2013年5月21日火曜日
「まちづくりワークショップ」の手法を体験しました
山村づくり講座1年生の専門科目「ファシリテーション入門」が始まりました。今年は林業再生講座2年生のN君もちょこっと参加です。ファシリテーション技術やワークショップ企画運営の方法は、地域づくりに限らず、建築計画・商品企画・事業経営・教育福祉などの現場でも、人と人をつなぎ・思いを形にするプロセスを適切に進めるために役立ちます。
初回の5月20日、午前中はガイダンス講義。現在は広範囲に活用されているファシリテーションの分野(まちづくり系、社会変革系、自然/環境系、教育/学習系、アート系)それぞれの特徴と、その発展過程を少々(と言いつつ熱が入ってかなり長くなったかな?)お話し。アイスブレークのゲームもいくつか体験してもらいました。
午後からは、地域計画・まちづくり分野で使われる代表的なプログラム体験。世田谷まちづくりセンターの『参加のデザイン道具箱』をテキストにして、初めに「参加のデザインを進めるために大切なことは?」の問いについて皆で考えました。その次は合意形成の体験プログラム「月に迷ったゲーム」。皆さんかなり議論が白熱して、15種類の生き残りアイテムに優先順位を付けるのに1時間を要しました。でもその分ていねいな議論ができたと思います。最後は将来ビジョンの表現手法のひとつ「ウィッシュ・ポエム」。森林文化アカデミーの将来像について「あったらいいな〇〇な学校」という形式で個人の思いを詩のかたちで発表してもらいました。
学生の皆さんには楽しんでもらえたかな?それとも大変だったかな? これまでに体験したことの無い手法、使ったことの無い脳神経を使いながら、どんどん発想を柔軟に、人間関係力を磨いていってくださいね!
「ファシリテーション入門」の授業は各分野の入口体験として、今後も一話完結型の短編連作式(オムニバス形式)で進めていきます。他講座の学生さんでも、ちょっと体験してみたい人は歓迎しますから連絡してください。
(予告テーマ)
・環境教育プログラムからESD(持続可能な開発のための教育)へ
・演劇ワークショップとアジアの参加型開発
・会議ファシリテーション~ビジネスで使える企画ツール
記:嵯峨創平 山村づくり講座