2013年7月26日金曜日

ものづくり講座1年生:額縁に挑戦

さて、世間では夏休みとなって子供たちがワイワイしていますが、
割と大人が通うこの森林文化アカデミーでも夏休みになろうとしています。
大人になっても夏休みを楽しめるのはいいですね。

さて、ものづくり講座1年生は夏休み前のラストスパートということで、
今週初めから「額縁」の制作にトライしています。


額縁、簡単に言ってしまえば4本の木を枠状に組むということなんですが、
一つ一つの工程をシビアに見ていくと、それはそれは細かいところまで気を使って
精緻な加工をして出来上がるものでもあります。
今回は木工用語で「留め」といわれる、45度に木材をカットしてそれらを組み合わせ、
さらに、かんざしという木片をいれて補強する技法を用いて制作します。

また、この授業で大切にすることは、一つの商品を作り上げるまでの工程をしっかり考えること。
工程の流れ、後工程のために前工程ですべきこと、気を付けること、
また商品レベルまで持っていくために各工程で求められることなど、
これまでの授業とは求めるレベルが上がっています。


加工方法や治具も、「木工機械使用法」という最初の木工機械の授業を終えたばかりの学生にとっては、
いきなり幅がどんと広がったことになりますし、
それ以外でも様々な小ネタも交えながら各工程でたくさんのことを教えてきましたが、
すべてを消化できているのかどうか。。。。



それでも、この1週間がたって、ついに塗装までこぎつけた1年生たち。
最後の手磨き仕上げのところでも、何度も何度もダメ出しをします。
そこもレベルの高いものを作り上げるなら妥協してはいけないところです。
そういう訓練を積み重ねていくことで、
そこまで徹底してやることが当たり前に思えるぐらいになってほしいと思います。