林業再生講座2年生の「木材の販売戦略」、この授業では岐阜県庁県産材流通課の中通さんを
お迎えして、講義や現地訪問をしながら、木材の新たな販売戦略を考えます。
授業の中ではこれまでの復習もかねて、日本の木材需給の現状、岐阜県の木材需給の現状、
原木の流通について、製材加工品について、木材販売にかかる課題について講義を受けます。
特に、原木販売のための有利造材は林業再生講座にとっても重要な項目。
①情報収集の重要性
②造材した丸太の使い道を考える
③どのような木材を提供するのかという林業経営 これも重要だね!
川下側から提案する山づくりの例
①原木の品質・性能から将来の価値を考えた山づくり(適材適期)
②森林情報を管理して、特注材にも応えられる木材の安定供給体制をつくる
木材のブランド化も重要。業界主導の流通銘柄の事例、行政主導の産地銘柄の事例も学ぶ。
どのような製品が望まれているのか。 マーケットイン発想での納品を考える。
木材を売るには「NWS」が重要。 Needs Wants Story
ニーズ(必要性)=人間生活上必要なある充足状況が奪われている状態。
ウォンツ(欲求)=そのニーズを満たす(特定の)ものが欲しいという欲望。
ストーリー(物語)=全体のつながり。
ペットボトルで販売されている「お茶」も、ラベルフィルムを外せばストーリーは無くなる。
これが単なる丸太、単なる角材。それにラベルに相当する何かをつければ、ストーリー
が生まれる。
最終的に製材工場は『 QCD + 担当者の信頼性 + 会社の信頼性 』が重要。
さて、次回は岐阜県森林組合連合会の販売戦略について学びます。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。