講座2日目の本日は,いよいよ自家製水力発電づくりです。主な材料には,中古の自転車の前輪を使います。近頃の自転車の前輪にはライトを点灯させるための発電機が組み込まれているため,これを利用するわけです。高野先生のお話では,田畑の電柵や屋内の灯りなどに利用できるそうです。
作業は大きく3つの工程に分けることができます。1)車輪に水を受ける缶を取り付ける,2)台座を作る,3)電子回路を作る。
1)の車輪に水を受ける缶を取り付ける では,車輪のリムと缶にドリルで穴を開け,ネジで固定します。穴の間隔を等しくすることや,缶の穴をまっすぐ開けることがポイントです。
2)の台座づくり でも,精度が要求されます。車輪を受ける台座が曲がっていると,まっすぐ車輪を回すことができないため,ロスが生じてしまうためです。ビス止めする位置を測定してメモし,慎重に固定していきます。また,最後は車輪を乗せてセンター出しをしてから固定します。
3)の電子回路づくりでは,慣れないハンダ付けや配線の処理に苦労していました。まずはハンダ付けを練習し,その上で本番にいどみます。最後は皆,うまくできるようになりました。
午後4時を大きく過ぎて,皆,水力発電を完成させることができました。時間はかかりましたが,満足そうです。さて,どこに設置しようか?帰ってからもまだまだ楽しめそうですね。
今年度の「自然エネルギー」の生涯学習講座はこれでひとまず終了となります。またこのような機会がある際には,是非ご参加ください!