2015年6月23日火曜日

紙漉きの集落を歩く~「コミュニティデザイン総合演習」


今回美濃市にある蕨生地区に山村づくり講座2年生の科目である「コミュニティデザイン総合演習」のためフィールド調査に行きました。前回1年生は「地域調査法演習」で訪れてはいますが、2年生は今回が初めてだったので、蕨生地区にはどのようなものがあるのかを見に回らせていただきました。


 


 
まずは、区長さんに挨拶と今後の授業の見通しのお話をした後、「勘兵衛さんの川屋」に行きました。蕨生地区は厚手の美濃和紙を漉くことに昔から長けている地区であり、本美濃紙を漉かれる数少ない職人さんが現在でもおられるエリアなため、地区内には川屋などの紙の原料であるコウゾの塵取りを行う作業場や紙漉きを行う場所などが残っており、和紙の里会館もこのエリアに属しております。

川屋の管理をなされている方に、急遽でしたがお話をお聞かせできないかとお願いしたところ、快く承諾をいただき、昔の使い方から現在どのように使っているのか、川屋の維持管理や修繕について、水神様や勘兵衛の名についてなど貴重なお話をお聞かせくださいました。
 

 


その後、「美濃竹紙工房」にて紙屋の中を覗かせていただき和紙のお話を伺いました。またトチノキでできた、現在でも使われている干し板を触らせていただきました。
 

 


お昼は、蕨生地区の真ん中にある中山の頂上にて昼食をとり、下山後は集落を一周しどのような地区なのか改めてみました。


コミュニティデザイン総合演習は始まったばかりですが、これから短い間ですが蕨生地区の人と関わり、良い演習になれるよう取り組んでいきたいです。
 
報告 山村づくり講座 だいき