切り出し小刀を仕込んでスプーンを作ったり、
ひと通りの木工機械の使い方を習って罫引きや木の伸縮見える化装置、マスなどを作って来ました。
さて、今週彼らはついに鉋を手にすることになりました。
時代の流れで木工で鉋を使用する機会も少なくなってきているとはいえ、
やっぱり鉋を使えてこそ木工の面白さが見えてくるものだと思います。
そしてその鉋を使えるようになるには、道具をしっかりと仕込み、
あとは体でカンナがけを覚えていくしかありません。
鉋をはじめ、木工の道具は基本的に買ったそのままでは使えません。
まず使える状態にするために、「仕込み」をします。
そのためには、鉋の基礎知識、切れるメカニズムをしっかり理解した上で取り組む必要があります。
なので、鉋の仕込みの授業はそのあたりの座学から入りました。
ひと通りの基礎知識を学んだ上で、まずは台直し鉋の仕込みに入りました。
��専門用語が並び申し訳ありませんが、)
鉋身の裏押し、押さえ溝のクリアランス調整、表馴染みの調整、鉋身の耳落とし、
鉋身の研ぎ、下端の調整......
一つ一つ丁寧に作業をしないと、”切れる”鉋にはなりません。
学生達はというと、
このように慎重に慎重に、時にはやりすぎたりして、、真剣に仕込み作業をしていました。
台直し鉋の仕込みが終われば、次はメインで使うことになる平鉋の仕込みに入ります。
順調に進んでいるように見える鉋の仕込みですが、この先どうなっていくでしょうか。