「学校じゃないみたい!」
木に登ってロープで竹を結んでいる女の子が、目をキラキラ光らせながら叫びました。
いやいや、これが学校です。そしてこれが「学び」です。
昨年に引き続き、可児市の南帷子小学校の小学校5年生と一緒に校庭の隣にある「わんぱく山」を舞台に3日間かけて「遊びの森」づくりをしました。
1日目は、アカデミーの森に遊びに来てもらい、森の中の遊び場のイメージをつかんでもらうのと、自分たちの森に飾りたいオブジェを好きなように創ってもらいました。そして遊び場づくりに欠かせない道具の使い方と、ロープワークも知ってもらいました。
2日目は、朝から晩まで「わんぱく山」の中で作業。材料を周りの森の中から自分たち伐って来て、好きな現場で好きなように「遊び場」を手作りしてもらいました。
子どもたちは、休み時間も忘れてものすごい集中力で何時間も作り続けます。
思い思いにロープや木の枝や竹を使って(切り出すのも自分たちで)滑り台だの、はしごだの、秘密基地だの、揺れる回廊だの、みるみるうちに生まれて来ます。
そしてそれぞれの遊具をつなぐロープの道。時には2メートル以上の高さを通ります。
3日目は、仕上げの作業&遊びの時間。これまた1日中山の中です。
全ての遊び場が完成し、その周りに色とりどりのオブジェが放たれると、
森の遊び場に命が吹き込まれたようでした。
はしごを作っていた男の子が「低学年の子が登れるようにするには、
このくらいの高さかな」とつぶやきながら高さを調整していました。
「思いやり」って教えられるものじゃなくて、自然に生まれてくるんでしょうね。
作業も終盤の頃、子どもたちの笑い声に混じって、大人の歓声が!
と思ったら、先生が、大はしゃぎで子どもたちが作ったブランコに乗ってぶ〜らぶら。。
「きゃはははは〜」
森で遊ぶと、子どもも大人も優しく、おおらかに、楽しくなれちゃうようです。
「ノコギリとロープさえあれば、森でなんでも作れるんだね!」
最後に道具を片付けながら男の子がぽつりと言いました。森と子どもがつながった瞬間です。今年も我々のねらいが子どもたちにしっかりと伝わったようです。また森で遊ぼうね!
自然体験活動指導者
インタープリター養成コース
なんちゃってせんせい
萩原ナバ裕作