ぎふ森林づくりサポートセンターと森林文化アカデミー短期技術研修の共催で
里山整備研修~ナラ枯れ枯損木による薪の生産~を開催しました。
はじめに森林文化アカデミー教員の柳澤准教授が「里山の現状について」の講義を行いました。
かつて里山として使われてきた「里山林」は、人が管理利用しなくなったことから遷移が進んでおり
(ex.明るい落葉樹の林が、うっそうと茂る常緑樹の林になる。)
里山の自然を取り戻すためには、里山と人との新しい関わり方を考える必要があり、
その一つの解決策が、薪ストーブによる薪利用と考えられるという内容でした。
次に県森林研究所の大橋主任専門研究員の「ナラ枯れの被害について」の講義では
ナラ枯れの原因であるカシノナガキクイムシ(通称カシナガ)の被害にあった木を薪に利用することにより、カシナガを駆除できること、冬に薪を生産することによりカシナガの生活環を断ち切ることができ、被害拡大を抑制する効果が得られるという内容でした。
午後からは、各務原の薪ストーブ販売店「ファイヤーライフ」に移動し
薪ストーブや煙突の設置方法・種類による燃焼効率の良し悪しなどを学びました。
研修では、里山林を育てるために木を伐って使うまでの一つの流れを提案することができました。
(研修当日の様子について、詳しくは ぎふ森林づくりサポートセンターブログ に掲載されています。)