2013年4月23日火曜日

『森林から木材、暮らしへ』 第2ステージ終了

 先週から始まったクリエーター科1年生のキックオフ授業『森林から木材、暮らしへ』の第2ステージ「林業を知る」が終わりました。

架線集材の解説

 このステージでは、林業を理解しながら、森林や木材利用と林業の関わりを考えます。その内容は、1日半をかけて

  「林業の仕事」
  「日本の森林・岐阜県の森林」
  「日本人の森の思想と林業について」
  「森のエネルギーを暮らしに活かす」
  「最新の林業現場」

という5つの講義があり、最終日にはアカデミーの演習林を1日かけて歩きました。



 演習林の散策は、山の息吹が感じられる新緑の中、天候にも恵まれ(少し肌寒かったですが)、気持ちよく行えました。参加した学生も、たぶん・・・。





要所要所で立ち止まって考える


 この日、見たもの・話したことの一部を羅列すると、

  スギ人工林・ヒノキ人工林

  森林の階層構造 樹木の生活形

  林木のサイズのはかり方

  林木の個体サイズに大小ができる理由

  枝の枯れ上がり

  密度の概念 立木の混み合い度

木々の隙間から見える美濃町
林木の炭素貯留 森林の炭素貯留

   森林土壌のでき方 森林土壌の重要性

   スギ・ヒノキの更新サイト

   二段林施業と皆伐一斉林施業

   つる植物の類型 林木のつる被害

   常緑広葉樹の葉の寿命

   巻き枯らし 危険木処理

   丸太材積の計算方法と原木価格

   集材方法

 などなど。かなり盛りだくさんです。


 こうしたことを教員が一方的に話すのではなく、まずは学生に考えてもらってから解説しました。今年のクリエーター科1年生は全部で22人なのですが、その人数だからこそできることです。

 
 このあと『森林から・・・』の授業は、第3ステージ「木材利用を知る」、最終ステージ「樹と木とのつきあい、これからの暮らし方を考える」と続きます。この授業が終わると、いよいよ各講座・コースに分かれての専門科目の授業が始まります。


  by 横井秀一