製品となった木材から、もともとの樹や森林環境を考える講座なので、最終回は木材の故郷を訪ねるところから始まりました。
主役である「お化けの木」の故郷は、郡上市美並の山林で、アカデミーのある美濃市と比べると、標高が約700mほど高い所。
この日はとても良い天気でしたが、この標高差のせいで、かなり寒い環境の中、林道散策を始めます。
かなり岩肌の目立つ山を前に、 皆さんかなり不思議そうです。
「こんな岩の上にスギもヒノキも育つのですね?!」
林道では、季節の花も見つけることが出来ました。クサ木は、臭いとは反対に美しく咲いていました。
又、道を外れたところで、鍾乳洞も発見。
かなり深そうです。
この日は、とても寒かったので、この鍾乳洞から立ち上がる暖かい空気で、しばし皆さん暖を取りました。これぞ自然のエアコン!!
そしてついにお化けと小お化けの切り株発見。
早速杉本先生指導の下、林分調査を開始します。
こんな道具を使いました。
慣れないながら、そしてかなり寒い中、皆さん計測開始です。
調査の結果、お化けの木たちの伐採は、このエリアにとって良いことであったようだと分かりました。
空を見上げると、ぽっかりお化けの木が作ってくれた窓です。
ここからの日の光で、周りの気が元気になってくれるといいですね。
さて、お化けの木の故郷を後にし、竣工間近の保育園舎を見学に。
床がほとんど完成です。
この階は、遊戯室。床はヒノキで、園児さん達のひのき舞台です。
階段は、美濃橋の床材をリサイクルして使っています。
もともとが52mmもある材料だったため、きれいにプレーナーをかけてもまだしっかりした厚みがあります。古いものを大切に使う。
もったいない階段です。
残念ながら、完成の姿は見学が出来ませんでしたので、お施主さんが12月8日の内覧会へ、皆さんを招待してくれました。
是非見にいらしてくださいね。
こうやって、3回連続講座は、幕を下ろしました。