2015年7月7日火曜日

木工機械の応用で、フォトフレームを制作中

ものづくり講座の1年生は、5月から7月までの2か月間で、木工機械の使用法を学んでいます。長期間かけている理由については以前書かせていただきました。この2か月のうち、最初の1か月は基本的な使い方ということで、木工の基本となる「木取り」作業を中心に平面を出す、まっすぐ切るために木工機械を使ってきました。

基本的な使い方を覚え、体で覚えてきたところで、後半は、フォトフレーム制作です。



課題として制作するフォトフレームは教員がデザインしたものですが、このフォトフレームを制作するためには、さまざまな木工機械を応用的な使い方をします。作りたいモノのかたちが何で、それを実現するために、どの機械をどのように使えばいいのか、を理解してもらういい課題です。



溝突き、欠き取り、留め切りといった加工から、フォトフレーム背面の斜め切り落とし加工、 ベルトサンダーによる坊主面のサンディングなど、慣れないながらも一つ一つ試行錯誤しながら作業を進めました。



また、機械とは関係ないですが、組み立て作業も難しかったようです。たかが4本の木材を接着するだけなのに、うまくいかない。バランスのとり方、力の入れ方にもコツがいるんですね。


こういった作業をしてみると、冒頭に書いた、こういう成形をしたいときは、この機械をこうセッティングして、こういう補助具を使えば実現できるんだ、といったことをたくさん知ってもらえます。

木工の仕事をするにあたっては、そういった方法をどれだけ知っているか(ひきだしをいくつもっているか)が重要です。まだ1年生の初期の段階ですが、一つ一つの加工法を忘れず、自身の引き出しとして蓄えていってほしいと思います。