2012年8月6日月曜日
生涯学習講座「自然エネルギーを使おう2」初日
8月4-5日に生涯学習講座の「自然エネルギーを使おう」の第2回,水力発電編が開催されました。今回も,前回に引き続き,「パーマカルチャー中部」との連携講座となります。
開催場所の岐阜県揖斐川町坂内村諸家(もろか)は自然あふれる,とても素晴らしいところです。田んぼの上を通る電線にツバメの大群がとまっている姿を目にしました。おそらくエサになる昆虫がたくさんいるのでしょう。
講座初日は講師の高野先生(名古屋大環境学研究科)に諸家の竹姿庵(写真の茅葺き屋根の建物)で行なっている自然エネルギーの研究を紹介してもらいました。
この「竹姿庵」では家の前の農業用水路で,螺旋式水車を用いて自家発電した電気を使っています。お話によると,30 W程度の電気を発電できるそうです。
もう4年間も稼働中とのことだそうです! 実際に竹姿庵の中で,LED証明と小型の冷蔵庫が動いているのを見せてもらいました。夜にも中を見せてもらったのですが,十分生活できる明るさにおどろきました。
その後,高野先生から省エネルギー生活についての講義をしていただきました。まずは前回の講座の際に宿題として出されていた,各自の消費電力を発表し合いました。電力会社の明細から,常時平均的に使用している電力量(W)を計算することができます。例えば,6月の明細が112 kWhである場合は (112*1000)/(30*24) のようにWを時間で割ってやることで計算することができます。この場合は156 Wになります。参加者の使用電力のレンジは少ない人で58 W,多い人で2020 Wでした。日本の標準的な家庭では400-500 Wだそうです。高野先生による目標は100 Wで生活しようというものです。多くの人はまだまだがんばる必要が有りそうですね!
その後,翌日作成する予定の水力発電に関する簡単な説明がありました。詳細は次の記事をご覧ください。
今日の講義はここまでだったのですが,夕方,道の駅藤橋の温泉に出かけた際に,すぐ横で行われている水力発電についての説明をお聞きすることができました。何でも,もう100年近くも稼動しているとのこと,すごいですね。
夕食後の懇親会では参加者の方から揖斐川町周辺の地域での水力発電による将来構想のプレゼンやTransition Townの映画上映があり,充実した一日を過ごすことができました。
生涯学習講座「自然エネルギーを使おう2」2日目に続く