プレーパーク会場づくりをしていたところ、スタッフの庄ちゃんが
カブトムシの幼虫のすみかを発見。
そのまま子ども達から気づくようになんとなく、でもかなり
目に付くように(笑)置いておくと、さっそく数人の子ども達が
カブトムシの幼虫探しに熱中!
幼虫をつぶさぬように、やさし~く土を掘ると指先に当たるあの
幼虫の感触。子ども達はいつになく真剣です。
経験ある大人の方は、その時の記憶がまだ指先に残ってるのでは!?
カブトムシの幼虫はスコップで掘ると切れたりつぶれたりします。
ですから「手堀り」が基本です。中には、土を触れない子どもが
いましたが、幼虫ほしさに、最後には手を泥だらけにして掘り始めました。
そんなこんなで、小さな場所でしたがちょっと探しただけで14匹も。
そうなると、次に出てくるのが「持って帰って飼いたい~!」の声。
でもそう簡単に持って帰らせるほどスタッフは甘くありません。
��というか、そんなによい学びのチャンスはないので逃しません)
「幼虫が快適でいられるような入れもので持って帰ること」
「帰ってからちゃんと飼えるように幼虫のいた場所をよく観察すること」
この二つをクリアできた人だけ持って帰ってよいことにしました。
もちろん備品庫に沢山あった飼育ケースやらビニール袋のことは秘密です。
すると、幼虫をもって帰りたくて仕方ない子ども達は、
トントンカチカチコーナーに移動して、木で「幼虫のお持ち帰り箱」を作り始めました。
その真剣なこと。あれこれ考えながら、斜めで不ぞろいな端材をうまく組み合わせて、
フタつきの見事な箱が完成。子ども達はとっても満足な顔でした。
土を触れなかった子どもや、真剣な顔で幼虫を観察し、
箱をつくった子どもを見ていて気づいたのは、
「ほんとうの知恵や学びは必然から生まれる」 ということ。
今年から週3回、アカデミー内で始まることになったプレーパーク。
毎回、我々大人が「ハッ」と気づかさせられることのオンパレードです。
自然体験活動指導者養成コースの学生だけでなく、ここに関わる
多くの大人が、この空間でのびのびと遊ぶこどもたちから様々なことを
学べるのでしょうね。
これからも時折こうして「プレーパーク通信」として私達が気づいたことを
紹介させていただこうと思います。お楽しみに。
��自然体験活動指導者・インタープリター養成コース 講師 萩原裕作)