2016年2月25日木曜日

伐倒よし、集材よし、荷積みよし!

危険アカマツの伐採とスギ丸太の架線集材


 みなさん、JIRIです。今日もエンジニア科1年生と2年生の合同授業。

 本日のメニューは、 1.アカマツ危険木の伐採、 2.スギの架線集材 です。

 最初に池戸先生と、杉本先生から、架線集材で何を気をつけるべきか? について、ポイント
毎に説明を受けて、全員が「安全第一」にどのように行動すべきかを復習します。




 例えば、ワイヤーを股がないのは当然ですよね。 そして索張りの内角には入らない。これまた
当然です。

 お互いのアイコンタクト、声掛け、手振り、危険箇所のシェアリングなど、様々な注意点をおさらい
します。

 さて、アカマツ危険木の伐採班は、JIRIと河合君、長屋君の3名です。

 森林文化アカデミー自力建設第一号の「四寸傘」に傾いた、直径約34cmのアカマツが松枯れ
になってしまいました。このままでは、相当傾いているので、四寸傘直撃です。

 仕方なく、河合君がThrow Lineを投げて、幹の2ヶ所をロープで引き込んで、歩道沿いに伐倒
することにチャレンジしました。

 写真でも分かるように、アカマツは根元から四寸傘めがけて傾倒しています。

 受け口はうまく切断し、次は追い口です。 このアカマツは枯れ始めて、既に材内部に青変菌
進入していました。

 伐採は順調で、見事に歩道沿いに斜面上部にピッタリ倒しました。・・・お見事!

 伐ったアカマツの木口面を見ると、うっすらと黒っぽい染みが見られますが、これが青変菌です。
この青変菌が入った木材はシロアリの大好物です。
 枯れたアカマツはシロアリや菌類によって分解され、自然に還っていくのです。・・・素晴らしい!


 次に、今倒したアカマツの隣にある枯れたアカマツです。

 下の写真で、手前にある切り株が、先ほど伐採したアカマツの切り株です。 今度のアカマツも
見事に曲がっており、クサビを打ち込みながら、伐採しました。


 伐採したアカマツは当然、枝を払ってきれいに整理しました。

 幹部分はできる限り、40cm程度に玉切って、薪利用できるように歩道沿いに配置してきました。


 さて、伐採現場と平行して、エンドレスタイラー式集材架線でのスギ材の集材は進んでいます。

 今回は集材機が小さいので、完全に吊り上げて集材するのではなく、少し地面を引きずるような
手法を入れながら、集材しました。


 中継の合図は、伊藤さんの「無線と手合図」。 この合図係も神経を使うため、相当疲れます。

 架線の状態はどうか、吊っている丸太の状況はどうか、林内の人の動きはどうか。確認項目も
多岐にわたります。


 集材機運転は荷下ろし場まで、エンドレスラインやリフチングラインなど四苦八苦しながら
レバー操作し、丸太を集材しました。

 慣れないレバー操作に、冷や汗もたっぷりかきました。


 最後、荷下ろし場は重機運転資格者たちの独壇場。

 スギを下ろして、トラックに積み込みます。 今日は何度もトラック移動を繰り返しました。


  さて、みなさん、ご苦労様でした。 今回の架線実習・伐木実習は今日で終了ですが、明日は
移動式クレーンの法令講習です。私と一緒に明日からも頑張りましょう。

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。