まず、二間手という地区で開かれた「もくもく市場」を訪ねました。
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地域の資源である、「木」を燃料薪として見直し、会員が片手間仕事で自分達の山から運び出したC材(曲がりや傷等で建築材として商品価値の低い木材)を、地域の広場に集め、ユーザーに直接販売しようという試みです。あいにくの雨でしたが、地域のみなさんのやる気が伝わってきます。
同じ明宝地域ですが、車で20分かけて尾根を超え、「郡上の隠れ里」小川地域につきました。
地域の要望で郡上市が建設、小川地域の組合が運営を受託しているコテージです。
夏は家族連れ、冬はスキー場利用客で賑わうそうで、黒字経営だそうです。
「ご立派!」
続いて、打ち合わせの会場に隣接する、小学校の木造校舎に思わず目を惹かれます。
全校生徒で十数名の学校ですが、今も地域の皆さんの献身的な協力により支えされています。地域で作られている食材等が給食で使われており、学校行事には地域の人たちが一緒になって行なわれているそうです。
さらに林道を進み、かつて全国から注目を集めた林業会社が当時の先進技術を傾注して作り上げたクローン苗による人工林や研修基地跡を訪ねました。
「イトシロ」というさし木スギの人工林です。クローンなので、顔かたちが同じように見えませんか?
地域の潜在的資源について、よそ者の視点で新たな価値を見出すことと、それを様々な手法で地域の活動に盛り込み、小川のファンを増やすことが、地域の皆さんの望みでもあり、そのお手伝い等を通じて、学生が実践力を高めることが、この授業の目的です。