例年、山から出てくる木を無駄なく使うための工夫の一つがパネルづくり。丸太の中央から柱や梁などの角物を製材し、側からは板を製材するが、そこでメインとなるのが一定の幅広の板として使いやすくするための幅はぎ接着。
今年と一味違う挑戦的工夫はテーパー幅はぎ。丸太は末と元で径が違い、芯を持つ角材は中心を定規に製材するので、側板の元の幅は広くなる。これまでは元がいくら広くても末の幅で使える板幅は決まってしまい、残りはチップになってしまった。もったいない。これを末元交互に張り合わせたのです。
いろいろ考えるも難しいのですが、何でもトライ。幅の数字をしっかり捉えておけばなんなくできた製品です。今まで世に無かった製品を作り出すことの面白さはここにあります。(富田)