2013年5月22日水曜日
「地域生活実習」今年のテーマは米作り!
山村づくり講座の専門科目「地域生活実習」では、山村地域の生活に欠かせない「米作り」を今年のテーマにしました。
その第一回目は、郡上市の石徹白で、田植えの準備作業として「草刈り」と「田おこし」を体験せていただきました。
受け入れは、数年前に移住され民家をリフォーラムして奥様が洋品店を開業されたHさんにお願いしました。ご主人は小水力発電のコンサルティング等をなさっています。
Hさんが地域の方から借りている田です。 様々な事情で2年ほど耕作できませんでした。
畔や田の中に生えたススキ類や背の高い枯れ草等を刈り取り、田の外へ集めます。
二年生はすでに安全教育を受けていますので刈払機を使えますが、一年生は手道具(鎌)からの体験です。
この日は日差しが強く、汗ばむほど気温も上がりましたが、涼しい風が吹いていたので、快適でした。
今年4月から、「地域おこし協力隊員」として、地域活性化にむけて活動を開始された、廣中さんご夫妻をご紹介いただきました。
廣中さんは、東日本大震災を機に都会の生活に疑問を感じていろいろ情報収集されている時に、都内でHさんの講演を聞かれ、神奈川の川崎市から岐阜県石徹白に移住を決心したそうです。
この田はHさんと廣中さんが共同で管理されることになっているとのことで、午前中、一緒に作業をされました。
森林文化アカデミーでは、今年の3月に「第一回農山村サポーター交流会in岐阜」を開催し、地域おこし協力隊の方々にもお集まり頂いたところでしたので、廣中さんにも是非ご参加くださるよう、お誘いしました。
午後はトラクターを使って田おこし作業を体験させていただきました。
昔は、人力や牛馬による作業でしたが、さすがに近年では機械使用が前提になっています。
全員が初めての体験でしたが、その割には上手にできるもので、感心してしまいました。
時間切れで、全部耕すことはできませんでしたが、Hさんからは大変助かりましたとお礼の言葉をいただきました。 素人集団ですが、体験させて頂いた分、少しでもお役に立てたなら嬉しい限りです。
このあと、水をはり、しばらくなじませてから田植えをされる予定です。田植えまで関わらせていただきたかったのですが、日程が合わず、他の地域で田植えをさせていただくことになりました。
Hさん、また違う作業を体験させてください。Hさんありがとうございました。
山村づくり講座 教員 原島