2011年8月25日木曜日

スパン表について

こんにちは。今週1週間ブログ担当の小原です。5日目の本日もどうぞお付き合い下さい。

大変好評だった「抜き打ち机上チェック」も持ちネタが無くなりました。従いまして、別のネタで考えて参ります。本日のお話しは、「スパン表」についてです。

横架材のスパン表は、いろいろな林産地でも作成されております。横架材とは、梁や桁などの水平方向に用いる木材の総称です。スパン表とは、横架材の条件を当てはめるとその断面の大きさを辞書引きのように引きあてることができる早見表です。

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岐阜県では、スギ材のスパン表や、ヒノキ材のスパン表がありますし、岐阜県産材をよく知るための勉強本もあります。辞書みたいな厚さなので、熟読するには骨が折れます。CDなどのデジタルデータで頒布すればいいのですが、業界的には書籍の形式になっていた方がいいようで、「岐阜県版ではデジタルデータで公開しましょう」と提案しているのですが残念ながらいつも採用されません。

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岐阜県では、更に一歩進んだスパン表へと進化している過程です。守秘義務もありますので、その内容につきましては年度末に公開できる機会があれば皆さんにいち早くお伝えしたいと思います。
横架材のスパン表によって、それぞれの地域の利用の拡大へと繋がっていくことでしょう。

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いろいろなスパン表の一部を以下に示します。

・「木造住宅のための構造の安定に関する基準に基づく横架材及び基礎のスパン表」    (財)日本住宅・木材技術センター
・岐阜県立森林文化アカデミー監修:「岐阜県産ヒノキ横架材のスパン表【パーフェクト版】」岐阜県木材協同組合連合会 1918頁 H23.3
・岐阜県立森林文化アカデミー監修:「岐阜県産スギ横架材のスパン表【パーフェクト版】」岐阜県木材協同組合連合会 878頁 H21.3
・「『ぎふの木』木造建築構造特記仕様書および同解説」 『ぎふの木』木造建築構造特記仕様書作成委員会 143頁 H21.3
・岐阜県立森林文化アカデミー監修:「岐阜県産スギ横架材のスパン表【技術解説編】」 岐阜県木材協同組合連合会 84頁 H21.11
・岐阜県立森林文化アカデミー監修:「岐阜県産スギ横架材のスパン表【一般地域編】」岐阜県木材協同組合連合会 178頁 H21.11
・岐阜県立森林文化アカデミー監修:「岐阜県産スギ横架材のスパン表【多雪区域編】」岐阜県木材協同組合連合会 178頁 H21.11
・「鹿児島版スギ横架材スパン表」かごしま木の家推進協議会 H23.3
・「熊本県版スギ横架材のスパン表」熊本県林業研究指導所
・「愛媛県産スギ・ヒノキ横架材のスパン表」 愛媛県木材業振興会議 
・「徳島すぎスパン表」 徳島県木の家づくり協会
・「島根県産スギ横架材スパン表」 島根県中山間地域研究センター H18.10
・「三重県産スギ横架材スパン表」 三重県林業研究所 H21.3
・「三重県産スギ・ヒノキ横架材スパン表」 三重県林業研究所 H23.3
・「福井県スギ横架材スパン表」 福井県雪対策・建設技術研究所
・「雪に強い住まいづくり」 長野県
・「にいがたスギブランド材のスパン表」 新潟県
・「越後杉ドライのスパン表」 新潟県
・「県産スギ平角材のスパン表」 福島県林業研究センター林産資源部
・「岩手県産スギ横架材のスパン表」 岩手県林業技術センター 
・「秋田杉乾燥平角ご使用の手引き」 秋田県木材産業協同組合連合会
・「木造建築のためのスパン表-製材及び構造用集成材の構造設計-」、北海道立林産試験場

現状では法律上、横架材断面は計算しなくても良いことになっています(いわゆる4号建築の場合)。しかし、本来、設計士であれば、早見表を利用せずに計算で横架材の断面を算出することができる能力を身につけるべきだと思います。アカデミーへ是非入学して、木質構造のスキルを身につけてみませんか?

本日のブログは、ここまで。
To be continued.


2011年8月24日水曜日

樹上からの贈り物(コナラの玉手箱)

みなさん、今朝のスタジオウッドデッキで見つけた「コナラの枝葉と果実」です。
なんで、枝葉ごと果実が落下(落果)しているかご存じですか?
これは樹上からの贈り物(コナラの玉手箱)です。


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実は、これは樹上にいるチョッキリのお母さんの仕業です。

チョッキリとはドングリに産卵するオトシブミ科の甲虫です。卵を産みつけたドングリのついている小枝を「チョッキリ」と切り落とす習性から、この名がつけられました。

このあたりでよく見かけるのは、ハイイロチョッキリですが、今朝は見つけられません。
写真のように見事に小枝が切断されています。

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ハイイロチョッキリはコナラなどのドングリ類に産卵しますが、詳しい生態は伊澤和義氏の”オトシブミ・チョッキリの世界”に解説があります。


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ハイイロチョッキリの特徴は、第一にドングリの殻斗の端からドングリ自体に産卵孔を開けることです。ドングリなどは専門的には「堅果」と呼ばれますが、この堅い殻の中でもどこが最も柔らかいかを知っていて、最も堅い部分が薄い殻斗の端に孔を開けるのです。
第二に、未熟なドングリや葉がついた枝ごと切り落とすことです。しかし、これもよく観察すると、樹上には切り落とさないものも見られます。
コナラであれば、枝ごと落ちていて、かつ殻斗の端に穿孔していればハイイロチョッキリの仕業です。
ハイイロチョッキリは秋に老熟幼虫がこのドングリから脱出し、土中で幼虫態で越冬して、翌年になって蛹化し羽化するのです。
以上 ものずき 川尻秀樹 でした。

2011年8月23日火曜日

毎年恒例の抜き打ち机上チェック(その4)

こんにちは。今週1週間ブログ担当の小原です。本日は3日目なのですが、今年初の夏休みを明日戴いております関係(夏休みといっても名ばかりで仕事しているんですけどね・・・)で、4日目の原稿も本日UP致します。どうぞお付き合い下さい。

その1~その3に引き続き、「抜き打ち机上チェック」について、その一部を皆さんにだけこっそりとお知らせ致します。

これまで学生の机ばかりお見せしてきましたので、それでは不公平ですよね。教員の机についても、皆さんにこっそりお見せ致します。
そこで、こういう内緒でしたことに対しても笑って許してくれる、仏様のようにやさしいK先生の机を覗いてみることにしましょう。・・・「ウェイティングバー・アヴァンティー」(土曜日夕方に放送されている某ラジオ局の番組です)のような導入部分ですね。・・・


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K先生の机の上ですが、机の上は雑然としていますね。それからきっと徹夜明けなのでしょう、煎り立てのいい香りのコーヒーが机上にあります。よく見ると、お弁当と水筒がありますね。日曜日の朝一番(その1で述べましたが、写真の撮影は8/21です。)にもかかわらず、きちっとした生活を最近は送っているようですね。以前は、朝食および昼食は食べずに夕食のみ食していて、その夕食もほとんどが「カールのチーズ味」×2袋という報告を受けていましたので、あのK先生がお弁当だなんて・・・意外です。きっと、何か最近、生活に大きな良い変化があったのでしょう。

以前、学生がK先生に「なんで食事をしないのですか?おなかは空かないのですか?」と質問していたのを小耳に挟みましたが、K先生は「おなかは空いているし、食べたいとも思うけど、食事をするという行為にまでは至らない。」と回答をしていました。しかも続けてK先生は「例えば、みんなも夏休みの宿題とか早くやらなきゃいけないと思っていても、宿題をする行為にまでは至らないでしょ。それと同じことですよ。」とおっしゃっていました。妙に納得。

よく見ると、ヨーロッパや岐阜では誰もが知っている定番の「ちこり茶」がありますね。「赤だし」や「みそごはん」と同様に、「ちこり茶」を岐阜県民の方々は赤ちゃんの頃からほぼ毎日食していると聞いています。私は「ちこり」を東京で見たことがなく、岐阜へ来て初めて知りました。「ちこり茶」はノンカフェイン、ノンカロリーで身体に優しい飲料です。岐阜では特に東濃地域の特産物です。「ちこり村」という施設もあります。そこでは「ちこり芋」から焼酎などもつくられています。県外の方で「ちこり」を知らない方がおりましたら、岐阜へきた際には、是非「ちこり茶」や「ちこり芋でできた焼酎」など飲んでみては如何でしょうか。もちろん「ちこり」自体を食することもお薦めです。

このブログを見ているアカデミー学生諸君。ここまで、このブログを読んでしまったのですね・・・、ブログを読んでる暇はありませんよ。K先生のいう通り、夏休みの宿題はもう終わりましたか?
特に小原が宿題として皆さんに課している「厳選60問を10分で解いたらあなたも一流の構造設計者にきっとなれる!? 地獄の構造力学ドリル」は全問解答できましたか? 1級建築士の方でも全問解くのに平均3~4時間程度はかかります(小原調べ)ので、まずは学生の皆さんは8時間で全問解けるかどうかチャレンジして、その後10分以内で解けるまで繰り返しチャレンジして下さい。
ちなみに、小原は60問を7分で解きました(プチ自慢)。

本日のブログは、ここまで。
To be continued.


実習のための下準備、目に見えない苦労が・・・

今日はあいにくの天気、当森林文化アカデミーのTA(Teacher's Assistant)の藤井さんと此島さん。

二人は「木材の伐採と搬出」で使用する道具の手入れに、今日一日精を出しました。

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ハスクバーナチェンソーを目立て(刃を丸ヤスリで研ぐ)する藤井さん

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スチールチェンソーを目立て(刃を丸ヤスリで研ぐ)する此島さん




��Aの仕事は実習のサポートだけではありません。この点、あまり理解されていないのが悲しい現実なのですが、実習を行うには、その下準備が大変です。

実習地の確保、連絡調整、使用する木材の調達、使用する道具のメンテナンスから準備、実習を担当した事がない人には理解できないほど、多くの時間を費やします。

だからこそ、この学校で提供される「実習」には大きな意味があるのです。
口先だけでは何もできません。場所や道具を揃えるまでが仕事と実習後の手入れなどが1/2、実際の実習が1/2って感じです。

実習のための下準備、目に見えない苦労があることを肝に銘じて実習に臨んでもらいたいものです。
報告 川尻秀樹

毎年恒例の抜き打ち机上チェック(その3)

 こんにちは。今週1週間ブログ担当の小原です。3日目の本日もどうぞお付き合い下さい。

 その1~その2に引き続き、「抜き打ち机上チェック」について、その一部を皆さんにだけこっそりとお知らせ致します。

 今日は2年生の机です。何となく綺麗なので突っこめできないですね。さすが2年生、「目でみる木造住宅の耐震性」や「木質構造基礎理論」が棚に並べられて、いずれの書籍も手垢がつくほど読み切っていますね。


 こちらは、学生Tさんの机です。歯ブラシと歯磨き粉がありますね。毎日勉強しているか、毎日歯を磨いているのか・・・きっと、どっちもしているのですね。
 Tさんはよく書道をしていますが、書道の道具は机の上には置いていないのですね。今度、コンピュータを使わずに、ALL毛筆で構造計算にチャレンジしてみませんか?

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 こちらは、学生Kさんの机です。先日僕が参考資料としてお薦めした「虫眼とアニ眼(アニメ)」がありますね。この書籍の挿絵にある保育園&幼稚園は、小原が構造的にチャレンジしたい建物なのです。
 Kさん、宮崎駿さんとコラボして、保育園&幼稚園の構造計算チャレンジしてみて下さい。でも、まずは意匠図を起こして、たたきの構造図を作成してからかな。

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 こちらは、学生Aさんの机です。よく見ると、コンセントプレートがスギ材になっていますね。これこそS-Style(スギ スタイル)ですね。いいなあ。どこに売っているのですか? 僕も欲しいなあ。
 Aさんがたまに持ってくる手作りシフォンケーキがフワフワで柔らかくて非常に美味しいです。そうだ、今度シフォンケーキのヤング係数を計測してみましょうネ。

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 こちらは、学生Sさんの机です。木曽五木のメモや建築物のメモなどがあります。何かの試験で出題されるのかな? でも、構造用語が見当たらないなあ・・・、きっと構造用語はすべて暗記し終わっているからかもしれませんね。
 では、Sさんに問題。『岐阜県における「ぎふ性能表示材」の横架材利用に関して、図・表・写真・数式などを分かりやすく利用して、A4×30枚程度でまとめよ。』
明日までに小原に提出御願いしますネ。

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本日のブログは、ここまで。
To be continued.


2011年8月22日月曜日

黙して語らず、背中を見せる(2011自力建設:森のインターチェンジ)

それが、職人。

木匠塾(ブログ移動→ 木になる学び)から帰ってきた土曜日、現場の作業を進めました。
前に触れたフォリーの板(劇的!)の華麗なる変身のプレリュードです。
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指導していただいている、基礎職人の平田さんに板を預けたのが先日のこと。
平田さんに呼ばれ作業所に伺えば、なんということでしょう、そこには整然と打ち付けられた板たちが。
見慣れぬ金属とともに現場まで運ぶことに。

現場にトラック到着、森の中までは若い力(も、そうでない力も)総出で運び込みます。
小雨の降る中、汗かも雨かも分からないものでびしょ濡れになりながら運びきり、さぁ平田さん次はどうしましょう!と意気込む我々。
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しかし、ご自分の身長と同じくらいの高さの鉄筋を目の前にして平田さん。
ポケットからとりだしたピースに火をつけ一服、「まぁこっからは、オレの仕事ゃ」とにやり。
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使い込まれた道具を手に、トトントントンとリズム良くかつ正確に作業を進めていかれます。
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見慣れぬ金属たちもなるほどなという使い方で、運び込んだ材料が次々にパチパチッとはまり、あれよあれよという間に立ち上がりました。
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悪の要塞・・・ではなく、型枠です。
そう、あのフォリーの板は杉型枠として第二の人生ならぬ第二の材生をまっとうしてもらうことになりました。
今回我々の設計の建物を構造的にもたせるために、高く高くなってしまった基礎。
打ちっぱなしのコンクリートでなく、杉板の模様をコンクリートに映し出す仕上げをするために型枠をつくりました。
その分作るのに手間と技術が大変必要なのですが、鮮やかに立ち上げて見せた平田さん、またもピースをふかしながら「ま、こんなもんです」と。

・・・しびれます!!

I's 職人
電動の機械がない頃から今までずっと職人として生きてこられた一人の男の背中、しっかりとこの目に焼き付けました。
また「あんたたちは、図面ひく人らやでな」と、作業を教えてくれながらも設計士としての役割はしっかりな、とのメッセージも。

くぅっ。

そして明日からまた泊り込みで木匠塾にいく我々に「こんなもんオレ一人でやっとくわ」と。
いやー、職人さんはすごい。くぅっ。

そして帰り際、
「次はコンクリバケツリレーやな」と、にやり。

・・・くぅっ!


来る9月1日、バケツリレーのXデー。
作業後にはBBQも予定しております。
みなさまどうかお誘い合わせの上、どうかどうか・・・一緒にいい汗、流しませんか!



いざ、木匠塾。
いってきます!


記:アカデミーのオープンキャンパス(8月21日実施でした)で、在校生に9月1日の宣伝に励んだ、山本(木造建築講座1年)

毎年恒例の抜き打ち机上チェック(その2)

こんにちは。今週1週間ブログ担当の小原です。2日目の本日もどうぞお付き合い下さい。

その1に引き続き、「抜き打ち机上チェック」について、その一部を皆さんにだけこっそりとお知らせ致します。

今日は1年生の机です。何となく綺麗なので突っこめできないですね。もう少し汚いほうがブログのネタ的にはOKなのですが・・・。イニシャルだとみんなKさんになってしまいました。


こちらは、学生Kさんの机です。マウスがかっこいいですね。CADをするにはマウスが命ですからね・・・使いやすいのかなあ?

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こちらは、学生Kさんの机です。あの「Dボルト」が机上にありますね。それから、なぜか「せん断補強筋」? Dボルトや鉄筋とともに学ぶ・・・これこそS-Style(スタジオ スタイル)ですね。

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こちらは、学生Kさんの机です。ここにもなぜか「せん断補強筋」? 1年生の間では「せん断補強筋」がブームなのでしょうか。僕も1つ欲しいです。

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本日のブログは、ここまで。
To be continued.