木造建築講座では、もちろん木質構造を学生は学んでいますが、「木質構造は難しい」と敬遠されがちです。(一級建築士の方々であっても構造が苦手な人が大半ですよね。)
私は、楽しく木質構造を学ぶにはどうしたらいいか、いつも考えながら、いろいろなことにチャレンジしています。試行錯誤の中で数年前から取り組んでいる「こどもたち向けの木質構造」を通じて、参加したこどもたちはもちろんですが、スタッフ側として参加した学生たちにも「楽しい 木質構造」を感じて欲しいと思っています。
名古屋都市センター(愛知県・金山)さんとアカデミーとの連携授業として、「だがねランド」で「有名建築家と建てる”だがね”博物館」ワークショップを実施しました。
「だがねランド」とは、「こどもたちの、こどもたちによる、こどもたちのための町」です。
みかんぐみの曽我部先生と一緒にこどもたちが自分たちで計画して設計しました。
その後、アカデミー学生がフォローに入って、こどもたちが施工して木造の建物(”だがね”博物館)を建てました。
「だがねランド」とは、「こどもたちの、こどもたちによる、こどもたちのための町」です。
みかんぐみの曽我部先生と一緒にこどもたちが自分たちで計画して設計しました。
その後、アカデミー学生がフォローに入って、こどもたちが施工して木造の建物(”だがね”博物館)を建てました。
こどもたちが一生懸命、墨つけをして、木材を刻んでいます。 |
こどもたちが計画、設計、施工しているのですが、アールもあり、それなりに格好良い建物となりました♪
みかんぐみの曽我部先生と記念写真♪ |
常時微動測定も実施しましたところ、固有振動数は29Hzでした。
通常の木造建築物(だいたい6Hz程度です。)よりも剛性の高い建物となりました。
なかなかこどもたちを侮れませんね。
建物の構造は、短辺方向はラーメン構造を連続させて、構造用合板にて一部固めています。長辺方向は構造用合板の腰壁+たれ壁、一部全壁にて固めています。
なかなかアールがすばらしい。 |
こどもたちが「ラーメン構造」や「常時微動測定」という専門用語を覚えてくれたようで、20年後ぐらいには建築の知識を充分に持った手強い施主となりそうです・・・。建築業界の我々もウカウカしてられませんね。
こどもたちにとって夏休みのいい思い出になってくれるといいですね。
これを機会にして、木造建築の設計者、特に構造設計者になりたいと思うこどもたちがたくさん増えるといいですね。