Iターン移住されたHさんの無農薬水田におじゃまして、草刈りのお手伝い。
田舎暮らしの「いろは」の「い」を、体験的に学びました。
「草ぼうぼうだと恥ずかしい…」とおっしゃるHさん。
学生・先生・Hさんの5人がかりで約2時間…田んぼの中も畔(あぜ)もスッキリ。
Hさん、リアリティある暮らしの学びをありがとうございました。
じつは山村づくり講座、先週末も大垣(おおがき)市上石津(かみいしづ)地域で草刈りをしてきました。
人の暮らしが関わって維持されてきた、里山の自然…
生態学を学びながら里山を保全する市民活動「かみいしづ里山大学」です。
広い大畔(おおあぜ)も、大勢で刈れば、手鎌でもこのとおり。
森林と耕地の緩衝帯となる草生(くさおい)を見通し良くすることで、獣の侵入も防ぎます。
胃腸に効く薬草として利用されたセンブリ…これも里山里地の暮らしの智慧。
先々週末は、学生Yの課題研究プロジェクトで、地元山県(やまがた)市高富(たかとみ)地域での自然観察会。
Yの家にも、わずかばかりの田畑があります。
放棄された隣の竹藪から侵入してくるタケと戦うYの父…。
Yの家は、数年前から水田耕作を放棄しました。
小さな田んぼでイネを作るよりも、おコメを買った方が安いからです。
でも、イネ作りをやめても、草のお守(も)りはしないといけません。
Yの父は、草抑えの実験として、耕作放棄田に水を張りました。
ちょっとしたビオトープ状態…オタマジャクシを食べに鳥がやってきます。
草抑えの目論見は虚しく、イグサが大繁殖。
畔には外来種の水田雑草も多くて、もうたいへん…(汗)
Yの長男が引き抜いているのは、根っこがしつこいアメリカセンダングサ。
夜になると、うるさいくらいのカエルの大合唱!
でもその鳴き声に、Yはなぜか落ち着きます…
小さな貝や、マツモムシ、ミズカマキリもいました。
子どもの頃、タイコウチのお尻の管(呼吸管)をつまんで窒息させたりして遊んだ記憶がよみがえりました。(ゴメンネ・タイコウチ…)
��↑コレはミズカマキリ)
里山里地の生態系は、日本人の農林的な暮らしの歴史と共にあったのですね。
山村地域に生きる人々は、そうした自然環境の保全の役割を、いまも担っているのです。
でも、Yの父は言います。
「べつに環境保全のことを考えて草のお守りをしとるわけやない。」
「ここに暮らして60余年、当たり前のことをやっとるだけや…」
Yも、父と一緒に放棄田の草刈りをしています。
もちろん、隣の官地(かんち)の水路や道路敷の法面(のりめん)も…
一銭の儲けにもなりませんが、それが田舎暮らしの務めというものなのかも…
草刈りをした放棄田に、さっそく鳥が虫を捕まえにやってきました。
田舎暮らしの「いろは」の「い」…
持続可能を頭で考えるのも大切ですが、体を動かした後のビールは美味い!
草刈り…これからも続けていこうと思います。
そうそう、今週金曜日のクリエータ科共通授業「森林文化論」は、岩手大学農学部の山本信次先生をお招きして、「森林管理に関わる市民活動」と「山間地域における草地利用の歴史」(仮題)をテーマにお話しいただけるそうです。
頭と体と心のぜんぶで、里山や田舎暮らしの知識と智慧と作法を学ぶ山村づくり講座…
草地の管理をテーマに、絶妙なカリキュラム構成。
心技体…草茂る梅雨の学びの一コマでした。
山村づくり講座2年 ヤマダ