かがり火を振りかざしたり竹竿で水面をたたいて鮎を網に追い込む、勇壮な『火ぶり漁』
を見ながら、『火ぶりバザー』で日本一の天然鮎料理を堪能するバスツアーに参加させて
いただきました。
馬瀬は、2004年(平成16年)、旧益田郡の4町1村(萩原町、小坂町、下呂町、金山町、
馬瀬村)が合併して発足した下呂市の西部にあり、「馬瀬七里」と云われ南北約28km、
東西4~5kmと細長く、馬瀬川が貫流する独特な地形の地域です。
今回は、むかしから当地に伝わる伝統漁法『火ぶり漁』や『やな漁』などを観光資源とし
て次年度から本格的にPRしていくためのモニターツアーに参加させていただき、その
取組みを学びの場として提供して頂きました。
午後3時すぎ、火ぶり漁を受け継ぐ地元の漁自慢の方々が、準備を始めていました。
火ぶり漁の後継者、小学校6年生の彼も、準備から本番まで一人前に作業しいました。
本当に頼もしいですね!!
鮎の塩焼きの準備も始められていました。
萩原の中央駐車場に移動して、バスに乗り込みバスツアーの始まりです。
30分ほどで馬瀬 西村地区の「水辺の館」到着して、参加費1,500円と引き換えに頂いた
鮎料理引き換え券で、早速、『鮎めし』や『鮎の塩焼き』と引き換えます。(美輝の里の入
浴券も付いていて、とってもお値打ちです)
馬瀬川の鮎は、平成19年に開催された「利き鮎会スペシャルinTOKYO」でグランドチャン
ピョンに輝き、味と香りがよいことで評判です。その味を求めて、数十年も馬瀬川だけに鮎釣りに通う老釣翁もいらっしゃるそうです。
その場で焼いている鮎の塩焼きには順番待ちの行列ができていました。
火ぶり漁の始まるまで、鮎料理を堪能します。
いよいよ火ぶり漁の始まりです。
かがり火、竿の先に付けられた「火の玉」を振りかざし、竹竿で水面を叩き鮎を驚かせます。
説明を聞きながら、今日の漁果の撮影会、鮎メス6匹、オス9匹、アマゴ2匹の計17匹
豆知識、「尻ビレ」を指差しながら鮎のオスメスの見分け方などを聞きました。
「メスの尻ビレは角が丸く、オスは角が有る」という。
気温が高いせいでしょうか?
今年は、まだ、鮎が本格的には落ちて来ていないそうです。
漁果は、季候や気温、水温、天気、水量にもより必ずしも一定ではないそうです。
馬瀬地域では、合併前の平成6年から「馬瀬川エコリバーシステム」を導入して、清流・馬瀬
川を中心に、森や川、農耕地、人などを結び付け、自然環境を保全しつ、各種資源の潜在
的な魅力・活力を引き出すとともにそれに磨きを掛けることで地域の活性化につなげる6つ
のプロジェクトを実施しているという。
また、1997年から5年間にわたり、村民をフランスの山村に派遣して、開発手法等を視察し
住民憲章を定め 「馬瀬地方自然公園」を導入し、「日本で最も美しい村」連合への加盟も
はたしています。
やはり、住民総出で馬瀬の自然環境を守ろうとされていることがよく分かります。
馬瀬の鮎が美味しいのもうなずけます。
ご馳走様でした。合掌
山村づくり講座 ふじお 記
なお、
「馬瀬川エコリバーシステム」 「馬瀬地方自然公園」 「日本で最も美しい村」 など詳しくは、
「馬瀬地方自然公園」の公式ホームページを参照ください。
http://www.maze-shizenkouen.jp/index.php