エンジニア科1年生の「森づくり実習」2回目、今回はコンテナ苗の植栽と雪起こしの実習に行きました。
現場は郡上市小那比(植栽)と関市洞戸(雪起こし)の2カ所。
最初に現場で入念な準備体操。なにしろ現場の山の斜面は傾斜が40度くらいありますので、この準備体操を怠るといけません。
苗木をコンテナごと山に運んで、前回の植栽現場を見ると、「なっ、なっ、なんと、苗が引き抜かれ、かつ先端が切り取られています」
よく見ると、先端の切り取られ方は2種類、決定的に違います。一方は鋭利な刃物で切ったような跡、もう一方は少し引きちぎったような跡。
しかも、引きちぎったような跡があり、苗が抜かれたものが非常に多く、みな根が乾燥して枯れていました。
犯人は「ニホンジカ」と「ニホンノウサギ」です。多いのはシカ(鹿)の仕業、一部の鋭利な切り口のあるものはノウサギ(野兎)によるものです。
これは現場付近にあったニホンジカの落とし物です。少しラグビーボール状で、色が黒っぽいのが特徴です。
せっかく植えたのが、こんな状態では・・・「山づくりも難しいですね。
次に、関市洞戸で先輩たちが植えた植栽木の「雪起こし」です。こちらも傾斜40度くらいの急斜面、ヒノキは見事に曲がっています。
麻ひもで一本一本丁寧に起こして行きます。
今回は2カ所の現場で、苗の植栽と保育を実習しました。今後、日本林業の一翼を担うエンジニア科のみんな、山の翰林も大変だけど、頑張ろうね!
以上、ジリこと川尻秀樹でした。