林業架線の仮設から撤去までの実践研修が始まりました。主任は杉本先生。
この実践講座は、外来から実践ができて、指導的立場である方に現場技術を習うものです。
今回のメイン講師は江崎林業代表の江崎尚史さん。江崎さんは森林文化アカデミーの前身である林業短大の卒業生でもあり、岐阜県下の林業パトロールも努めておられます。
まず、前回までの復習を兼ねて、講義室で現場での考え方や注意事項をおさらいします。
「一般に300mの架線を張って撤去するに要する金額は200万円、エンドレスタイラーなら1mで単価6000円はかかる。」と現実的な講義。
エンドレスタイラーを300m張るのに、3人で3日かかる。
8mmのワイヤーを控えに使うなら、8の自乗÷2=32、つまり3.2トンに耐える。しかしワイヤスプライスすると60~70%に強度が落ち、それに安全係数を掛けると1/4になるから約500kgしか加重を掛けられない。
8mmの6×19(19むつ撚り)は素線19本、ストランド6本。アイスプライスするには8ピッチとれ。などなど実践的な講義のオンパレード。
次に、現場に着くと、「単に見学だとしても、からならず足回り、服装はしっかりと。加えて、必ず腰鉈をつけること。」これが山での基本であると教えられました。
鉈一本あれば杖も作れる、仲間を運ぶ担架もできる。何はなくとも腰鉈を協調されました。
次に、すでに設置されたエンドレスタイラー索張りの「向柱」やスカイライン、ロージングブロックなど、ワイヤーの内角など、様々な注意点を現場で指示されました。
そして最後に、これから別の地域で設置する集材機の注意点、見所について詳しく指導して下さいました。
ここで前回までの講習内容を思い出したところで、明日からのエンドレスタイラー設定のための機材搬入をしたのです。
この講習は架線主任者の資格を取るための120時間講習の一環です。さぁ、明日から頑張るぞぉ~!!
報告 ジリこと川尻秀樹でした。