「子どもたちを真ん中においたまちづくり」を目指して
美濃市の文化・自然・人材を活かして子どもたちの放課後をもっと豊かにしたい!
昨年7月末、市内で子どもに関わる活動をしていたメンバーが集い、森林文化アカデミーを会場に4日間連続で開催し大好評だった放課後ランド。
イベントに終わることなく継続的な活動にしていくための実験をどんどんしていこう!と今度は、「もっと子どもが主体となるような関わり方に」そして「もっと子どもの生活圏に近い場所に」を目標に3月12日から4日間、今度は週末2日間と平日の放課後2日間やることに!?
場所は、街中の人たちがかつてよく遊んだ場所のひとつである小倉公園。裏には山があり、その山を下りると美濃市が誇る清流長良川が広がる格好の場所。
運営面も随分と変わりました。誰かに責任をなすりつけ合ったり、自分の責任になるのを避けるためにすべて「禁止」「中止」にしてきたことで、子どもたちの自由や本当の「遊ぶ」を奪い、人間としての成長を奪ってきてしまったことを反省し、「受付なし」「自己責任」のスタイルで実施しました。
とはいってももちろん安全管理には最大限注意はしています。でも「いい怪我」はたくさん子どもたちにしてもらいたいし、そこからたっぷりと身を守る方法を学んでいってもらいたいと思っています。
我々大人にとって、子どもとの関わり方がとにかく難しい。。子どもが本来持っている能力や遊びのタネが芽生えてぐんぐん延びていくのを「いかに邪魔しないで見守れるか」「いかに先回りせずに我慢できるか」「いかに失敗をさせてあげられるか」。これは大きな課題です。ついつい「これはこうした方がいいよ」とか「そうすると危ないよ」とか経験の多い大人は子どもたちがプロセスを楽しみながら成長して行く機会をつい奪ってしまいがちです。
さらには保護者がお子さんにいつもぴったりとくっついてしまったり、つい口出し手出しをしてしまったりする光景もよく見られます。子どもが自分で遊びを創り出したり、遊びの中で決定権をもっていられるよう、そしていつしか子どもの「群れ」ができたり、ひとりで何かの世界に没頭していたり、そんな光景が放課後の時間に展開したらいいなぁと思っています。
そんな放課後ランドが3月12日の土曜日からスタート。週末は1日200名以上の人が遊びに来てくれました。久しぶりに子どもたちの笑い声でにぎやかになった小倉公園。なんだか嬉しそう!青空の下でドラムたたいたり、サックスとジャムったり、弓矢をつくったり、数珠玉でネックレスつくったり、肥後守(ナイフ)で木を削ったり、竹馬つくったり、ロディーと遊びながらヨガしたり、はたまたペンキ塗ったり、工作したり、段ボールと遊んだり。。。もちろん大人が用意したきっかけの遊びやプログラムを楽しみつつ、子どもたちは少〜しずつ自分たちなりの遊びを生み出し、遊び始めていました。
何やら最近、美濃市はオモシロいことやってるらしい」ということを聴きつけた名古屋の建築士会のグループや、岐阜市の市議会議員さんも視察に来られたり、地域活性化センターの皆さんもはるばる東京から見に来てくれたり。。
昔この山や川で遊んだおじいちゃんおばあちゃんたちが、お孫さん連れて遊びに来てくれて、昔どんな遊びをしたか話してくれる機会もありました。
それはそれは嬉しい週末でした。
そんなたのしいイベント的な週末を終え、いよいよ放課後ランドの名前のとおり「放課後」に初開催することとなった昨日。天気は雨。。。。「来るかな〜…」と心配しながらも集まったメンバーが準備をしていると…
「ただいま〜」っと 子どもたちが走ってくるではありませんか。
「昨日の続きやる!」と削りかけのスプーンをポケットから出して削りに来た女の子たちや、「うまくうてるようになったよ〜」と週末に作った弓矢を持参して遊びにくる子、何かつくりながら、テーブル囲んで井戸端会議のように学校であったこと、最近気になることをだべったり。。。「まだ宿題やってないや〜」とかいいながら遊んでたり、広場では子どもたちが走り回り、まだ涼しいのに滝の水で遊ぶ子まで。。雨にも関わらず20名以上の子どもたちとお母さんたちが遊びに来てくれ、スタッフも終了時間を忘れるくらい楽しい放課後となりました。
夕暮れ時に公園や山で子どもたちのはしゃぐ声が響き渡ってました・・・懐かしい。。
これ、昔はあたりまえの光景でしたよね。。でも今はほとんど亡くなってしまいました。
これが復活するといいなぁ としみじみ感じました。
「もう終わっちゃうんだよね〜?」と女の子
いやいやなんとか続けて行きたいと思っています。
これからが大人の出番です。
美濃市のみなさんと一緒にがんばっていけたらと思います。
市民のみなさんも、どんどんつながって、ステキな放課後つくりませんか?
そんな放課後ランド。今年度は今日が最後。
15:30から17:00まで。小倉公園に遊びにおいで!
自然体験活動指導者
インタープリター養成コース
萩原ナバ裕作