













【短期技術研修】第1回『ぎふの木造建築AWARD』(表彰式)

ぎふの木造建築AWARDの表彰式を開催しました。
各賞の受賞作品は以下の通りです。(敬称略)


【公開審査結果による賞】
 短期技術研修「ぎふの木造建築AWARD」に参加した建築実務者による投票および、参加者による公開審査にて最優秀賞、優秀賞、それぞれ1点を決定しました。

◆「ぎふの木造建築AWARD」最優秀賞
   ・作品名:保育園 森山学園
    応募者:大石 佳知(有限会社アーキ・キューブ)、大野 公之(株式会社カネキ木材店)

◆「ぎふの木造建築AWARD」優秀賞

   ・作品名:南禅寺の家
    応募者:豊田 保之(トヨダヤスシ建築設計事務所)


【一般審査結果による賞】
 翔楓祭内開催した、短期技術研修「ぎふの木造建築AWARD」一般審査に御協力戴いた方々による投票にて特別賞、3点を決定しました。従いまして、最優秀賞、優秀賞と重複する場合があります。


◆「ぎふの木造建築AWARD」特別賞
   ・作品名:あおば事務所
    応募者:原口 剛(原口剛建築設計事務所)、田中 正史(岐阜工業高等専門学校)


   ・作品名:保育園 森山学園
    応募者:大石 佳知(有限会社アーキ・キューブ)、大野 公之(株式会社カネキ木材店)



   ・作品名:南禅寺の家
    応募者:豊田 保之(トヨダヤスシ建築設計事務所)





表彰式の様子

受賞者からのコメント

【ぎふの木造建築AWARDの主旨にご賛同戴いた各団体からの賞】
 木造建築の推進なども熱心に実施している団体からも表彰して戴きました。各団体の審査基準により審査して戴きました。従いまして、最優秀賞、優秀賞や特別賞と重複する場合があります。

◆岐阜県建築士会「岐阜県建築士会会長賞」
・作品名:保育園 森山学園
    応募者:大石 佳知(有限会社アーキ・キューブ)、大野 公之(株式会社カネキ木材店)



◆加子母森林組合「HINOPI賞」
   ・作品名:あらかしのだんだん
    応募者:伊藤 拓也( (有)ガンバ建築設計)、北野 輝帆子((有)アーキ・キューブ)、黒岩 靖志(黒岩工務店)、佐治 あゆみ((有)MOK-MSD)、中島 創造((株)中島工務店)



◆特定非営利活動法人WOOD AC「WACWAC賞」
   ・作品名:あらかしのだんだん
    応募者:伊藤 拓也( (有)ガンバ建築設計)、北野 輝帆子((有)アーキ・キューブ)、黒岩 靖志(黒岩工務店)、佐治 あゆみ((有)MOK-MSD)、中島 創造((株)中島工務店)



◆自立循環型住宅研究会 「自立循環型住宅研究会賞」
・作品名:南禅寺の家
    応募者:豊田 保之(トヨダヤスシ建築設計事務所)



◆住宅医ネットワーク 「住宅医大賞」
   改修を対象としているため、本年度は該当無し。


岐阜県建築士会「岐阜県建築士会会長賞」
加子母森林組合「HINOPI賞」

自立循環型住宅研究会 「自立循環型住宅研究会賞」

受賞した皆様、おめでとうございます。今後の木造建築のために、一緒に頑張っていきましょう。尚、来年度(担当者は実施予定でおりますが、委員会での検討により実施の可否が決まりますので現状では未定です。)の御応募もお待ちしております。


2012年11月27日火曜日

林業再生講座 24年度Cr2年生 先進林業事例で「白鳥林工協業組合」を訪問

林業再生講座 24年度のクリエーター科2年生
     先進林業事例で郡上市白鳥町にある 「白鳥林工協業組合」 を訪問しました。


 白鳥林工協業組合では美谷添理事長さんから、会社の事業概要などについてお聞きし、学生が
事前にお願いしておいた質問事項にお答えして頂きました。

 上の写真の事務所は、森林文化アカデミーの辻充孝先生の設計によるもので、長良杉やカラマ
ツが使われ、長良杉パネルやブナのテーブル、薪ストーブが配置された心地良い空間でした。

 白鳥林工は森林整備から利用間伐、製材、長良杉パネル製作など、伐採から加工まで手がける
岐阜県内では数少ない林業全般にわたる内容を網羅する組合です。

 現在、従業員は21人、うち13人が森林整備、5人が木材加工と製材、3人が事務職です。
森林整備の対象は主に国有林ですが、生産された木材を自社製材して、長良杉パネルを生産して
います。


 森林整備ではハーベスタ 2台、スイングヤーダ 2台、フォワーダ 2台、グラップル 1台の
計7台を所有されていますが、現時点は冬場に雪のため稼働しないことが問題で、毎年11下旬
から3月まで休止となっているのが問題とのこと。
 森林整備については、
  1)冬場の仕事確保
  2)若い技術者の養成と熟練者の退職
  3)生産性の向上               が課題となっているそうです。

 森林整備については、毎月、全職員での会議を実施し、ヒヤリ・ハット事例などの発表や研修も
実施されておられます。



 次ぎに、白鳥林工の施業プランナーである石ヶ谷さんに、工場内部をご案内して頂きました。
写真に写っているのは長良杉パネルの在庫です。県外からの大量注文に備えて、桟積みされて
いました。
 この日も埼玉県や富山県からの注文に応えて、発送された荷物がありました。

 また、木造建築の一戸建ての建材をすべて製材依頼されることも年に何件かあり、大阪のM's設
計(三澤先生)からもご依頼があります。
 他にも、郡上市の白鳥中学校建設の際にも木材も提供されたそうです。


 次ぎに、専務の美谷添久さんから、バイオマス利用によるボイラーについてお聞きしました。
なんと、白鳥林工は何十年も前から、製材くずや樹皮などは、写真の炉で燃やしてボイラーを
沸かし、低温から中温の木材の乾燥や、長良杉パネル作業場の暖房に利用しています。



 ゴミを出さずに、熱源利用して、木材を乾燥する姿は、たいしたものです。
写真の木材は3ヶ月天然乾燥した木材を、一週間バイオマスボイラーで乾燥した木材で、高温
乾燥された木材とは違って、ちゃんと「木の香り」が残っていました。


 次は、長良杉パネル作成現場です。製材した板材を矧ぎ合わせられるようにモルダーをかけて
います。そして、この板材を木表と木裏を交互に組み合わせて、パネルと作ります。
 サイズは、30mm厚と21mm厚、15mm厚を基本に、 ×910mm幅×1820mm長
                                 ×1000mm幅×2000mm長
                                 ×1000mm幅×2600mm長
 などがありますが、これ以外の注文にもお応えするそうです。


 接着作業は2人作業で、手前左にある白いローラーについたグルーをつけて、矧ぎ合わせ圧縮
し約40分後に一枚ができあがります。

 加工品でありながら、「無垢」感のある長良杉パネル。本当に手間のかかる製造過程を経て、一
枚ができあがるのだと感じました。

 さて、JIRIは先代の理事長さん美谷添清和さんにも、林業のなんたるかを教えて頂いたこともあ
り、今回の訪問で先代の意思を引き継がれながら頑張っておられる皆さんの姿を見て、うれしく感
じたのです。
 白鳥林工の理事長さん始め、従業員のみなさま、このたびはお世話になりました。
有り難う御座いました。

 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

【短期技術研修】第1回『ぎふの木造建築AWARD』(一般審査)

森林文化アカデミーの学園祭『翔楓祭』にて、短期技術研修『ぎふの木造建築AWARD』の一般審査を行いました。
御来場戴いた方々に素敵な木造建築に投票して戴きました。2日間で、152票の投票がありました。御協力戴きました方々に御礼申し上げます。
この一般審査における投票での得票数に応じて『特別賞』の受賞候補となります。
一般審査での投票を実施した会場です。
この翔楓祭の同会場では、別企画も同時並行で実施しておりました。

 1)【翔楓祭企画】ドクターコハラの個別相談会「木造建築の耐震 だれでもなんでも相談会」
【内容など】

 ”ドクター コハラ”が木造建築の構造について何でも誰からでも相談を承ります。
 日頃疑問に思っていること、知りたいこと、日本で今脚光を浴びている「木造建築の構造設計」に転職したいが木質構造を学ぶにはどうしたらよいか、木造建築の実務でどうしても構造のことが分からない、岐阜県産材を建築構造材に利用したいがどうしたらいいか、単なる雑談など何でも結構です。
 一般の方、建築を目指す学生、進路に悩んでいる学生、木造建築の構造設計へ転職したい方、木造建築の実務をしている設計士さんや大工さん、など誰でもいらしてください。



 この個別相談会では、20名程度からの御相談がありました。皆さん、木造建築に興味はあるけれども、その進路や技術的課題などでいろいろと悩んでいるようです。

一般審査での投票のほかにも、生涯学習講座やなんでも相談会などを同会場にて実施しました。

 2)【生涯学習講座】木の住まいを知る~木造建築の耐震性能を学ぶ~
  これは、別ブログにて報告しました。


 3)【短期技術研修】ぎふの木造建築AWARD 表彰式
  これは、別ブログにて報告します。


 4)【翔楓祭企画】セルフサービスによる御休憩所『木造建築カフェ』
  温かいコーヒーや紅茶が飲み放題、ちょっとしたお菓子も食べ放題の休憩所です。
  他のイベントの合間だけの開催でしたが、ぎふの木造建築AWARDの展示もされている空間で休憩して戴きました。400名程度が入れ替わり立ち替わり御利用して戴きました。

翔楓祭の休憩所としてもスペースを提供しました。
次号へ続く。








2012年11月26日月曜日

プレーパーク全国一斉開催 大盛況!


日本冒険遊び場づくり協会が毎年実施している「全国一斉開催」に合わせ、アカデミーの生涯学習講座と、地元団体「みのプレーパークの会」との共催で生涯学習講座として、普段は月水金の夕方にしか開園していないみのプレーパークを祝日の23日に特別開催しました。

当日は、36名の子どもたちと30名の大人、そしてボランティアのスタッフたちの総勢80名近い大人と子どもが、「自分で決めて自由に遊ぶ」 をモットーに13時~17時までの間、遊びきりました。

中には、愛知県からはるばる来てくれた親子も。

そして休日なので、お父さん、お母さんと一緒に来た子ども達も沢山いました。





森の中への探検(これはいつも人気!)、焚き火、リヤカー遊び、高いところへ登る遊び、泥あそび、焼き芋づくり、トントンカチカチ(これまたいつも人気)などなどいろんな遊びが展開。

途中、お母さんが思いついて、トントンカチカチの端材とクギで編み機をつくって毛糸で編み物始める姿も!

森のとなりで子どもも大人もみんな混ざって
そしていろんなワクワクが生まれてくる

素敵な時間でした。

また遊びに来てね。
みのプレーパークは、平日の月、水、金の15:30~17:00まで
森林文化アカデミーの情報センター界隈で開園しています。












 








自然体験活動指導者・インタープリター養成コース
講師 萩原 ナバ 裕作