2014年6月2日月曜日

園でつかってます! ~木育指導者セミナー3       木育概論と園でつかうスギの箱椅子づくり 募集開始!



昨年度、募集開始後なんと!1カ月で定員に達してしまった研修です。

研修開催日は8月ですが、申し込みは先着順のため お早めに!



右隅奥の子が面を換えて座っているのがわかりますか?
そう、これは身長に合わせて3段階の高さがある優れものスギの箱椅子なのです。
保育士さんと共に教材開発しました。


昨年度の参加者は、岐阜県内はもちろんのこと、茨城県、東京都、大阪府、兵庫県、福井県、鳥取県、宮崎県等遠方から、日本の真ん中美濃市に集まりました。


アカデミー演習林から美濃市内を望む
22・23・24年度林野庁補助事業として、グット・トイ委員会、筑波大学そして、ものづくり講座の卒業生たちとの共同研究により、「幼児のための木育カリキュラム開発」を実施しました。
そのプログラムの中の、年長児を対象とした「まとめのプログラム」を、保育士さんたちが自ら実践するための研修です。

教材開発は、ものづくり講座の授業「商品化と教材化」で行われました。開発者は遠藤智史君(11期生)。この研修は昨年度に引き続き、遠藤君と共に開催します。卒業生と一緒に仕事が出来ることはこの上ない喜びですね。

モスグリーンのポロシャツ仁王立ち講師が遠藤君。
(日本グット・トイ委員会ウッドスタート事業部)



ノコギリ・釘打ち・ボンド等研修します。特にノコギリと釘打ちはコツを掴むこと、身体の延長であることを体感して頂きます。
木工ボンドで接着。

ノコギリは力ではなくコツで切るのです。

そのための身体のバランスを整える正しい?ラジオ体操も伝授します。腰痛や肩こりに困っている保育者の皆さんは多いのではないですか?この機会に皆さん自身の園での暮らし方を3日間の研修期間に見つめ直してみませんか?木育は心と身体を育むことを目的としています。

体操研修アフター 「揃った!」

すでに次のように使われています。

25年1月
1人2脚完成!内1脚は、最後の仕上げを残し、この春入学する年少さん親子にプレゼントしました。入園式までに親子で仕上げる宿題がでました。この宿題にはお父さんたちが大活躍。中には、張り切り過ぎてピッカピカになり過ぎたり・・・でも、こうして父親が、子育てに関わるキッカケになるのです。そうして親になって行くのですね・・・。



25年4月入園後
年少児クラスでは・・・
自分でロッカーから箱椅子を運び、昼食の準備です。スギの箱椅子は軽くて柔らかいため年少さんでも持ち運びができるのです。

そして・・・使ったら傷みます。傷んだら自分でなおすことができるのです。こうして、なおしながら、3年間使い続けることで、愛着と、モノを大切にする心が育まれることを願っています。

植物油でメンテナンス中!




3日間の研修となりますが、板を組む家具作りにつながる基本研修であり、その技術を応用して、棚や道具箱等大方の箱モノは自力で制作が可能となるでしょう。
 この研修に参加された園では、すでに独自に様々な試みを実践されており、頼もしい限りです。

26年1月
トレー教材と組み合わせて箱膳として使ったり・・・
※トレー教材はものづくり講座吉川和人君(12期生)が開発し、園長の注文で箱椅子サイズに修正。みごと、「箱膳」となりました。


岐阜県美濃市の美濃保育園の箱膳=箱椅子+トレー
26年4月
図書コーナーの本入れや椅子になったり・・・


福井県小浜市のチューリップ保育園の図書コーナー

258月(前年度の研修)
年長児クラスの先生が多く参加されました。ほとんどの保育者さんが、初めて、或いは中学の技術家庭科以来・・・

ビフォー:「なかなかコツがつかめなくて・・・」

25年9月以降
しかし、すぐにその成果を活かし(活かさざるを得ず・・・)、年長児に指導。大人と同じ道具を使います。危険な道具であるので、子どもなりに真剣(真剣にならざるを得ず・・・)です。

アフター:「ノコギリの刃はね・・・」
釘打ち・ダボ打ちは、何と32カ所(16カ所×2回)もあります。子どもたちは、大人と同じカナヅチ(玄能)を使い、繰返し作業することで、コツやカンをつかんでいきます。釘打ちは、トントンカチカチ・・・
音を聴きながら、手の感触を感じながら作業します。

アフターアフター:この堂々とした道具づかい!


シュタイナーによると、この年齢は意志の教育が大切であるそうです。

 意志とは

自分らしく生きる力」。

それは、同じことを意識的に繰り返すことによって育まれるそうです。

自分らしく生きる力。今日本人が誰もが欲しい力ではないでしょうか?



この研修は、日本グット・トイ委員会との連携研修です。詳細はコチラ 申し込みはコチラ

日 時:2014年8月20 日(水)~22日(金) 

                    
会 場:岐阜県立森林文化アカデミー(美濃市曽代88番地)内 「森の情報センター」
         ※会場内は複雑ですのでアカデミーHP(http://www.forest.ac.jp)内の
           「アクセス」にある「構内地図」をご覧ください。

     
対 象:保育関係者(定員20名。先着順

研修費:ひとり32,400円

研修主任:ものづくり講座 松井勅尚