2013年11月1日金曜日

国有林との連携授業〜架線集材および最新林業機械の見学〜



クリエーター科の林業再生講座の1年生の授業で,
架線集材と作業道を使った搬出作業の現場の見学に
行ってきました。


現場は岐阜森林管理署が発注した現場で,
アカデミーと中部森林管理局との連携事業により
見学が実現しました。

今回見学した現場は,エンドレスタイラー式の
架線集材で,スパン長は650mあります。

最近は作業道を使った搬出作業が多く,
本格的な架線集材を見る機会が少なく,
学生にとっては,またとない機会となりました。


先月,演習林で架線を設置して操作を行いましたが,
その時はスパン長100弱で,集材機も小さいものでした。



今回使っていた集材機です。10tトラックくらいのエンジンサイズだと思いますが,
搬器を送るスピードが実習のときより格段に速いです。


架線集材としては,スイングヤーダやラジキャリを
用いたものが普及しておりますが,
スパン長が長い時は,走行速度が速い集材機による
集材の方が効率がよいです。


次の現場は,作業道を使った搬出現場です。
南ひだ森林組合が受注しています。

KESLA社のハーベスタを見せて頂きました。



枝払いの機構として,ストローク式とローラ式がありますが,
ストローク式は枝払速度はローラ式と比べて遅いものの,
枝払いする力が強く,硬いヒノキの枝でも無理なく
枝払いすることができます。



刃のつけ方などメンテナンス方法についても
森林組合の方から教えて頂くことができました。

国有林との連携により実現した見学で,
従来の集材方法から最新の林業機械まで
幅広いシステムを見学することができました。

また民間事業体や森林組合の方にも実際の作業方法について
教えていただきました。ありがとうございました。