2012年9月8日土曜日

WCTE参加(7)

もうひとつ古い木造の教会がありましたので、覗いてみることにしました。これもパーネルの街にありました。

古い木造の教会です

こぢんまりとした教会ですが、綺麗ですね。

内観です
出口のところに写真が飾ってありました。受付の人に話を伺ってみますと、その昔、この教会は、道路を走って移築されたとのこと。・・・日本でも無くはないと思いますが、海外は考えているスケールが大きいですね。

海外の方は、建物に愛着があるからこういうことができるのでしょうね。

たぶん日本だったら、別の敷地へ建物ごと運ぶことはせず、1)新しい敷地の建物へ引っ越しする、2)新しい敷地の建物を壊して新築にする、3)古い建物を部材まで解体して再度組み立てて移築する、のいずれかでしょうね。


なんと、木造の教会が道路を走っています・・・移築中・・・「走って」といっても、「非常にゆっくり」の移動です

日本の方は、どちらかというと建物よりも土地に愛着がありますよね。日本中の人々に、建物にも愛着を持って戴くことが、木造建築の長寿命化へ繋がっていくことと思います。

アカデミーの授業「木造建築病理学」では、既存建物の改修にターゲットを絞った内容となっております。建築設計者、施工者、行政の方など、建築実務の第一線で活躍なさっている方々が科目等履修生(特定の科目だけ受講する制度です。)になって戴いております。