今年も全国から受講生が参加して、古民家リノベーション事業プランニング講座が始まりました。
昨年から始まったこの講座、各地の残る魅力的な古民家を活用して、事業を計画できる人材を育成するもの。
第1回目は、受講生の古民家マニア?な集団を率いて、篠山を中心に活動されている一般社団法人ノオトの金野さんに案内いただきました。
最初は集落丸山の見学です。ノオトさんが最初に手掛けた記念すべき計画で、何度も集落の方と話し合い、将来の集落の姿を共有し、そこに向かって動いています。
住民自らNPOを立ち上げ運営を行い、魅力あるまちが出来上がっています。今では外部から、宿泊客をはじめ、森林ボランティアやワークショップの参加者など、無理の無い範囲で人が集まり、耕作放棄地が解消され、獣害対策も少なくなってきています。
まさに、立ち上げ時からどんどん進化しています。
次に、篠山の中心市街地に戻り、この秋にオープン予定のホテル構想の物件を見学できました。っ金野さんから昨年も話された篠山市内を大きなホテルにする計画の中核の物件です。篠山市内ではすでに、飲食や物販等は徐々に整備されていましたが、宿泊施設(ホテルの客室)が法規制の関係でなかなか進んでいませんでした。
それ解決するために、金野さんの尽力もあり国家戦略特区が制定され、さらにその運用のための委員会などを整備し、合法的に宿泊施設を経営することが可能になりました。
グレーな部分が無いため、全国で参考になります。
そのホテル用の準備物件の一部をお借りして、古民家リノベ全体の概要のレクチャーです。
すでに実物件を体験していますので、説得力があります。
翌日は、このような改修物件を活用する1方策としてのツーリズムの視点からレクチャーがありました。講師は一般社団法人ROOTの谷垣さんです。
成功事例だけでなく、普段なかなか聞けない、トラブルや、苦心した話などお聞きでき、非常に参考になります。
午後からは、竹田に移動し、酒造場を改修し、すでにホテルとしてオープンしているENを訪ねました。
古民家リノベの必勝の方程式も教えていただきました。
非常に盛りだくさんの内容で咀嚼するのに時間がかかりますが、次回から、実物件をテーマにどのような提案ができるかを考えていきます。
昨年度の受講生はすでに一般社団法人インクを立ち上げて、活動を開始しています。
今年はどんな成果が出てくるのか非常に楽しみです。