2014年5月29日木曜日

狩猟のための第一歩、ニホンジカの生態も探る

狩猟免許取得のために、より狩猟者に近づくために


 クリエーター科の『野生動物管理実習』、今回は県庁自然環境対策監の田中昭好さんと、
NPO法人メタセコイアの森の仲間たち理事長であり、猪鹿庁長官の興膳健太さんに狩猟免許取得
に関する指導と、前回植林地に仕掛けたセンサーカメラ映像の解析、その利用をご指導頂きまし
た。

 田中さんからは、狩猟免許取得のための基礎知識、狩猟者の社会的貢献、法制度など、演習を
含めてご講義頂きました。


 興膳さんからは、最初に前回植林地に設置したデータの解析を見せて頂きました。


 GPSデータをマッピングして、植栽地を取り囲む防御ネット、センサーカメラの設置位置などを
確認し、数カ所のカメラのデータを一緒に内容確認しました。

 設置カメラによっては動画、カメラによっては動画と静止画像の両方です。


 カメラAなどは、樹木が揺れたり、草がたなびくことでも、センサーが作動して、映像が撮られて
いました。

 カメラによっては、道もない山の中なのに、見知らぬ人が通っていく映像もありました。


 このセンサーカメラには、朝5時21分にニホンカモシカが映し出されています。画像の奥の方
ではニホンジカの姿も撮影されています。



 ニホンカモシカが撮影された場所と同じ場所で、シカが撮影されています。これも朝の5時代、
このシカはどういうわけか防御ネットに舌を絡ませています。

 多くのシカは午前4時から6時、そして夜中の22時頃に撮影されていました。


 夜中の撮影は赤外線撮影であるため薄暗く、シカの目が光っています。こちらはメスのシカです。
動画で観察すると、相当に警戒しながら食餌しています。

 このカメラで捉えたシカの後方にも別個体が写っていました。


 別に仕掛けたカメラにはオスのシカが写っていました。
後方にメスもいました。

 こうした映像から、シカがどの方向から来ており、どのルートを通るのかがよく分かり、それを
データー化すれば、どこに「くくり罠」を仕掛ければよいのかも分かります。


 最後に、猪鹿庁として狩猟や狩猟者の教育に取り組んでいる事例を紹介してもらいました。



 一般的な狩猟以外にも、「かぞえもん」や「ドロップネット」なども紹介してもらいました。

ドロップネットは郡上市でも導入している地域がありますが、運用はなかなか難しいようです。
それと両手法とも高価であるため、なかなか手が出さないのも現実です。


 さてこの授業、次回は来年の1月23日までお預けです。
来年は自分たちで、捕獲されたニホンジカの解体する予定です
お楽しみに!

 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。