2014年8月7日木曜日

地域おこし協力隊等初任者研修が開催されました。

7月29日(火)、岐阜県清流の国づくり政策課地域振興室の主催による、「平成26年度地域おこし協力隊員等初任者スキルアップ研修」が、森林文化アカデミーにて開催されました。


「地域おこし協力隊」制度は、過疎対策を「モノからヒトへ」と転換し、都市部から過疎地域へ若者を派遣する制度として、総務省が2009年から始めた事業で、すでに全国で1000人以上が派遣され、各地で地域活性化や定住促進に効果を上げています。現在、岐阜県内では、市町村独自の受け入れ制度を含め、60名近い地域おこしに関わる人たちが活躍中です。今回はその隊員さんたちの受け入れ先である市町村行政担当者も一緒に参加されました。




主催者あいさつに続き、座学研修1として、「過疎地域への人的支援制度のねらいとこれまでの実施状況」と題し、森林文化アカデミー山村づくり講座の嵯峨准教授による講演がありました。


続いて、座学研修2として、「地域おこし協力隊の活動体験と定住後の活動ビジョン」というテーマで、現役隊員からの報告と、活動地域で起業した隊員OBからの事例報告がありました。




午後からは、隊員と行政担当に別れ、分野別研修(ワークショップ)が行われました。

隊員グループは、社団法人中越防災安全推進機構 復興デザインセンター チーフコーディネーターの 阿部講師により、「コーディネート・ゲームで、地域づくりのビジョンを描く」ワークショップ型研修をうけられました。







行政担当者グループは、「地域おこし協力隊受け入れに当たっての注意点と活動成果」というテーマで、恵那市、郡上市のベテラン担当者から経験に裏打ちされた事例報告を受け、質疑応答ののち、二つのグループに分かれて、それぞれの抱える問題や課題について意見交換し、キーワードをマッピングして成果を共有しました。




最後に、全体会で、主催者から「地域おこし協力隊員の活動虎の巻」の講義があり、閉会となりました。

その後、本研修会の協力団体である、「東海サポ人ネット」による懇親会も開かれ、多くの方が参加され、情報交換されていました。


森林文化アカデミー山村づくり講座としては、昨年から、県の地域活性人材研修や同交流事業に参加協力してきましたが、今年はさらに連携を深め、県内および近県を含めた域地域活性化人材育成における森林文化アカデミーの重要な役割を自覚し、積極的に関わってゆきたいと考えております。

                            報告  山村づくり講座教員 原島幹典