クリエーター科2年生の授業で、演習林内のヒノキ人工林を調査しました。
森林の現況を把握するための調査は、様々な場面で必要になります。
当然、その場面に応じて調査内容も異なります。ここで大切なのは、
どういう目的で調査するか(何を知りたくて調査するか)ということです。
授業では、まず、何々を知るには何と何を調べればよいかを確認します。
それを知った上で、現地調査の実習に臨みました。
今回の目的は、対象林分の今後の取り扱い方針を決めるための現況把握
です。調査区を設定して、胸高直径を輪尺で、樹高と枝下高をバーテックスで
測定します。測定器具をきちんと使えるかを確認しながら、調査を進めました。
一とおりの調査を終えたところで、現地でこのヒノキ林の取り扱い方針を協議
します。また、その方針に沿って、いま間伐するとしたらどの木を伐るかという選木も
してみました。
この後、教室にもどり、調査結果のとりまとめを行いました。得られた数値が何を
意味するか、そこからどんなことが読み取れるのかを見ていきます。
今回の実習で、具体的な調査の手法を覚えるとともに、調査には目的があること、
その目的に合わせて調査結果をどう使えばよいのかなど、調査の基本を理解する
ことができたでしょうか(できたものと期待します)。
by 横井秀一